1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
112 催眠鎮静剤 抗不安剤
1124 ベンゾジアゼピン系製剤

改訂年月( 201402 )
商品分類番号( 871124 )
JPNコード( JPNC000275 )
YJコード( 1124023F1037 )
厚労省コード( 1124023F1037 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 9.20 )


■ソラナックス0.4mg錠 0.4mg1錠 (ファイザー) 【内用】  
(般)アルプラゾラム錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201402

【改訂種別】

「版数」
第13版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.急性狭隅角緑内障のある患者[弱い抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。]
3.重症筋無力症の患者[筋弛緩作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
4.次の薬剤を投与中の患者:HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル等)[「相互作用」の項参照]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
安息香酸ナトリウム
添加物
軽質無水ケイ酸
添加物
結晶セルロース
添加物
ジオクチルソジウムスルホサクシネート
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
乳糖水和物
識別コード
UPJOHN72

【組成】

組成
ソラナックス0.4mg錠:
[表題]

1錠中


成分\販売名 ソラナックス0.4mg錠
有効成分 (含量) 日局 アルプラゾラム (0.4mg)
添加物 安息香酸ナトリウム
添加物 軽質無水ケイ酸
添加物 結晶セルロース
添加物 ジオクチルソジウムスルホサクシネート
添加物 ステアリン酸マグネシウム
添加物 トウモロコシデンプン
添加物 乳糖水和物


【性状】

性状
ソラナックス0.4mg錠:
販売名 含量 外形 外形 外形 外形 識別コード 色調等
販売名 含量 上面 下面 側面 側面 識別コード 色調等
ソラナックス0.4mg錠 0.4mg (図略) (図略) (図略)(図略) (図略)(図略) UPJOHN72 白色 割線入り 素錠
ソラナックス0.4mg錠 0.4mg 長径 短径 厚さ 重量 UPJOHN72 白色 割線入り 素錠
ソラナックス0.4mg錠 0.4mg 9.1mm 5.6mm 3.2mm 0.13g UPJOHN72 白色 割線入り 素錠

【色】
白色
【剤形】
素錠/錠剤/内用
//割線

【効能効果】

効能・効果
心身症(胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害

【用法用量】

用法・用量
通常、成人にはアルプラゾラムとして1日1.2mgを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合には最高用量を1日2.4mgとして漸次増量し、3〜4回に分けて経口投与する。
高齢者では、1回0.4mgの1日1〜2回投与から開始し、増量する場合でも1日1.2mgを超えないものとする。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.心障害のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
2.肝障害のある患者[肝臓で代謝されるため、クリアランスが低下するおそれがある。]
3.腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。]
4.脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれるおそれがある。]
5.小児等[「小児等への投与」の項参照]
6.高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
7.衰弱患者[副作用があらわれやすい。]
8.中等度呼吸障害又は重篤な呼吸障害(呼吸不全)のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤の代謝には主に肝代謝酵素チトクロームP450 3Aが関与している。

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
HIVプロテアーゼ阻害剤 インジナビル (クリキシバン)等 過度の鎮静や呼吸抑制等が起こる可能性がある。 チトクロームP450に対する競合的阻害により、本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測されている。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤 フェノチアジン誘導体、 バルビツール酸誘導体等 モノアミン酸化酵素阻害剤 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。 相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
アルコール (飲酒) 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。 相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
リトナビル 本剤のAUC、クリアランス、半減期がそれぞれ2.5倍、0.41倍、2.2倍になり、中枢神経抑制作用が増強するとの報告がある。 本剤の肝臓での代謝が阻害されることが考えられている。
イトラコナゾール 本剤のAUC、クリアランス、半減期がそれぞれ2.8倍、0.41倍、2.7倍になり、中枢神経抑制作用が増強するとの報告がある。 イトラコナゾールが本剤の肝薬物代謝酵素であるチトクロームP450 3A4を阻害することが考えられている。
フルボキサミンマレイン酸塩 本剤のAUC、クリアランス、最高血中濃度がそれぞれ2.0倍、0.51倍、1.9倍になり、中枢神経抑制作用が増強するとの報告がある。 本剤の肝臓での代謝が阻害されることが考えられている。
シメチジン 本剤の最高血中濃度、クリアランス、半減期がそれぞれ1.9倍、0.58倍、1.2倍になるとの報告があるので、本剤を減量するか、又は他の抗潰瘍剤を用いるなど注意すること。 本剤の肝臓での代謝が阻害されることが考えられる。
イミプラミン、 デシプラミン 左記の薬剤の血中濃度が1.2〜1.3倍に上昇することが報告されている。 本剤により左記の薬剤の肝臓での代謝が阻害されることが考えられる。
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が0.5倍以下に低下し、原疾患の悪化が認められた例が報告されている。 本剤の肝臓での代謝が促進することが考えられる。
ジゴキシン 本剤との併用においてジゴキシンの血中濃度が上昇するとの報告がある1)。特に高齢者では注意すること。 機序不明


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
アルプラゾラム製剤の調査症例数8,459例中、副作用発現症例は564例(6.67%)であり、副作用発現件数は延べ778件であった。その主なものは、傾眠365件(4.31%)、めまい117件(1.38%)、倦怠感45件(0.53%)、ALT(GPT)上昇28件(0.33%)、口渇25件(0.30%)等であった。(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.依存性(頻度不明)、離脱症状(頻度不明):大量連用により、薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
2.刺激興奮(頻度不明)、錯乱(頻度不明):統合失調症等の精神障害者に投与すると、逆に刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
3.呼吸抑制(頻度不明):慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.アナフィラキシー(頻度不明):そう痒、蕁麻疹、顔面潮紅・腫脹、息切れ等のアナフィラキシーがあらわれたとの報告があるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明):AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
精神神経系 眠気、めまい・ふらつき、頭痛 不眠、眼症状(霧視・複視)、構音障害、焦燥感、神経過敏、振戦、健忘、尿失禁
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇 γ-GTPの上昇
循環器 動悸 血圧降下
消化器 口渇、悪心・嘔吐、便秘、腹痛・腹部不快感、食欲不振 下痢
過敏症注) 発疹、そう痒 光線過敏性反応
骨格筋 脱力感・倦怠感 筋弛緩等の筋緊張低下症状
その他 発汗

[後文]
注:このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。[運動失調等の副作用が発現しやすい。]

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦:
(1).妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告があり、また本剤を動物に大量投与したとき、骨格異常、胎仔の死亡、出産仔の発育遅延の増加が報告されている。]
(2).妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。]
(3).分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系化合物で報告されている。
2.授乳婦:
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されており、また黄疸を増強する可能性がある。]

【小児投与】

小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

【過量投与】

過量投与
1.症状:
本剤の過量投与により、傾眠、錯乱、協調運動障害、反射減退及び昏睡等があらわれることがある。
2.処置:
呼吸、脈拍、血圧の監視を行うとともに、胃洗浄、輸液、気道の確保等の適切な処置を行うこと。また、本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読むこと。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【その他の注意】

その他の注意
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
最終年月をラベル・外箱等に記載

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
アルプラゾラム錠0.4mg「トーワ」 0.4mg1錠 東和薬品 5.60  
アルプラゾラム錠0.4mg「サワイ」 0.4mg1錠 メディサ新薬 5.60  
アルプラゾラム錠0.4mg「アメル」 0.4mg1錠 共和薬品工業 5.60  
カームダン錠0.4mg 0.4mg1錠 共和薬品工業 5.60 20160331
コンスタン0.4mg錠 0.4mg1錠 武田薬品工業 9.40  

※赤色は後発品

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