1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
116 抗パーキンソン剤
1169 その他の抗パーキソン剤

改訂年月( 201308 )
商品分類番号( 871169 )
JPNコード( JPNC058983 )
YJコード( 1169101F1120 )
厚労省コード( 1169101F1120 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 34.30 )


■ネオドパストン配合錠L100 1錠 (第一三共) 【内用】  
(般)レボドパ・カルビドパ水和物錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【検査影響】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201308

【改訂種別】

「版数」
第14版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
3.非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤投与中の患者(「重要な基本的注意」、「相互作用」の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
結晶セルロース
添加物
黄色五号
添加物
ステアリン酸マグネシウム
識別コード
SANKYO338

【組成】

組成
ネオドパストン配合錠L100:
1錠中に次の成分を含有:
販売名 有効成分 添加物
ネオドパストン配合錠L100 レボドパ(日局) 100mg カルビドパ水和物(日局) 10.8mg(無水物として10mg) トウモロコシデンプン、結晶セルロース、黄色五号、ステアリン酸マグネシウム


【性状】

性状
ネオドパストン配合錠L100:
販売名 剤形 外形 外形 外形 識別コード
販売名 剤形 大きさ(mm) 厚さ(mm) 重さ(mg) 識別コード
ネオドパストン配合錠L100 楕円形の素錠(割線入) うす紅色 (図略)(図略)(図略) (図略)(図略)(図略) (図略)(図略)(図略) SANKYO338
ネオドパストン配合錠L100 楕円形の素錠(割線入) うす紅色 12.8(長径) 3.4 220 SANKYO338
ネオドパストン配合錠L100 楕円形の素錠(割線入) うす紅色 7.2(短径) 3.4 220 SANKYO338

【色】
うす紅色
【剤形】
素錠/錠剤/内用
//割線

【効能効果】

効能効果
パーキンソン病、パーキンソン症候群

【用法用量】

用法用量
レボドパ未服用患者:
通常成人に対し、レボドパ量として1回100〜125mg、1日100〜300mg経口投与よりはじめ、毎日又は隔日にレボドパ量として100〜125mg宛増量し、最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200〜250mg、1日3回)とする。
なお、症状により適宜増減するが、レボドパ量として1日1500mgを超えないこととする。
レボドパ既服用患者:
通常成人に対し、レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、レボドパ1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分けて経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200〜250mg、1日3回)とするが、レボドパ量として1日1500mgを超えないこととする。
(参考)製剤別成人投与量一覧表:
(1).レボドパ未服用患者:
ネオドパストン配合錠L100 1回1錠、1日1〜3錠よりはじめ、毎日又は隔日に1錠宛増量し、最適量を定め維持量(標準;1回2錠、1日3回)とする。症状により適宜増減するが1日15錠を超えないこと。
ネオドパストン配合錠L250 1回1/2錠、1日1/2錠〜1錠よりはじめ、毎日又は隔日に1/2錠宛増量し、最適量を定め維持量(標準;1回1錠、1日3回)とする。症状により適宜増減するが、1日6錠を超えないこと。

(2).レボドパ既服用患者:
ネオドパストン配合錠L100 レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分割投与する。以後、症状により適宜増減して最適量を定め維持量(標準;1回2錠、1日3回)とする。1日15錠を超えないこと。
ネオドパストン配合錠L250 レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分割投与する。以後、症状により適宜増減して最適量を定め維持量(標準;1回1錠、1日3回)とする。1日6錠を超えないこと。


【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.肝又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加するおそれがある。]
2.胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
3.糖尿病患者[血糖値の上昇を誘発し、インシュリン必要量を増大させるとの報告がある。]
4.重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
5.慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
6.自殺傾向など精神症状のある患者[精神症状が悪化するおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが望ましい。
2.既にレボドパ単味製剤の投与を受けている患者に対して本剤を投与する場合には、レボドパの服用後少なくとも8時間の間隔をおいてから本剤を投与すること。ただし、その他の抗パーキンソン剤の投与を中止する必要はない。
3.レボドパ単味製剤の投与を受けていない患者に対して本剤を投与する場合には少量から開始し、観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。
4.長期投与時:レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれることがあるので、適切な処置を行うこと。
(1).wearing off(up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投与回数を増やす等の処置を行うこと。
(2).on and off現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
5.前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
6.セレギリン塩酸塩(B型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩の添付文書を参照すること。
7.レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤 血圧上昇等を起こすおそれがある。 レボドパから変換して産生されたドパミン、ノルアドレナリンの分解が非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤によって抑制され、これが体内に蓄積されるためと考えられている。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
レセルピン製剤 テトラベナジン 脳内ドパミンが減少し、本剤の作用が減弱するおそれがある。 脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
血圧降下剤 メチルドパ水和物、 レセルピン、 節遮断剤等 血圧降下剤の作用を増強することがある。 機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
抗精神病薬 フェノチアジン系薬剤 (クロルプロマジン、チオリダジン等) ブチロフェノン系薬剤 (ハロペリドール等) その他 (ペロスピロン等) 本剤の作用が減弱することがある。 これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
他の抗パーキンソン剤 抗コリン剤、 アマンタジン塩酸塩、 ブロモクリプチンメシル酸塩 精神神経系の副作用が増強することがある。 併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
NMDA受容体拮抗剤 メマンチン塩酸塩等 本剤の作用を増強するおそれがある。 これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
パパベリン塩酸塩 本剤の作用が減弱するおそれがある。 パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
鉄剤 本剤の作用が減弱するおそれがある。 キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
イソニアジド 本剤の作用が減弱するおそれがある。 機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。)
総症例5,610例中副作用が報告されたのは、1,331例(23.73%)で、そのうち主なものは悪心(5.56%)、食欲不振(3.30%)、嘔吐(2.30%)等の胃腸症状及び不随意運動(6.17%)、起立性低血圧(0.94%)であった。〔新開発医薬品の副作用のまとめ(その59)1)〕

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.Syndrome malin(頻度不明):急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
2.錯乱(頻度不明)、幻覚(頻度不明)、抑うつ(0.55%):錯乱、幻覚、抑うつがあらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
3.胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化(0.05%):胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.溶血性貧血(頻度不明)、血小板減少(頻度不明):溶血性貧血、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.突発的睡眠(頻度不明):前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと(「重要な基本的注意」の(5)項参照)。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 1%以上 0.1〜1%未満 0.1%未満 頻度不明
精神神経系 不随意運動注1)、不眠 不安・焦燥感注1)、歩行障害注1)、傾眠、めまい、頭痛、倦怠感・脱力感、味覚異常 興奮注1)、見当識喪失注1)、振戦の増強注1)、しびれ感 妄想注1)、病的賭博注1)、病的性欲亢進注1)
消化器 悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、便秘 腹部膨満感、腹部不快感、腹痛、下痢 胸やけ、唾液分泌過多、口内炎、嚥下障害
泌尿器 排尿異常
血液注2) 顆粒球減少、貧血
過敏症注2) 発疹
循環器 起立性低血圧、心悸亢進 不整脈、血圧低下 血圧上昇
視覚異常
肝臓注3) AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇 LDH上昇、ALP上昇
腎臓 浮腫、BUN上昇
その他 のぼせ感、発汗 脱毛、嗄声、唾液の変色(黒色等) 筋肉痛、体重減少、痰・口腔内粘膜・汗・尿・便等の変色(黒色等)、抗DNA抗体の陽性例、クームス試験の陽性例

[後文]
注1)減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
注2)投与を中止すること。
注3)投与中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

【高齢者投与】

高齢者への投与
不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれるおそれがあるので注意すること。[一般に高齢者では生理機能が低下している。]

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験(ウサギ)で催奇形性が報告されている。]
2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。[乳汁分泌が抑制されるおそれがある。また、動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が知られている。]

【検査影響】

臨床検査結果に及ぼす影響
ニトロプルシッドナトリウムの検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性になる場合がある。

【過量投与】

過量投与
本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに嘔気、嘔吐、不整脈等が起こるおそれがある。このような場合には、呼吸器や心機能を観察しながら胃洗浄等の適切な処置を行うこと。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

【その他の注意】

その他の注意
1.抗パーキンソン剤はフェノチアジン系化合物、レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない。場合によってはこのような症状を増悪顕性化させることがある。
2.悪性黒色腫が発現したとの報告がある。
3.高蛋白食によりレボドパの吸収が低下するとの報告がある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
カルコーパ配合錠L100 1錠 共和薬品工業 13.00  
カルコーパ配合錠L250 1錠 共和薬品工業 30.00  
ドパコール配合錠L100 1錠 ダイト 13.00  
ドパコール配合錠L250 1錠 ダイト 30.00  
ドパコール配合錠L50 1錠 ダイト 6.70  
ネオドパストン配合錠L250 1錠 第一三共 87.00  
パーキストン配合錠L100 1錠 小林化工 13.00  
パーキストン配合錠L250 1錠 小林化工 30.00  
メネシット配合錠100 1錠 MSD 34.30  
メネシット配合錠250 1錠 MSD 87.00  
レプリントン配合錠L100 1錠 辰巳化学 10.40  
レプリントン配合錠L250 1錠 辰巳化学 30.00  

※赤色は後発品

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