1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
113 抗てんかん剤
1139 その他の抗てんかん剤

改訂年月( 201403 )
商品分類番号( 871139 )
JPNコード( JPNC050349 )
YJコード( 1139003F1040 )
厚労省コード( 1139003F1040 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 9.10 )


■リボトリール錠0.5mg 0.5mg1錠 (中外製薬) 【内用】  
(般)クロナゼパム錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【その他の注意】   【長期投与】   【貯法】

  【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201403

【改訂種別】

「版数」
第14版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂(日局収載に伴う改訂)

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
3.重症筋無力症の患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
タルク
添加物
ステアリン酸マグネシウム
識別コード
DU
識別コード
ROCHE0.5

【組成】

組成
リボトリール錠0.5mg:
販売名 販売名 リボトリール錠0.5mg
成分 (1錠中) 有効成分・含有量 日局クロナゼパム
成分 (1錠中) 有効成分・含有量 1錠中0.5mg
成分 (1錠中) 添加物 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム


【性状】

性状
リボトリール錠0.5mg:
販売名 リボトリール錠0.5mg
白色
剤形 素錠
識別コード DU
平面 (図略) (図略)
側面 (図略)
直径 約8.0mm
厚さ 約2.3mm
平均重量 約150mg

【色】
白色
【剤形】
素錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能・効果
1.小型(運動)発作[ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児けい縮発作、BNSけいれん等)]
2.精神運動発作
3.自律神経発作

【用法用量】

用法・用量
通常 成人、小児は、初回量クロナゼパムとして、1日0.5〜1mgを1〜3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日2〜6mgを1〜3回に分けて経口投与する。
乳、幼児は、初回量クロナゼパムとして、1日体重1kgあたり0.025mgを1〜3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日体重1kgあたり0.1mgを1〜3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
次の患者には少量から投与を開始するなど注意すること。
(1).心障害のある患者[ジアゼパムで循環器への影響があらわれたとの報告がある。]
(2).肝障害又は腎障害のある患者
(3).脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれやすい。]
(4).呼吸機能の低下している患者[症状が悪化するおそれがある。]
(5).高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
(6).衰弱患者

【重要注意】

重要な基本的注意
1.投与初期に眠気、ふらつき等の症状があらわれることがあるので、本剤の投与は少量から開始し、慎重に維持量まで漸増すること。
2.連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
3.混合発作(2種類以上の発作型をもつ)のある患者に本剤を投与すると、強直間代発作の誘発や回数を増加することが、また、特にLennox症候群の患者に本剤を投与するとinduced microseizures(睡眠中の多呼吸発作等)を誘発することがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
4.本剤は比較的若年齢から長期使用されるので、耐性の上昇に十分注意すること。
5.本剤を投与されているてんかん患者には、フルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと(「過量投与」の項参照)。
6.連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。
7.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗てんかん剤 ヒダントイン誘導体 以下のような報告があるので、本剤と併用する場合には、フェニトインの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。 本剤または、フェニトインの血中濃度が低下する。 フェニトインの血中濃度が上昇する。 機序不明。
抗てんかん剤 バルビツール酸誘導体 等 中枢神経抑制作用が増強されることがある。 ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
アルコール(飲酒) 中枢神経抑制作用が増強されるおそれがあるので、併用しないことが望ましい。 ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
中枢神経抑制剤 フェノチアジン誘導体 等 中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
モノアミン酸化酵素阻害剤 クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。 併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 機序不明。
バルプロ酸ナトリウム アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。 機序不明。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時迄の調査及び使用成績調査5,206例において、副作用は1,423例(27.3%)に認められた。主な副作用は、眠気726件(13.9%)、ふらつき397件(7.6%)、喘鳴143件(2.7%)等であった。(再審査終了時)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
(まれに:0.1%未満、副詞なし:頻度不明)
1.依存性:大量連用により薬物依存を生じるおそれがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
2.呼吸抑制、睡眠中の多呼吸発作:まれに呼吸抑制、睡眠中の多呼吸発作があらわれることがあるので観察を十分に行い、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。なお、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
3.刺激興奮、錯乱等:精神障害を合併している患者に投与すると逆に刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。なお、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
4.肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
次のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
(頻度不明は※)
発現部位等 5%以上又は頻度不明 0.1〜5%未満 0.1%未満
精神神経系 眠気(13.9%)、ふらつき、意識障害※ めまい、運動失調、神経過敏(不機嫌、興奮等)、無気力、情動不安定、筋緊張低下、頭痛、構音障害、寡動(活動低下、運動抑制等)、運動過多、不眠 頭重、もうろう感、注意力低下、眩暈、振戦、しびれ、行動異常、歩行異常、不安、幻覚、筋緊張亢進、知覚異常、うつ状態、攻撃的反応
呼吸器 喘鳴 呼吸困難、気道分泌過多、喀痰増加、咳
複視 目がかすむ、羞明
消化器 唾液増加(流涎等)、食欲不振、悪心、嘔吐 口渇、嚥下障害、口内炎、腹痛、便秘、下痢、吃逆、食欲亢進
泌尿器 尿失禁 排尿困難
血液 血小板減少※、好酸球増多※ 白血球減少、貧血
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇 Al-P、LDH、γ-GTPの上昇
過敏症注2) 過敏症状※ 発疹
その他 性欲減退※ 脱力、倦怠感 体重減少、疲労、ほてり(熱感、顔面潮紅)、発熱、体重増加、いびき、月経不順

[後文]
注2)投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者へ投与する場合には、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。[運動失調等の副作用があらわれやすい。]

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊娠中の投与に関し、次のような報告があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(1).妊娠中に他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム、クロルジアゼポキシド等)を服用していた患者が出産した新生児において、口唇裂、口蓋裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。
(2).ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
(3).分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系化合物で報告されている。
2.授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。
(1).ヒト母乳中に移行し、新生児において無呼吸をおこすことが、また、黄疸を増強する可能性がある。
(2).他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)でヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが報告されている。

【小児投与】

小児等への投与
1.低出生体重児、新生児:低出生体重児、新生児における安全性は確立していない。
2.乳児、幼児:喘鳴、ときに唾液増加(流涎等)、嚥下障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

【過量投与】

過量投与
1.本剤の過量投与により、傾眠、錯乱、昏睡、反射性低下、呼吸抑制、血圧低下等がおこるおそれがある。このような場合には、呼吸、血圧、脈拍数を監視しながら、胃洗浄等の適切な処置を行うこと。
2.本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。[本剤を投与されているてんかん患者にフルマゼニルを投与し、てんかん発作(痙攣)を誘発したとの報告がある。]

【その他の注意】

その他の注意
1.投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗けいれん作用が変化、遅延するおそれがある。
2.海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

【長期投与】

投薬期間制限医薬品に関する情報
本剤は厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、投薬量は1回90日分を限度とされています。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
遮光した気密容器、室温保存

【使用期限】

使用期限
錠0.5mgは5年(外箱に表示の使用期限内に使用すること)

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ランドセン錠0.5mg 0.5mg1錠 大日本住友製薬 9.10  

※赤色は後発品

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