1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
112 催眠鎮静剤 抗不安剤
1129 その他の催眠鎮静剤 抗不安剤

改訂年月( 201404 )
商品分類番号( 871129 )
JPNコード( JPNC042590 )
YJコード( 1129009F1025 )
厚労省コード( 1129009F1025 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 43.70 )


■マイスリー錠5mg 5mg1錠 (アステラス製薬) 【内用】  
(般)ゾルピデム酒石酸塩錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【警告】   【禁忌】   【原則禁忌】   【組成性状】

  【組成】   【性状】   【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】

  【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】

  【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】

  【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【長期投与】   【貯法】   【使用期限】

  【同一成分一覧】

【改訂年月】

201404

【改訂種別】

「版数」
第23版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【警告】

警告
本剤の服用後に、もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊症状等)があらわれることがある。また、入眠までの、あるいは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意すること。

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重篤な肝障害のある患者[代謝機能の低下により血中濃度が上昇し、作用が強くあらわれるおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
3.重症筋無力症の患者[筋弛緩作用により症状を悪化させるおそれがある。]
4.急性狭隅角緑内障の患者[眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。]

【原則禁忌】

原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期などで呼吸機能が高度に低下している場合[呼吸抑制により炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
結晶セルロース
添加物
ヒプロメロース
添加物
デンプングリコール酸ナトリウム
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
酸化チタン
添加物
マクロゴール
添加物
カルナウバロウ
添加物
黄色三二酸化鉄
添加物
三二酸化鉄
識別コード
f601
識別コード
@601

【組成】

組成
マイスリー錠5mg:
有効成分 (1錠中) 添加物
マイスリー錠5mg 日局 ゾルピデム酒石酸塩5mg 乳糖水和物、結晶セルロース、ヒプロメロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、マクロゴール、カルナウバロウ、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄


【性状】

性状
マイスリー錠5mg:
剤形 外形・大きさ・重量 外形・大きさ・重量 外形・大きさ・重量 識別コード
マイスリー錠5mg フィルムコーティング錠 (片面割線入) 淡いだいだい色 側面 (図略)601
マイスリー錠5mg フィルムコーティング錠 (片面割線入) 淡いだいだい色 (図略) (図略) (図略) (図略)601
マイスリー錠5mg フィルムコーティング錠 (片面割線入) 淡いだいだい色 直径 厚さ 重量 (図略)601
マイスリー錠5mg フィルムコーティング錠 (片面割線入) 淡いだいだい色 約6.6mm 約2.7mm 約93mg (図略)601

【色】
淡いだいだい色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用
//割線

【効能効果】

効能・効果
不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症は除く)

【効能効果使用上注意】

効能・効果に関連する使用上の注意
本剤の投与は、不眠症の原疾患を確定してから行うこと。なお、統合失調症あるいは躁うつ病に伴う不眠症には本剤の有効性は期待できない。

【用法用量】

用法・用量
通常、成人にはゾルピデム酒石酸塩として1回5〜10mgを就寝直前に経口投与する。なお、高齢者には1回5mgから投与を開始する。年齢、症状、疾患により適宜増減するが、1日10mgを超えないこととする。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤に対する反応には個人差があり、また、もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊症状等)は用量依存的にあらわれるので、本剤を投与する場合には少量(1回5mg)から投与を開始すること。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いながら慎重に投与すること。ただし、10mgを超えないこととし、症状の改善に伴って減量に努めること。
2.本剤を投与する場合、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、患者が起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合、又は睡眠途中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘があらわれたとの報告があるので、薬効が消失する前に活動を開始する可能性があるときは服用させないこと。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.衰弱患者[薬物の作用が強くあらわれ、副作用が発現しやすい。]
2.高齢者(「高齢者への投与」及び「薬物動態」の項参照)
3.心障害のある患者[血圧低下があらわれるおそれがあり、心障害のある患者では症状の悪化につながるおそれがある。]
4.肝障害のある患者(「禁忌」及び「薬物動態」の項参照)
5.腎障害のある患者[排泄が遅延し、作用が強くあらわれるおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
6.脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれるおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤の投与は継続投与を避け、短期間にとどめること。やむを得ず継続投与を行う場合には、定期的に患者の状態、症状などの異常の有無を十分確認のうえ慎重に行うこと。
2.本剤の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤は、主として肝薬物代謝酵素CYP3A4及び一部CYP2C9、CYP1A2で代謝される。

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
麻酔剤 呼吸抑制があらわれることがあるので、慎重に投与すること。 相加的に呼吸が抑制される可能性がある。
中枢神経抑制剤 フェノチアジン誘導体 バルビツール酸誘導体 等 相互に中枢神経抑制作用が増強することがあるので、慎重に投与すること。 本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。
アルコール(飲酒) 精神機能・知覚・運動機能等の低下が増強することがあるので、できるだけ飲酒を控えさせること。 アルコールはGABAA受容体に作用すること等により中枢神経抑制作用を示すため、併用により相互に中枢神経抑制作用を増強することがある。
リファンピシン 本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 薬物代謝酵素CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総症例1,102例(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症を含む)中、副作用(臨床検査値の異常変動を除く)は190例(17.2%)に348件報告され、主な副作用は、ふらつき44件(4.0%)、眠気38件(3.4%)、頭痛31件(2.8%)、倦怠感31件(2.8%)、残眠感29件(2.6%)、悪心23件(2.1%)等であった。
臨床検査値の異常変動は、ALT(GPT)上昇1.5%(12/778)、γ-GTP上昇1.1%(8/702)、AST(GOT)上昇1.0%(8/777)、LDH上昇1.0%(7/700)等であった。(承認時:2000年9月)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.依存性、離脱症状:連用により薬物依存(頻度不明)を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、反跳性不眠、いらいら感等の離脱症状(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
2.精神症状、意識障害:せん妄(頻度不明)、錯乱(0.1〜5%未満)、夢遊症状(頻度不明)、幻覚、興奮、脱抑制(各0.1%未満)、意識レベルの低下(頻度不明)等の精神症状及び意識障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には投与を中止すること。
3.一過性前向性健忘、もうろう状態:一過性前向性健忘(服薬後入眠までの出来事を覚えていない、途中覚醒時の出来事を覚えていない)(0.1〜5%未満)、もうろう状態(頻度不明)があらわれることがあるので、服薬後は直ぐ就寝させ、睡眠中に起こさないように注意すること。なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。
4.呼吸抑制:呼吸抑制(頻度不明)があらわれることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。
5.肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
精神神経系 ふらつき、眠気、頭痛、残眠感、頭重感、めまい、不安、悪夢、気分高揚 錯視 しびれ感
血液 白血球増多、白血球減少
肝臓 ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、AST(GOT)上昇、LDH上昇
腎臓 蛋白尿
消化器 悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛 下痢 口の錯感覚
循環器 動悸
過敏症注1) 発疹、そう痒感
骨格筋 倦怠感、疲労、下肢脱力感
複視 視力障害、霧視
その他 口渇、不快感 味覚異常、転倒注2)

[後文]
注1)発現した場合には、投与を中止すること。
注2)転倒により高齢者が骨折する例が報告されている。

【高齢者投与】

高齢者への投与
運動失調が起こりやすい。また、副作用が発現しやすいので、少量(1回5mg)から投与を開始し、1回10mgを超えないこと。(「薬物動態」の項参照)

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に本剤を投与された患者より出生した児に呼吸抑制、痙攣、振戦、易刺激性、哺乳困難等の離脱症状があらわれることがある。なお、これらの症状は、新生児仮死として報告される場合もある。]
2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[母乳中へ移行することが報告されており、新生児に嗜眠を起こすおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

【過量投与】

過量投与
症状:本剤単独の過量投与では、傾眠から昏睡までの意識障害が報告されているが、さらに中枢神経抑制症状、血圧低下、呼吸抑制、無呼吸等の重度な症状があらわれるおそれがある。
処置:呼吸、脈拍、血圧の監視を行うとともに、催吐、胃洗浄、吸着剤・下剤の投与、輸液、気道の確保等の適切な処置を行うこと。また、本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読むこと。なお、本剤は血液透析では除去されない。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【その他の注意】

その他の注意
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静、抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。

【長期投与】

長期投与医薬品に関する情報
本剤は厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付、平成18年厚生労働省告示第107号一部改正)に基づき、1回30日分を超える投薬は認められていない。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存、ただし錠剤分割後は遮光保存

【使用期限】

使用期限
ケース等に表示(製造後3年)〔使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。〕

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「AA」 5mg1錠 あすかActavis製薬 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「AFP」 5mg1錠 アルフレッサファーマ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「DK」 5mg1錠 大興製薬 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「DSEP」 5mg1錠 第一三共エスファ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「DSP」 5mg1錠 大日本住友製薬 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「EE」 5mg1錠 エルメッドエーザイ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「F」 5mg1錠 富士製薬工業 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「FFP」 5mg1錠 富士フイルムファーマ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「JG」 5mg1錠 日本ジェネリック 24.90  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「KN」 5mg1錠 小林化工 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「KOG」 5mg1錠 東洋カプセル 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「NP」 5mg1錠 ニプロ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「SN」 5mg1錠 シオノケミカル 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「TCK」 5mg1錠 辰巳化学 24.90  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「YD」 5mg1錠 陽進堂 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「ZE」 5mg1錠 全星薬品工業 24.90  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「アメル」 5mg1錠 共和薬品工業 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「オーハラ」 5mg1錠 大原薬品工業 24.90  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「杏林」 5mg1錠 キョーリンリメディオ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「ケミファ」 5mg1錠 日本ケミファ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「サワイ」 5mg1錠 沢井製薬 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「サンド」 5mg1錠 サンド 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「タカタ」 5mg1錠 高田製薬 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「テバ」 5mg1錠 大正薬品工業 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「トーワ」 5mg1錠 東和薬品 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「日医工」 5mg1錠 日医工 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「日新」 5mg1錠 日新製薬 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「ファイザー」 5mg1錠 ファイザー 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「明治」 5mg1錠 Meiji Seika ファルマ 20.20  
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「クニヒロ」 5mg1錠 皇漢堂製薬 20.20  

※赤色は後発品

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