1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
117 精神神経用剤
1179 その他の精神神経剤

改訂年月( 201504 )
商品分類番号( 871179 )
JPNコード( JPNC001811 )
YJコード( 1179025F1026 )
厚労省コード( 1179025F1026 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 9.00 )


■デパス錠0.5mg 0.5mg1錠 (田辺三菱製薬) 【内用】  
(般)エチゾラム錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【貯法】   【使用期限】

  【同一成分一覧】

【改訂年月】

201504

【改訂種別】

「版数」
第21版 D41
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.急性狭隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により,症状を悪化させるおそれがある.〕
2.重症筋無力症の患者〔筋弛緩作用により,症状を悪化させるおそれがある.〕

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
セルロース
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
タルク
添加物
白糖
添加物
マクロゴール6000
添加物
酸化チタン
添加物
ヒプロメロース
添加物
カルナウバロウ
識別コード
Y-DP0.5
識別コード
YDP
識別コード
0.5

【組成】

組成
デパス錠0.5mg:
錠0.5mg
有効成分 (1錠中) 日局 エチゾラム 0.5mg
添加物 乳糖水和物,セルロース,トウモロコシデンプン,タルク,白糖,マクロゴール6000,酸化チタン,ヒプロメロース,カルナウバロウ


【性状】

性状
デパス錠0.5mg:
錠0.5mg 錠0.5mg 錠0.5mg
性状・剤形 白色・フィルムコーティング錠 白色・フィルムコーティング錠 白色・フィルムコーティング錠
外形 (図略) (図略) (図略)
規格 直径 (mm) 厚さ (mm) 重量 (mg)
規格 6.5 3.1 112.0
識別コード Y-DP0.5 Y-DP0.5 Y-DP0.5

【色】
白色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能・効果
1.神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害
2.うつ病における不安・緊張・睡眠障害
3.心身症(高血圧症,胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
4.統合失調症における睡眠障害
5.下記疾患における不安・緊張・抑うつおよび筋緊張:
頸椎症,腰痛症,筋収縮性頭痛

【用法用量】

用法・用量
神経症,うつ病の場合:
通常,成人にはエチゾラムとして1日3mgを3回に分けて経口投与する.
心身症,頸椎症,腰痛症,筋収縮性頭痛の場合:
通常,成人にはエチゾラムとして1日1.5mgを3回に分けて経口投与する.
睡眠障害に用いる場合:
通常,成人にはエチゾラムとして1日1〜3mgを就寝前に1回経口投与する.
なお,いずれの場合も年齢,症状により適宜増減するが,高齢者には,エチゾラムとして1日1.5mgまでとする.

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.心障害のある患者〔血圧低下があらわれるおそれがあり,心障害のある患者では症状の悪化につながるおそれがある.〕
2.肝障害,腎障害のある患者〔作用が強くあらわれるおそれがある.〕
3.脳に器質的障害のある患者〔作用が強くあらわれるおそれがある.〕
4.小児(「小児等への投与」の項参照)
5.高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
6.衰弱患者〔作用が強くあらわれるおそれがある.〕
7.中等度呼吸障害又は重篤な呼吸障害(呼吸不全)のある患者〔呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合,炭酸ガスナルコーシスを起こすことがある.〕

【重要注意】

重要な基本的注意
眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること.

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤は,肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4で代謝される.

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤 (フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体等) 眠気,血圧低下,運動失調,意識障害などを起こすおそれがある. 中枢神経抑制剤との併用で相加的な増強作用が考えられる.
MAO阻害剤 過鎮静,昏睡,痙攣発作,興奮などを起こすおそれがある. MAO阻害剤が本剤の肝での代謝を抑制し,半減期を延長し,血中濃度を上昇させるため作用が増強されることが考えられる.
フルボキサミンマレイン酸塩 本剤の血中濃度を上昇させることがあるので,本剤の用量を減量するなど,注意して投与する. フルボキサミンマレイン酸塩が本剤の肝での代謝を阻害し,血中濃度を上昇させるため本剤の作用が増強されることがある.
アルコール (飲酒) 精神機能,知覚・運動機能の低下を起こすおそれがある. エタノールと本剤は相加的な中枢抑制作用を示すことが考えられる.


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総症例数12,328例中866例(7.02%)1,133件の副作用が報告されている.主な副作用は眠気444件(3.60%),ふらつき241件(1.95%),倦怠感77件(0.62%),脱力感46件(0.37%)等であった.(再審査終了時)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.依存性(頻度不明):薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,慎重に投与すること.また,投与量の急激な減少ないし投与の中止により,痙攣発作,せん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の離脱症状があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行うこと.
2.呼吸抑制,炭酸ガスナルコーシス(いずれも頻度不明):呼吸抑制があらわれることがある.また,呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合,炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので,このような場合には気道を確保し,換気をはかるなど適切な処置を行うこと.
3.悪性症候群(頻度不明):本剤の投与,又は抗精神病薬等との併用,あるいは本剤の急激な減量・中止により悪性症候群があらわれることがある.発熱,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗,白血球の増加,血清CK(CPK)の上昇等があらわれた場合には,体冷却,水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと.また,本症候群発症時にはミオグロビン尿を伴う腎機能の低下があらわれることがある.
4.横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛,脱力感,血清CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,このような場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
5.間質性肺炎(頻度不明):間質性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には投与を中止し,速やかに胸部X線等の検査を実施し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.
6.肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明):肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,LDH,Al-P,ビリルビン上昇等),黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
精神神経系 眠気,ふらつき,めまい,歩行失調,頭痛・頭重,言語障害 不眠,酩酊感,興奮,焦燥,振戦,眼症状(霧視,調節障害) 健忘,刺激興奮注1),錯乱注1)
呼吸器 呼吸困難感
循環器 動悸,立ちくらみ
消化器 口渇,悪心・嘔気 食欲不振,胃・腹部不快感,嘔吐,腹痛,便秘,下痢
過敏症注2) 発疹 蕁麻疹,そう痒感 紅斑
骨格筋 倦怠感,脱力感 易疲労感,筋弛緩等の筋緊張低下症状
その他 発汗,排尿障害,浮腫,鼻閉 乳汁分泌,女性化乳房,高プロラクチン血症,眼瞼痙攣注3)

[後文]
注1)統合失調症等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮,錯乱等があらわれることがある.
注2)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
注3)本剤の投与中は観察を十分に行い,瞬目過多,羞明感,眼乾燥感等の眼症状が認められた場合には適切な処置を行うこと.

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では,運動失調等の副作用が発現しやすいので,少量から投与を開始するなど慎重に投与すること.

【妊産婦投与】

妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1.妊婦(3カ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔動物実験により催奇形作用が報告されており,また,妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある.〕
2.妊娠後期の婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等を起こすことが報告されている.なお,これらの症状は,離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある.また,ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている.なお,妊娠後期に本剤を連用していた患者から出生した新生児に血清CK(CPK)上昇があらわれることがある.〕
3.分娩前に連用した場合,出産後新生児に離脱症状があらわれることが,ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている.
4.授乳婦への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は,授乳を避けさせること.〔ヒト母乳中へ移行し,新生児に体重増加不良があらわれることがある.また,他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で嗜眠,体重減少等を起こすことが報告されており,また黄疸を増強する可能性がある.〕

【小児投与】

小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない.(使用経験が少ない.)

【過量投与】

過量投与
1.過量投与により運動失調,低血圧,呼吸抑制,意識障害などがあらわれることがある.
2.本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には,使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌,慎重投与,相互作用等)を必ず読むこと.なお,投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニルを投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれがある.

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.〔PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.〕

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
遮光保存,室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱及びラベルに表示の使用期限内に使用すること

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
エチゾラム錠0.5mg「EMEC」 0.5mg1錠 サンノーバ 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「NP」 0.5mg1錠 ニプロ 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「SW」 0.5mg1錠 メディサ新薬 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「アメル」 0.5mg1錠 共和薬品工業 6.00  
エチゾラム錠0.5mg「オーハラ」 0.5mg1錠 大原薬品工業 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「日医工」 0.5mg1錠 日医工 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「KN」 0.5mg1錠 小林化工 6.00  
エチゾラム錠0.5mg「TCK」 0.5mg1錠 辰巳化学 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「ツルハラ」 0.5mg1錠 鶴原製薬 6.00  
エチゾラム錠0.5mg「トーワ」 0.5mg1錠 東和薬品 6.00  
エチゾラム錠0.5mg「日新」 0.5mg1錠 日新製薬 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「JG」 0.5mg1錠 長生堂製薬 6.30  
エチゾラム錠0.5mg「フジナガ」 0.5mg1錠 藤永製薬 6.30  
デゾラム錠0.5mg 0.5mg1錠 大正薬品工業 6.30  
パルギン錠0.5mg 0.5mg1錠 藤永製薬 6.30 20160331

※赤色は後発品

▲TOP