1 神経系及び感覚器官用医薬品
12 末梢神経系用薬
124 鎮けい剤
1242 アトロピン系製剤

改訂年月( 201108 )
商品分類番号( 871242 )
JPNコード( JPNC057660 )
YJコード( 1242002F1330 )
厚労省コード( 1242002F1330 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 7.20 )


■ブスコパン錠10mg 10mg1錠 (日本ベーリンガーインゲルハイム) 【内用】  
(般)ブチルスコポラミン臭化物錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【原則禁忌】   【組成性状】   【組成】

  【性状】   【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【貯法】   【使用期限】

  【同一成分一覧】

【改訂年月】

201108

【改訂種別】

「版数」
第7版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
2.緑内障の患者[眼内圧を高め、症状を悪化させることがある。]
3.前立腺肥大による排尿障害のある患者[更に尿を出にくくすることがある。]
4.重篤な心疾患のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。]
5.麻痺性イレウスの患者[消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
6.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

【原則禁忌】

原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
細菌性下痢患者[治療期間の延長をきたすおそれがある。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
酒石酸
添加物
白糖
添加物
タルク
添加物
アラビアゴム末
添加物
酸化チタン
添加物
マクロゴール6000
添加物
カルナウバロウ
添加物
サラシミツロウ
添加物
白色セラック
添加物
ラウリル硫酸ナトリウム
識別コード


【組成】

組成
販売名 ブスコパン錠10mg
成分・含量 1錠中ブチルスコポラミン臭化物 10mg
添加物 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、酒石酸、白糖、タルク、アラビアゴム末、酸化チタン、マクロゴール6000、カルナウバロウ、サラシミツロウ、白色セラック、ラウリル硫酸ナトリウム


【性状】

性状
販売名 ブスコパン錠10mg
剤形 白色の糖衣錠
外形 (図略)(図略)(図略)
直径 7.0mm
厚さ 3.8mm
重さ 0.15g

【色】
白色
【剤形】
糖衣錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能・効果
下記疾患における痙攣並びに運動機能亢進:
胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、月経困難症

【用法用量】

用法・用量
通常成人には1回1〜2錠(ブチルスコポラミン臭化物として10〜20mg)を1日3〜5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.前立腺肥大のある患者[尿を出にくくすることがある。]
2.うっ血性心不全のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。]
3.不整脈のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。]
4.潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸を起こすおそれがある。]
5.甲状腺機能亢進症の患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。]
6.高温環境にある患者[汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害するおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
眼の調節障害等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗コリン作用を有する薬剤 三環系抗うつ剤 フェノチアジン系薬剤 モノアミン酸化酵素阻害剤 抗ヒスタミン剤等 抗コリン作用(口渇、便秘、眼の調節障害等)が増強することがある。 併用により本剤の作用が増強されることがある。
ドパミン拮抗剤 メトクロプラミド等 相互に消化管における作用を減弱するおそれがある。 本剤は消化管運動を抑制するため、ドパミン拮抗剤の消化管運動亢進作用と拮抗する。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
調査症例767例(再評価結果)中副作用が報告されたのは152例(19.82%)であった。主な副作用は口渇72件(9.4%)、便秘34件(4.4%)、眼の調節障害13件(1.7%)、心悸亢進11件(1.4%)、鼓腸5件(0.65%)等であった。また、臨床検査値においては特に一定の傾向を示す変動は認められていない。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状(悪心・嘔吐、悪寒、皮膚蒼白、血圧低下、呼吸困難、気管支攣縮、浮腫、血管浮腫等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
発現部位等 5%以上 0.1〜5%未満 頻度不明
調節障害 散瞳、閉塞隅角緑内障
消化器 口渇 腹部膨満感、鼓腸、便秘
泌尿器 排尿障害
精神神経系 頭痛、頭重感
循環器 心悸亢進
過敏症注) 発疹 蕁麻疹、紅斑、そう痒症

[後文]
注)このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では前立腺肥大を伴っている場合が多いので慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

【過量投与】

過量投与
1.症状:過量投与した場合、口渇、眼の調節障害、せん妄、心悸亢進、血圧上昇等を引き起こす可能性がある。
2.処置:心血管系の症状が発現した場合は標準的な処置、呼吸麻痺の場合は挿管や人工呼吸、尿閉の場合は導尿を必要に応じて考慮すること。緑内障の場合は、眼科医などの適切な治療を受けること。
また、必要に応じ、副交感神経興奮薬の投与および適切な支持療法を行うこと。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
気密容器

【使用期限】

使用期限
外箱、容器に使用期限を表示

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ブチブロン錠10mg 10mg1錠 日新製薬 5.40  
ブチルスコポラミン臭化物錠10mg「YD」 10mg1錠 陽進堂 5.40  
ブチルスコポラミン臭化物錠10mg「ツルハラ」 10mg1錠 鶴原製薬 5.40  
リラダン錠10mg 10mg1錠 コーアイセイ 5.40  

※赤色は後発品

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