2 個々の器官系用医薬品
21 循環器官用薬
211 強心剤
2119 その他の強心剤

改訂年月( 201502 )
商品分類番号( 872119 )
JPNコード( JPNC049767 )
YJコード( 2119402P4037 )
厚労省コード( 2119402P4037 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 1292.00 )


■イノバン注0.3%シリンジ 0.3%50mL1筒 (協和発酵キリン) 【注射】  
(般)ドパミン塩酸塩注射液キット

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201502

【改訂種別】

「版数」
第13版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂(規制区分の記載整備、他)

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
褐色細胞腫[カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍であるため、症状が悪化するおそれがある。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
亜硫酸水素ナトリウム
添加物
ブドウ糖
添加物
pH調整剤

【組成】

組成
イノバン注0.3%シリンジ:
イノバン注0.3%シリンジは、1シリンジ50mL中に次の成分を含有する。
品名 品名 イノバン注0.3%シリンジ
有効成分 日局ドパミン塩酸塩 150mg
添加物 日局亜硫酸水素ナトリウム 15mg
添加物 日局ブドウ糖 2.5g
添加物 pH調整剤 pH調整剤


【性状】

性状
イノバン注0.3%シリンジ:
品名 外観 規格pH域 浸透圧比
イノバン注0.3%シリンジ 無色澄明 3.0〜5.0 1.1〜1.3

安定性:本剤はpHによってその安定性が左右され、pH8以上で着色する。
【色】
無色澄明
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
下記のような急性循環不全状態に使用する。
(1).無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態
(2).脈拍数の増加した状態
(3).他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態

【用法用量】

用法・用量
通常ドパミン塩酸塩として1分間あたり1〜5μg/kgを持続静脈投与し、患者の病態に応じ20μg/kgまで増量することができる。
投与量は患者の血圧、脈拍数および尿量により適宜増減する。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.末梢血管障害のある患者(糖尿病、アルコール中毒、凍傷、動脈硬化症、レイノー症候群、バージャー病等)[末梢血管収縮作用により症状が悪化するおそれがある。]
2.未治療の頻脈性不整脈又は心室細動の患者[陽性変時作用により症状が悪化するおそれがある。]
3.擬糖尿病及び糖尿病の患者[ブドウ糖含有製剤のため、血糖値が上昇するおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.それぞれのショック状態において必要に応じ最初に輸液、輸血、呼吸管理、ステロイド投与等の処置を考慮する。
2.血圧、脈拍数及び尿量等、患者の状態を観察しながら投与する。
3.大量投与したとき、脈拍数の増加がみられた場合や尿量の増加がみられない場合には本剤を減量するか中止する。
4.本剤はブドウ糖を含んでいるので、ブドウ糖の投与が好ましくない患者には他の希釈剤で希釈したドパミン塩酸塩を使用する。
5.新生児・乳幼児・老人等の重篤な心疾患患者に使用する場合には水分摂取量が過剰にならないように十分注意して投与する。また、必要に応じ高濃度製剤(2%ドパミン塩酸塩製剤)を適切な濃度に希釈して使用することも考慮する。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェノチアジン誘導体 プロクロルペラジン等 ブチロフェノン誘導体 ドロペリドール等 本剤の腎動脈血流増加等の作用が減弱することがある。 左記の薬剤はドパミン受容体遮断作用を有する。
モノアミン酸化酵素阻害剤 本剤の作用が増強かつ延長することがある。 本剤の代謝が阻害される。
ハロゲン化炭化水素系麻酔剤 ハロタン等 頻脈、心室細動等の不整脈を起こすおそれがある。 左記麻酔剤により、本剤の感受性が高まる。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
〔イノバン注(2%ドパミン塩酸塩製剤:1977年6月承認)による〕
承認時及び1981年3月までの副作用頻度調査において、2,389例中副作用の発現例は240例(発現率10.0%)で254件であった。主な副作用は、不整脈201件(8.4%)、四肢冷感12件(0.5%)、嘔吐11件(0.5%)等であった。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.麻痺性イレウス(0.08%)があらわれることがある。
2.末梢血管の収縮により四肢冷感(0.5%)等の末梢の虚血が起こり、壊疽を生じることもあるので、四肢の色や温度を十分に観察し、変化があらわれた場合には投与を中止し、必要があればα-遮断剤を静脈内投与する。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
下記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
発現部位等 5%以上 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
循環器 不整脈(心室性期外収縮、心房細動、心室性頻拍等)* 動悸 頻脈
消化器 嘔気、嘔吐、腹部膨満、腹痛
その他 静脈炎、注射部位の変性壊死、起毛

[後文]
*不整脈が発現した場合には、抗不整脈剤を投与するか本剤の投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では、生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

【過量投与】

過量投与
誤って過量投与した場合には、患者の状態が安定するまで投与速度を落とすか一時的に投与を中止する。必要な場合にはα-遮断剤の投与等適切な処置を行う。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.投与時:
(1).ブリスター包装開封後は速やかに使用すること。
(2).血管外へ漏れた場合、注射部位を中心に硬結、又は壊死を起こすことがあるので、できるだけ太い静脈を確保するなど慎重に投与すること。
(3).他の薬剤を混注して使用しないこと。
2.投与方法:
(1).本剤はシリンジポンプを用いて投与すること(針をつけて直接投与しないこと)。
(2).本剤をシリンジポンプにセットするに際し、本シリンジが使用可能な設定であることを必ず確認すること。
(3).携帯型ディスポーザブル注入ポンプは流量精度が不十分なため使用しないこと。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
包装に表示の期限内に使用すること

【同一成分一覧】

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