2 個々の器官系用医薬品
21 循環器官用薬
214 血圧降下剤
2149 その他の血圧降下剤

改訂年月( 201503 )
商品分類番号( 872149 )
JPNコード( JPNC058884 )
YJコード( 2149047F1028 )
厚労省コード( 2149047F1028 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 144.90 )


■ラジレス錠150mg 150mg1錠 (ノバルティスファーマ) 【内用】  
(般)アリスキレンフマル酸塩錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】

  【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201503

【改訂種別】

「版数」
第9版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
3.イトラコナゾール、シクロスポリンを投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
4.アンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤を投与中の糖尿病患者(ただし、アンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤投与を含む他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)〔非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。〕(「2.重要な基本的注意」(1)、(3)及び(5)、「3.相互作用」の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
ポビドン
添加物
クロスポビドン
添加物
セルロース
添加物
無水ケイ酸
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
タルク
添加物
ヒプロメロース
添加物
マクロゴール
添加物
酸化チタン
添加物
三二酸化鉄
添加物
酸化鉄
識別コード
NVR
識別コード
IL
識別コード
NVRIL

【組成】

組成
品名 ラジレス錠150mg
成分・含量 1錠中アリスキレンフマル酸塩165.75mg(アリスキレンとして150mg)
添加物 ポビドン、クロスポビドン、セルロース、無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、三二酸化鉄、酸化鉄


【性状】

性状
品名 ラジレス錠150mg ラジレス錠150mg ラジレス錠150mg
性状 うすい赤色のフィルムコーティング錠 うすい赤色のフィルムコーティング錠 うすい赤色のフィルムコーティング錠
外形 (図略) (図略) (図略)
識別コード NVR IL NVR IL NVR IL
大きさ(約) 直径;11.2mm 厚さ;4.1mm 質量;0.357g 直径;11.2mm 厚さ;4.1mm 質量;0.357g 直径;11.2mm 厚さ;4.1mm 質量;0.357g

【色】
うすい赤色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能効果
高血圧症

【用法用量】

用法用量
通常、成人にはアリスキレンとして150mgを1日1回経口投与する。
なお、効果不十分な場合は、300mgまで増量することができる。

【用法用量使用上注意】

用法用量に関連する使用上の注意
1.本剤の投与に際しては患者ごとの背景を十分に考慮し、本剤適用の可否を慎重に判断すること。(「1.慎重投与」、「2.重要な基本的注意」、「3.相互作用」の項参照)
2.本剤服用時期は患者ごとに食後又は食前(空腹時)のいずれかに規定し、原則として毎日同じ条件で服用するよう指導すること。なお、本剤は、食前(空腹時)投与で食後投与に比べ血中濃度が高くなること等を踏まえ、食後投与での開始を考慮すること。本剤服用時期を変更する場合には症状の変化に特に注意すること。(【薬物動態】の項参照)

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.両側性もしくは片側性の腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者(「2.重要な基本的注意」(2)の項参照)
2.高カリウム血症の患者(「2.重要な基本的注意」(4)及び(5)の項参照)
3.腎機能障害のある患者(「2.重要な基本的注意」(3)の項参照)
4.高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
1.体液量又は塩分が明らかに減少している患者(例えば、血液透析中の患者、高用量の利尿剤の投与を受けている患者、厳重な減塩療法中の患者)、レニン−アンジオテンシン系阻害剤を併用している患者においては、症候性の低血圧を起こすおそれがある。症候性低血圧が生じた場合には適切な処置を行うこと。
2.両側性もしくは片側性の腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。
3.腎機能障害のある患者においては、血清カリウム値及び血清クレアチニン値が上昇するおそれがあるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
4.高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。
5.レニン−アンジオテンシン系阻害剤併用時、腎機能障害患者、糖尿病患者、高齢者等では血清カリウム値が高くなりやすく、高カリウム血症が発現又は増悪するおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。
6.降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
7.本剤はバイオアベイラビリティ(生物学的利用率)が低く個体間及び個体内変動が大きいため、種々の要因により臨床用量で推定される血中濃度を上回る可能性がある。(「3.相互作用」、【薬物動態】の項参照)

【相互作用・その他】

相互作用

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
イトラコナゾール (イトリゾール等) 併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用投与(空腹時)により本剤のCmaxが約5.8倍、AUCが約6.5倍に上昇した。1) 本剤のP糖蛋白(Pgp)を介した排出がこれらの薬剤により抑制されると考えられる。
シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル等) 併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用投与(空腹時)により本剤のCmaxが約2.5倍、AUCが約5倍に上昇した。2) 本剤のP糖蛋白(Pgp)を介した排出がこれらの薬剤により抑制されると考えられる。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フロセミド フロセミドの効果が減弱されるおそれがあるので、観察を十分に行うこと。併用投与(空腹時)によりフロセミドのCmaxが49%、AUCが28%低下した。3) 機序は不明である。
ベラパミル 併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用投与(空腹時)により本剤のCmax及びAUCがそれぞれ約2倍に上昇した。4) 本剤のPgpを介した排出がこれらの薬剤により抑制されると考えられる。
アトルバスタチン 併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用投与(空腹時)により本剤のCmax及びAUCがそれぞれ約1.5倍に上昇した。5) 本剤のPgpを介した排出がこれらの薬剤により抑制されると考えられる。
カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン トリアムテレン等 カリウム補給製剤 塩化カリウム等 抗アルドステロン剤 エプレレノン等 血清カリウム値が上昇するおそれがあるので血清カリウム値に注意すること。 本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 危険因子;腎機能障害、糖尿病
レニン−アンジオテンシン系阻害剤 アンジオテンシン変換酵素阻害剤 アンジオテンシンII受容体拮抗剤 血清カリウム値が上昇するおそれがあるので血清カリウム値に注意すること。 本剤を含むレニン−アンジオテンシン系に作用する薬剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。
レニン−アンジオテンシン系阻害剤 アンジオテンシン変換酵素阻害剤 アンジオテンシンII受容体拮抗剤 腎機能を悪化させるおそれがあるので腎機能に注意すること。 本剤を含むレニン−アンジオテンシン系に作用する薬剤により、糸球体濾過圧が低下し、腎機能を悪化させる可能性がある。
レニン−アンジオテンシン系阻害剤 アンジオテンシン変換酵素阻害剤 アンジオテンシンII受容体拮抗剤 低血圧を起こすおそれがあるので血圧に注意すること。 併用によりレニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)・COX-2選択的阻害剤 インドメタシン等 本剤の降圧作用が減弱することがある。 NSAIDs・COX-2選択的阻害剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)・COX-2選択的阻害剤 インドメタシン等 腎機能を悪化させるおそれがある。 NSAIDs・COX-2選択的阻害剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 危険因子;高齢者
バソプレシン受容体拮抗剤 トルバプタン 血清カリウム値が上昇するおそれがあるので血清カリウム値に注意すること。 バソプレシン受容体拮抗剤の水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、相対的に血清カリウム濃度が上昇する可能性がある。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
国内で実施された高血圧患者に対する臨床試験において、副作用が報告されたのは869例中225例(25.9%)であり、そのうち自他覚的副作用は139例(16.0%)、臨床検査値異常は113例(13.0%)であった。主な自他覚的副作用は頭痛11例(1.3%)、高尿酸血症11例(1.3%)、下痢9例(1.0%)等であった。また、主な臨床検査値異常は、ALT(GPT)増加21例(2.4%)、γ-GTP増加14例(1.6%)、血中トリグリセリド増加12例(1.4%)等であった。(承認時までの集計)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.血管浮腫(頻度不明)注):呼吸困難、嚥下困難及び顔面、口唇、咽頭、舌、四肢の腫脹等が症状としてあらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.アナフィラキシー(頻度不明)注):アナフィラキシー(喘鳴、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.高カリウム血症(1%未満):重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。
4.腎機能障害(1%未満):重篤な腎機能障害があらわれることがあり、慢性腎不全が増悪した例も報告されているので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
注)承認時までの国内臨床試験で認められなかった副作用

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 頻度不明 1%以上 1%未満
血液及びリンパ系障害 貧血
代謝及び栄養障害 血中トリグリセリド増加、血中尿酸増加
神経系障害 頭痛 めまい
血管障害 低血圧
胃腸障害 下痢 嘔吐、悪心
肝胆道系障害 肝機能異常、ALT(GPT)増加、γ-GTP増加
皮膚及び皮下組織障害 そう痒症、紅斑 発疹
腎及び尿路障害 BUN増加 血中クレアチニン増加、尿中血陽性、尿中蛋白陽性
その他 CK(CPK)増加 血中カリウム増加、末梢性浮腫


【高齢者投与】

高齢者への投与
1.高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)ので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
2.高齢者の薬物動態試験で、本剤の血漿中濃度が非高齢者に比べて高くなることが認められている。(【薬物動態】の項参照)

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。〔妊婦への投与に関する情報は得られていない。アンジオテンシンII受容体拮抗剤並びにアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、妊娠中期〜末期に投与された患者に胎児・新生児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等があらわれたとの報告がある。また、海外で実施されたアンジオテンシン変換酵素阻害剤におけるレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある。〕
2.授乳中の婦人への投与を避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行するとの報告がある。〕

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与
徴候・症状:過量投与に関するデータは少ないが、過量投与時にみられる主な症状は本剤の降圧作用による低血圧であると考えられる。
処置:症候性低血圧が生じた場合には、適切な処置を行うこと。なお、本剤は血液透析では少量しか除去されない。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存(【取扱い上の注意】の項参照)

【使用期限】

使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること
使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用すること

【同一成分一覧】

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