1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
114 解熱鎮痛消炎剤
1149 その他の解熱鎮痛消炎剤

改訂年月( 201210 )
商品分類番号( 871149 )
JPNコード( JPNC039463 )
YJコード( 1149034F1026 )
厚労省コード( 1149034F1026 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 40.80 )


■ソセゴン錠25mg 25mg1錠 (丸石製薬) 【内用】  
(般)塩酸ペンタゾシン錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【警告】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】

  【性状】   【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【長期投与】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201210

【改訂種別】

「版数」
第1版
「種別」
改訂
「改訂理由」
作成

【警告】

警告
本剤を注射しないこと。[本剤にはナロキソンが添加されているため、水に溶解して注射投与しても効果なく、麻薬依存患者では禁断症状を誘発し、また肺塞栓、血管閉塞、潰瘍、膿瘍を引き起こすなど、重度で致死的な事態を生じることがある。]

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.ペンタゾシン又はナロキソンに対し過敏症の既往歴のある患者
2.頭部傷害がある患者又は頭蓋内圧が上昇している患者[頭蓋内圧が上昇することがある。]
3.重篤な呼吸抑制状態にある患者及び全身状態が著しく悪化している患者[呼吸抑制を増強することがある。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
ナロキソン塩酸塩
添加物
乳糖水和物
添加物
結晶セルロース
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
ヒドロキシプロピルセルロース
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
ヒプロメロース
添加物
マクロゴール
添加物
タルク
添加物
酸化チタン
識別コード
MI210

【組成】

組成
有効成分(1錠中) 添加物
塩酸ペンタゾシン28.2mg (ペンタゾシンとして25.0mg) ナロキソン塩酸塩0.278mg(ナロキソンとして0.25mg)、乳糖水和物、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール、タルク、酸化チタン


【性状】

性状
剤形 外形・大きさ・重量 外形・大きさ・重量 外形・大きさ・重量 識別コード
フィルムコーティング錠 白色 側面 MI210
フィルムコーティング錠 白色 (図略) (図略) (図略) MI210
フィルムコーティング錠 白色 直径 厚さ 重量 MI210
フィルムコーティング錠 白色 6.7mm 3.1mm 0.105g MI210

【色】
白色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能・効果
各種癌における鎮痛

【用法用量】

用法・用量
通常、成人には、1回ペンタゾシンとして25〜50mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。必要に応じ追加投与する場合には、3〜5時間の間隔をおく。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.薬物依存の既往歴のある患者
2.麻薬依存患者[軽度の麻薬拮抗作用が認められているので、ときとして禁断症状を呈することがある。]
3.胆道疾患のある患者[大量投与した場合Oddi氏筋を収縮する。]
4.心筋梗塞患者[肺動脈圧及び血管抵抗を上昇させる。]
5.肝機能障害のある患者[本剤の作用が増強するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
6.高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
1.眠気、めまい、ふらつき等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
2.連用により薬物依存を生ずることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。特に薬物依存の既往歴のある患者には注意すること。(「4.副作用」の項参照)

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
モルヒネ製剤 本剤の作用が増強されることがある。 併用が必要な場合には、一方又は両方の投与量を必要に応じて減らすこと。 また、本剤は高用量において、モルヒネの作用に拮抗することがあるので、通常、モルヒネとの併用は避けること。 ペンタゾシンの作用は、脳内オピオイドレセプターの飽和濃度に左右される。
中枢性鎮痛剤 ブプレノルフィン塩酸塩、エプタゾシン臭化水素酸塩、酒石酸ブトルファノール等 ベンゾジアゼピン誘導体・その他の鎮静剤 ジアゼパム、ニトラゼパム、メダゼパム等 中枢性薬剤(睡眠剤等) バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール等) アルコール 本剤の作用が増強されることがある。 併用が必要な場合には、一方又は両方の投与量を必要に応じて減らすこと。 中枢神経系が抑制されることによると考えられる。
セロトニン神経系賦活作用を有する抗うつ剤 アミトリプチリン塩酸塩等 抗うつ剤の作用が増強され不安感、悪心、発汗、潮紅等が起こるおそれがある。 併用が必要な場合には、一方又は両方の投与量を必要に応じて減らすこと。 中枢のセロトニン作動活性を増強すると考えられる。 外国において、セロトニン神経系賦活を作用機序とする抗うつ剤(フルオキセチン)投与患者でセロトニン神経系賦活作用の増強に由来すると考えられる症状(不安感、悪心、発汗、潮紅等)が認められたとの報告がある。

[後文]
動物実験(ウサギ)においてサリチルアミドとの併用によりペンタゾシンのCmaxが約2倍程度高くなり、サリチルアミドのCmaxは過剰のペンタゾシンを併用することにより約2.5倍となるとの報告があるので、併用しないことが望ましい。また、やむをえず併用する場合には本剤を減量するなど注意すること。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時までの臨床試験では、3,302例中659例(19.96%)に、市販後の使用成績調査では、2,223例中385例(17.32%)に副作用が認められた。その主なものは、悪心、嘔吐等であった。(再審査結果通知:2006年12月)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので観察を十分に行い、顔面蒼白、呼吸困難、チアノーゼ、血圧下降、頻脈、全身発赤、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.呼吸抑制(頻度不明):呼吸抑制がみられることがある。このような場合には、酸素吸入(必要に応じて人工呼吸)か、又はドキサプラムの投与が有効であるが、麻薬拮抗剤(レバロルファン)は無効である。
3.依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生ずることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。特に薬物依存の既往歴のある患者には注意すること。また、連用後、投与を急に中止すると、振戦、不安、興奮、悪心、動悸、冷感、不眠等の禁断症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量すること。
4.無顆粒球症(頻度不明):無顆粒球症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 5%以上 1〜5%未満 1%未満 頻度不明
精神神経系 めまい、ふらつき、発汗、傾眠 幻覚、興奮、頭痛、頭重、不安、もうろう状態、酩酊感、冷汗、浮遊感、不眠、振戦、意識障害
循環器 熱感、顔面潮紅、動悸、血圧上昇、血圧低下、顔面蒼白
消化器 悪心 嘔吐 口渇、食欲不振、腹部膨満感、胃部不快感、腹痛、便秘
過敏症注) 発疹 多形紅斑
血液 貧血、赤血球減少、白血球減少
肝臓 肝機能異常
泌尿器 排尿障害、尿閉
その他 倦怠感、不快感、発熱、悪寒、脱力感 疲労感

[後文]
注)投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では、低用量から投与を開始するとともに、投与間隔を延長するなど慎重に投与すること。[高い血中濃度が持続する傾向等が認められている。(「薬物動態」の項参照)]

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[本剤の胎児に対する安全性は確立されていない。]

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

【過量投与】

過量投与
外国において薬物嗜癖の病歴を有する患者が、術後疼痛のため処方された本剤を過量服用(ペンタゾシンとして1g)し、死亡(肝不全)したとの報告がある。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【長期投与】

長期投与医薬品に関する情報
本剤は厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、1回14日分を超える投薬は認められていない。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
3年(ラベル等に表示の使用期限を参照すること)

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ペルタゾン錠25 25mg1錠 あすか製薬 39.00  
ペンタジン錠25 25mg1錠 第一三共 40.60  

※赤色は後発品

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