1 神経系及び感覚器官用医薬品
12 末梢神経系用薬
124 鎮けい剤
1249 その他の鎮けい剤

改訂年月( 201503 )
商品分類番号( 871249 )
JPNコード( JPNC002518 )
YJコード( 1249010F1026 )
厚労省コード( 1249010F1026 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 16.70 )


■テルネリン錠1mg 1mg1錠 (ノバルティスファーマ) 【内用】  
(般)チザニジン塩酸塩錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201503

【改訂種別】

「版数」
第13版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.フルボキサミン又はシプロフロキサシンを投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
3.重篤な肝障害のある患者〔本剤は主として肝で代謝される。また、肝機能の悪化が報告されている。〕

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
無水ケイ酸
添加物
ステアリン酸
添加物
乳糖
添加物
セルロース
識別コード
BH

【組成】

組成
テルネリン錠1mg:
テルネリン錠1mg 成分・含量 1錠中チザニジン塩酸塩(日局) 1.144mg (チザニジンとして1mg)
テルネリン錠1mg 添加物 無水ケイ酸、ステアリン酸、乳糖、セルロース


【性状】

性状
テルネリン錠1mg:
テルネリン錠1mg 性状 白色〜微黄白色の片面割線入りの素錠 白色〜微黄白色の片面割線入りの素錠 白色〜微黄白色の片面割線入りの素錠
テルネリン錠1mg 外形 (図略) (図略) (図略)
テルネリン錠1mg 識別コード BH BH BH
テルネリン錠1mg 大きさ(約) 直径;7.1mm 厚さ;2.3mm 質量;0.11g 直径;7.1mm 厚さ;2.3mm 質量;0.11g 直径;7.1mm 厚さ;2.3mm 質量;0.11g

【色】
白色〜微黄白色
【剤形】
素錠/錠剤/内用
//割線

【効能効果】

効能又は効果
1.下記疾患による筋緊張状態の改善:
頸肩腕症候群、腰痛症
2.下記疾患による痙性麻痺:
脳血管障害、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、脳性(小児)麻痺、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症

【用法用量】

用法及び用量
テルネリン錠1mg:
(1).筋緊張状態の改善の場合:
通常成人には、チザニジンとして3mg(錠剤の場合3錠)を1日3回に分けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(2).痙性麻痺の場合:
通常成人には、チザニジンとして1日3mg(錠剤の場合3錠)より投与を始め、効果をみながら1日6〜9mg(錠剤の場合6〜9錠)まで漸増し、1日3回に分けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.肝障害のある患者〔本剤は主として肝で代謝される。また、肝機能の悪化が報告されている。〕
2.腎障害のある患者〔腎からの排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するとの報告がある。(【薬物動態】の項参照)〕

【重要注意】

重要な基本的注意
1.投与初期に急激な血圧低下があらわれることがあるので注意すること。
2.反射運動能力の低下、眠気、めまい及び低血圧等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤は主として肝代謝酵素チトクロームP450(CYP)1A2で代謝されるので、本酵素の活性に影響を与える薬剤を併用する場合には注意すること。特にCYP1A2を阻害する薬剤との併用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。また、CYP1A2を誘導する薬剤との併用により、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フルボキサミン (ルボックス、デプロメール) シプロフロキサシン (シプロキサン等) フルボキサミン又はシプロフロキサシンとの併用により、本剤の血中濃度が上昇し、AUCがそれぞれ33倍、10倍に上昇したとの報告がある。 臨床症状として、著しい血圧低下、傾眠、めまい及び精神運動能力の低下等があらわれることがあるので併用しないこと。 これらの薬剤がCYP1A2を阻害し、本剤の血中濃度を上昇させると考えられる。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
降圧剤 降圧利尿剤等 低血圧及び徐脈があらわれることがある。 本剤の中枢性α2刺激作用により降圧作用が増強されるため。
中枢神経抑制剤 アルコール 眠気等の副作用が増強されるおそれがある。 いずれも中枢神経抑制作用を有するため。
抗不整脈剤 アミオダロン メキシレチン プロパフェノン シメチジン ニューキノロン系抗菌剤 エノキサシン ノルフロキサシン 黄体・卵胞ホルモン剤 経口避妊薬 チクロピジン 本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 これらの薬剤がCYP1A2を阻害し、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。
CYP1A2を誘導する薬剤 リファンピシン 喫煙等 本剤の血中濃度が低下し、本剤の作用が減弱するおそれがある。 リファンピシンとの併用により本剤の血中濃度が50%低下することがあるため、併用投与の必要がある場合には、慎重に用量調節(増量)を行うこと。 また、男性喫煙者(>10本/日)に本剤を投与したことにより、本剤のAUCが約30%減少したとの報告がある。 これらの薬剤がCYP1A2を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下し、本剤の治療効果が減弱するおそれがある。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総例14,627例中何らかの副作用が報告されたのは770例(5.3%)であった。主な副作用は、眠気318件(2.2%)、口渇133件(0.9%)、脱力感101件(0.7%)、けん怠感94件(0.6%)、めまい・ふらつき63件(0.4%)、胃部不快感42件(0.3%)、悪心33件(0.2%)、食欲不振28件(0.2%)、腹痛27件(0.2%)、発疹26件(0.2%)、ALT(GPT)上昇27件(0.2%)、AST(GOT)上昇23件(0.2%)等であった。(承認時まで及び再審査終了時までの集計)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
(頻度不明)
1.ショック:ショック(血圧低下、徐脈、顔面蒼白、冷汗、呼吸困難、意識消失等)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.急激な血圧低下:投与開始初期に急激な血圧低下があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。特に高齢者及び降圧剤との併用例では注意すること。
3.心不全:心不全(心拡大、肺水腫等)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.呼吸障害:呼吸障害(喘鳴、喘息発作、呼吸困難等)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.肝炎、肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)等の著しい上昇、悪心・嘔吐、食欲不振、全身けん怠感等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 頻度不明 0.1%〜5%未満 0.1%未満
循環器 失神 血圧低下 徐脈、動悸
精神神経系 幻覚、錯乱 眠気、頭痛・頭重感、めまい(回転性めまい、浮動性めまい)・ふらつき 知覚異常(しびれ感等)、構音障害(ろれつがまわらない等)、不眠
消化器 口渇、悪心、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢 胃もたれ、便秘、口内炎、舌のあれ、口中苦味感、流涎
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇 ALPの上昇
過敏症注) 発疹、皮膚そう痒感
その他 眼瞼下垂 脱力・けん怠感 浮腫、尿閉、霧視

[後文]
注)このような場合には投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
1.本剤は主として腎から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので減量するなど注意すること。(【薬物動態】の項参照)
2.本剤により血圧低下があらわれることがあるので、高齢者では特に注意すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔動物実験(ラット)で、大量投与(100mg/kg)により奇形(脳ヘルニア、小眼球)の増加及び10〜30mg/kg投与により胎児重量の低下、化骨遅延、出生児の死亡等が報告されている。〕
2.授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。〕

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児又は幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

【過量投与】

過量投与
徴候、症状:悪心、嘔吐、血圧低下、徐脈、QT延長、めまい、縮瞳、呼吸窮迫、不穏、傾眠、昏睡等
処置:活性炭投与あるいは、強制利尿などにより薬物除去を行う。また必要により対症療法を行う。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

【その他の注意】

その他の注意
動物実験(サル)により精神依存の形成が示唆されたとの報告がある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ギボンズ錠1mg 1mg1錠 キョーリンリメディオ 5.90  
チザニジン錠1mg「アメル」 1mg1錠 共和薬品工業 5.90  
チザニジン錠1mg「ツルハラ」 1mg1錠 鶴原製薬 5.60  
チザニジン錠1mg「日医工」 1mg1錠 日医工 5.60  
チザニジン錠1mg「JG」 1mg1錠 長生堂製薬 5.90  
チザニジン錠1mg「NP」 1mg1錠 ニプロ 5.90 20160331
チザニジン錠1mg「テバ」 1mg1錠 テバ製薬 5.90  
チザニジン錠1mg「サワイ」 1mg1錠 沢井製薬 5.90  
チザニジン錠1mg「トーワ」 1mg1錠 東和薬品 5.60  
チザネリン錠1mg 1mg1錠 大正薬品工業 5.90  
テルザニン錠1mg 1mg1錠 日新製薬 5.90 20160331
モトナリン錠1mg 1mg1錠 日本薬品工業 5.90  

※赤色は後発品

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