1 神経系及び感覚器官用医薬品
11 中枢神経系用薬
119 その他の中枢神経系用薬
1190 その他の中枢神経系用薬

改訂年月( 201409 )
商品分類番号( 871190 )
JPNコード( JPNC061318 )
YJコード( 1190017M2024 )
厚労省コード( 1190017M2024 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 128.10 )


■リリカカプセル75mg 75mg1カプセル (ファイザー) 【内用】  
(般)プレガバリンカプセル

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】

  【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】

  【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】

  【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201409

【改訂種別】

「版数」
第8版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
タルク
添加物
ラウリル硫酸ナトリウム
添加物
酸化チタン
添加物
三二酸化鉄
識別コード
PGN75
識別コード
PfizerPGN75

【組成】

組成
リリカカプセル75mg:
[表題]

1カプセル中


成分\販売名 リリカカプセル75mg
有効成分 (含量) プレガバリン (75.00mg)
添加物 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク
添加物 (カプセル本体) ラウリル硫酸ナトリウム、酸化チタン、三二酸化鉄


【性状】

性状
リリカカプセル75mg:
販売名 外形(mm) 識別コード 色調等
リリカカプセル75mg (図略)(図略) PGN75 キャップ;濃赤褐色
リリカカプセル75mg 4号硬カプセル PGN75 ボディ;白色

【色】
濃赤かっ色
白色
【剤形】
硬カプセル剤/カプセル剤/内用

【効能効果】

効能・効果
神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛

【効能効果使用上注意】

効能・効果に関連する使用上の注意
線維筋痛症の診断は、米国リウマチ学会の分類(診断)基準等の国際的な基準に基づき慎重に実施し、確定診断された場合にのみ投与すること。

【用法用量】

用法・用量
神経障害性疼痛:
通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。
線維筋痛症に伴う疼痛:
通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増した後、300〜450mgで維持する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤の投与を中止する場合には、少なくとも1週間以上かけて徐々に減量すること。[「重要な基本的注意」の項参照]
2.本剤は主として未変化体が尿中に排泄されるため、腎機能が低下している患者では、血漿中濃度が高くなり副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与する必要がある。腎機能障害患者に本剤を投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス値を参考として本剤の投与量及び投与間隔を調節すること。また、血液透析を受けている患者では、クレアチニンクリアランス値に応じた1日用量に加えて、血液透析を実施した後に本剤の追加投与を行うこと。複数の用量が設定されている場合には、低用量から開始し、忍容性が確認され、効果不十分な場合に増量すること。なお、ここで示している用法・用量はシミュレーション結果に基づくものであることから、各患者ごとに慎重に観察しながら、用法・用量を調節すること。[「薬物動態」の項参照]
[表題]

神経障害性疼痛


クレアチニンクリアランス (mL/min) ≧60 ≧30-<60 ≧15-<30 <15 血液透析後の補充用量注)
1日投与量 150〜600mg 75〜300mg 25〜150mg 25〜75mg
初期用量 1回75mg 1日2回 1回25mg 1日3回 又は 1回75mg 1日1回 1回25mg 1日1回もしくは2回 又は 1回50mg 1日1回 1回25mg 1日1回 25又は50mg
維持量 1回150mg 1日2回 1回50mg 1日3回 又は 1回75mg 1日2回 1回75mg 1日1回 1回25又は50mg 1日1回 50又は75mg
最高投与量 1回300mg 1日2回 1回100mg 1日3回 又は 1回150mg 1日2回 1回75mg 1日2回 又は 1回150mg 1日1回 1回75mg 1日1回 100又は150mg

[表脚注]


注:2日に1回、本剤投与6時間後から4時間血液透析を実施した場合のシミュレーション結果に基づく。
[表題]

線維筋痛症に伴う疼痛


クレアチニンクリアランス (mL/min) ≧60 ≧30-<60 ≧15-<30 <15 血液透析後の補充用量注)
1日投与量 150〜450mg 75〜225mg 25〜150mg 25〜75mg
初期用量 1回75mg 1日2回 1回25mg 1日3回 又は 1回75mg 1日1回 1回25mg 1日1回もしくは2回 又は 1回50mg 1日1回 1回25mg 1日1回 25又は50mg
維持量 1回150mg 1日2回 1回50mg 1日3回 又は 1回75mg 1日2回 1回75mg 1日1回 1回25又は50mg 1日1回 50又は75mg
維持量 (最高投与量) 1回225mg 1日2回 1回75mg 1日3回 1回100もしくは125mg 1日1回 又は 1回75mg 1日2回 1回50又は75mg 1日1回 75又は100mg

[表脚注]


注:2日に1回、本剤投与6時間後から4時間血液透析を実施した場合のシミュレーション結果に基づく。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.腎機能障害のある患者[「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照]
2.重度のうっ血性心不全の患者[心血管障害を有する患者において、うっ血性心不全があらわれることがある。(「副作用」の項参照)]
3.高齢者[「重要な基本的注意」及び「高齢者への投与」の項参照]
4.血管浮腫の既往がある患者[「副作用」の項参照]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤の投与によりめまい、傾眠、意識消失等があらわれ、自動車事故に至った例もあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。特に高齢者ではこれらの症状により転倒し骨折等を起こした例があるため、十分に注意すること。
2.本剤の急激な投与中止により、不眠、悪心、頭痛、下痢、不安及び多汗症等の症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、少なくとも1週間以上かけて徐々に減量すること。
3.本剤の投与により体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法等の適切な処置を行うこと。特に、投与量の増加、あるいは長期投与に伴い体重増加が認められることがあるため、定期的に体重計測を実施すること。
4.本剤の投与により、弱視、視覚異常、霧視、複視等の眼障害が生じる可能性があるので、診察時に、眼障害について問診を行う等注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[「その他の注意」の項参照]
5.本剤による神経障害性疼痛の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因となる疾患の診断及び治療を併せて行い、本剤を漫然と投与しないこと。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤 オピオイド系鎮痛剤 呼吸不全、昏睡がみられたとの報告がある。 機序不明
オキシコドン ロラゼパム アルコール(飲酒) 認知機能障害及び粗大運動機能障害に対して本剤が相加的に作用するおそれがある。 相加的な作用による
血管浮腫を引き起こす薬剤(アンジオテンシン変換酵素阻害薬等) 血管浮腫との関連性が示されている薬剤を服用している患者では、血管浮腫(顔面、口、頸部の腫脹など)を発症するリスクが高まるおそれがある。 機序不明
末梢性浮腫を引き起こす薬剤(チアゾリジン系薬剤等) チアゾリジン系薬剤と本剤の併用により末梢性浮腫を発症するリスクが高まるおそれがある。また、チアゾリジン系薬剤は体重増加又は体液貯留を引き起こし、心不全が発症又は悪化することがあるため、本剤と併用する場合には慎重に投与すること。 機序不明


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
帯状疱疹後神経痛:国内用量反応試験、国内長期投与試験、外国後期第II相試験、外国第III相試験及び外国長期投与試験において、本剤75〜600mg/日を1日2回あるいは1日3回で投与された安全性評価対象例1,680例中1,084例(64.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、浮動性めまい393例(23.4%)、傾眠267例(15.9%)及び浮腫179例(10.7%)であった。(承認時までの調査の集計)
糖尿病性末梢神経障害に伴う疼痛:国内二重盲検比較試験、国内長期投与試験において、本剤150〜600mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例302例中199例(65.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠74例(24.5%)、浮動性めまい68例(22.5%)及び浮腫52例(17.2%)であった。(承認時までの調査の集計)
脊髄損傷後疼痛、脳卒中後疼痛及び多発性硬化症に伴う疼痛:脊髄損傷後疼痛患者を対象とした国際共同二重盲検比較試験及び脊髄損傷後疼痛、脳卒中後疼痛、多発性硬化症に伴う疼痛を対象とした国内長期投与試験において、本剤150〜600mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例215例中165例(76.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠87例(40.5%)、浮動性めまい43例(20.0%)及び浮腫40例(18.6%)であった。(承認時までの調査の集計)
線維筋痛症:国内二重盲検比較試験、国内長期投与試験において、本剤300〜450mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例356例中295例(82.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠141例(39.6%)、浮動性めまい98例(27.5%)及び体重増加56例(15.7%)であった。(承認時までの調査の集計)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満):めまい、傾眠、意識消失があらわれ、転倒し骨折等に至ったとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど、適切な処置を行うこと。
2.心不全(0.3%未満)、肺水腫(頻度不明注)):心不全、肺水腫があらわれるとの報告がある(特に心血管障害を有する患者)。心不全のリスクがある患者では、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.横紋筋融解症(頻度不明注)):横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
4.腎不全(0.1%未満):腎不全があらわれるとの報告があるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.血管浮腫(頻度不明注)):血管浮腫等の過敏症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6.低血糖(0.3%未満):低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、意識障害等の低血糖症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.間質性肺炎(頻度不明注)):間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
8.ショック(頻度不明注))、アナフィラキシー(0.1%未満):ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9.皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注))、多形紅斑(頻度不明注)):皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.劇症肝炎(頻度不明注))、肝機能障害(0.4%):劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注:自発報告又は海外での症例のため頻度不明

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
発現部位等 1%以上 0.3%以上1%未満 0.3%未満 頻度不明注)
血液及びリンパ系障害 好中球減少症、白血球減少症 血小板減少症
代謝及び栄養障害 食欲不振、食欲亢進、高脂血症 高血糖
精神障害 不眠症 錯乱、失見当識、多幸気分、異常な夢、幻覚 うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常 離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制
神経系障害 浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調 振戦、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常 鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害 昏迷、嗅覚錯誤、書字障害
眼障害 霧視、複視、視力低下 視覚障害、網膜出血 視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振 眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、角膜炎
耳及び迷路障害 回転性めまい 耳鳴 聴覚過敏
心臓障害 動悸 第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮 洞性頻脈
血管障害 高血圧、低血圧、ほてり
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 呼吸困難 鼻咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、鼻炎 鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感
胃腸障害 便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐 腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、胃不快感、口内炎 流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹 腹水、嚥下障害
皮膚及び皮下組織障害 発疹 そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫 多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛 丘疹
筋骨格系及び結合組織障害 筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛 筋肉痛、重感、関節痛、筋骨格硬直
腎及び尿路障害 尿失禁、排尿困難 尿閉 乏尿
生殖系及び乳房障害 乳房痛、勃起不全、女性化乳房 射精遅延、性機能不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大
全身障害及び投与局所様態 浮腫、口渇、疲労、異常感、歩行障害、顔面浮腫 無力症、疼痛、圧痕浮腫、倦怠感、胸痛 発熱、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感 胸部絞扼感
傷害、中毒及び処置合併症 転倒・転落
臨床検査 体重増加 血中CPK(CK)増加、ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、血中アミラーゼ増加、血中クレアチニン増加 体重減少、血中尿酸増加 血中カリウム減少

[後文]
注:国内未承認効能に対する外国臨床データ及び海外市販後データを含むため頻度不明

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では腎機能が低下していることが多いため、クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど、慎重に投与すること。[「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照]
また、高齢者ではめまい、傾眠、意識消失等により転倒し骨折等を起こした例があるため、十分に注意すること。[「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照]

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦1):妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験で、胎児異常(低体重、限局性浮腫の発生率上昇、骨格変異、骨化遅延等)、出生児への影響(体重低下、生存率の低下、聴覚性驚愕反応の低下、発育遅延、生殖能に対する影響等)が報告されている。]
2.授乳婦2):授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること。[本剤はヒト母乳中への移行が認められている。(「薬物動態」の項参照)]

【小児投与】

小児等への投与
3)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(国内臨床試験において使用経験はない)[幼若ラットでは本薬の感受性が高く、最大臨床用量(600mg/日)と同等の曝露において、中枢神経症状(自発運動亢進及び歯ぎしり)及び成長への影響(一過性の体重増加抑制)が報告されている。また、最大臨床用量の2倍を超える曝露で聴覚性驚愕反応の低下が、約5倍の曝露で発情休止期の延長が報告されている。]

【過量投与】

過量投与
1.症状:15gまでの過量投与例が報告されており、過量投与時にみられた主な症状は、情動障害、傾眠、錯乱状態、抑うつ、激越、落ち着きのなさである。
2.処置:対症療法を行う。本剤は血液透析により除去されることから、発現している症状の程度に応じて血液透析の実施を考慮すること。[「薬物動態」の項参照]

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【その他の注意】

その他の注意
1.海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている注)。
注:本剤は海外で抗てんかん薬として承認されているが、本邦における本剤の効能・効果は「神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛」である。
2.2年間のマウスがん原性試験において、最大臨床用量での平均ヒト曝露量の6倍以上の曝露量に相当する本薬の投与により、用量依存的に血管肉腫の発生率が増加したとの報告がある4)。
3.2年間のラットがん原性試験において、最大臨床用量での平均ヒト曝露量の5倍以上の曝露量に相当する本薬の投与により、加齢アルビノラットに通常認められる網膜萎縮の発現率が増加したとの報告がある4)。また、ラットを用いた組織分布試験において、水晶体での14C-プレガバリン由来放射能の消失は血液及びほとんどの組織にくらべ緩徐であったが、ラット13及び52週間反復投与毒性試験では水晶体に対する影響は認められなかった。眼に関する副作用の発現率はプラセボ群より高く、神経障害性疼痛を対象とした13〜16週間投与のプラセボ対照試験(3試験併合)のプラセボ群では3.8%に対し、本剤群(150〜600mg/日)で10.6%、長期投与試験(3試験併合)では10.2%、線維筋痛症を対象とした16週間投与のプラセボ対照試験のプラセボ群では2.8%に対し、本剤群(300〜450mg/日)で9.2%、長期投与試験では9.4%であった。
4.雄ラットの受胎能及び初期胚発生に関する試験において、最大臨床用量での平均ヒト曝露量の28倍以上の曝露量に相当する本薬の投与により、胎児異常の発生頻度が増加したとの報告がある1)。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
最終年月を外箱等に記載

【同一成分一覧】

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