2 個々の器官系用医薬品
21 循環器官用薬
217 血管拡張剤
2171 冠血管拡張剤

改訂年月( 201509 )
商品分類番号( 872171 )
JPNコード( JPNC059098 )
YJコード( 2171701S2037 )
厚労省コード( 2171701S2037 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 86.20 )


■ニトロダームTTS25mg (25mg)10cm21枚 (ノバルティスファーマ) 【外用】  
(般)ニトログリセリン貼付剤

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【他副作用(国内)】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】

  【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201509

【改訂種別】

「版数」
第13版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には使用しないこと)
1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者〔血管拡張作用によりさらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。〕
2.閉塞隅角緑内障のある患者〔眼圧を上昇させるおそれがある。〕
3.頭部外傷又は脳出血のある患者〔頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。〕
4.高度な貧血のある患者〔血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。〕
5.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
6.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者〔本剤とこれらの薬剤との併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある。〕(「3.相互作用」の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖
添加物
無水ケイ酸
添加物
ジメチルポリシロキサン
添加物
バッキングフィルム
添加物
ポリ塩化ビニルフィルム
識別コード
CGDOD
識別コード
ニトロダームTTS

【組成】

組成
品名 ニトロダームTTS25mg
成分・含量 1枚(薬物放出有効面積;10cm2)中にニトログリセリン25mgを含有する。
添加物 乳糖、無水ケイ酸、ジメチルポリシロキサン、バッキングフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム その他2成分


【性状】

性状
品名 ニトロダームTTS25mg
性状 白色の泥状物質をうすいだいだい色の支持体と放出制御膜で包み込んだ長楕円形の平板で、皮膚によく付着する。
外形 平面図(図略) 断面図(図略) (放出有効面積;10cm2)
識別コード CG DOD
大きさ(約) 長径;5cm 短径;3cm 質量;1g

【色】
白色
うすいだいだい色
【剤形】
/貼付剤/外用

【効能効果】

効能効果
狭心症

【効能効果使用上注意】

効能効果に関連する使用上の注意
本剤は狭心症の発作緩解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用すること。

【用法用量】

用法用量
通常、成人に対し1日1回1枚(ニトログリセリンとして25mg含有)を胸部、腰部、上腕部のいずれかに貼付する。
なお、効果不十分の場合は2枚に増量する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に使用すること)
1.低血圧の患者〔血管拡張作用によりさらに血圧を低下させるおそれがある。〕
2.原発性肺高血圧症の患者〔心拍出量が低下しショックを起こすおそれがある。〕
3.肥大型閉塞性心筋症の患者〔心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。〕

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤の使用に際しては、症状及び経過を十分に観察し、狭心症発作が増悪するなど効果が認められない場合には他の療法に切り替えること。
2.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を投与中の患者で、急に投与を中止したとき症状が悪化した症例が報告されているので、休薬を要する場合には他剤との併用下で行うこと。また、患者に医師の指示なしに使用を中止しないよう注意すること。
3.本剤の貼付により皮膚症状を起こすことがある。このような場合には貼付部位を変更し、非ステロイド系抗炎症剤軟膏又はステロイド軟膏等を使用するか、本剤の使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を除去し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等適切な処置を行うこと。
5.起立性低血圧を起こすことがあるので注意すること。
6.本剤使用開始時には他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用を起こすことがある。このような場合には鎮痛剤を投与するか、減量又は使用を中止するなど適切な処置を行うこと。また、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
7.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤使用前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤使用中及び使用後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤 シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ、レバチオ) バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ) タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア) 併用により、降圧作用を増強することがある。 本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤 リオシグアト(アデムパス) 併用により、降圧作用を増強することがある。 本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
降圧作用及び血管拡張作用を有する薬剤 カルシウム拮抗剤 ACE阻害剤 β-遮断剤 利尿降圧剤 三環系抗うつ剤 メジャートランキライザー等 血圧低下作用が増強されるおそれがある。めまい、虚脱感等の自覚症状の発現に注意し、定期的に血圧の測定を行うことが望ましい。 両剤ともに血圧低下作用を有するため、併用した場合相加的に血圧が低下する可能性がある。
アルコール摂取 血圧低下作用が増強されることがある。 飲酒により血管拡張作用が増強され相加的に血圧低下作用が増強される可能性がある。
他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤 頭痛、血圧低下等の副作用が増強されることがある。 相加的に血管拡張作用が増強される可能性がある。
非ステロイド性抗炎症剤 アスピリン等 本剤の血管拡張作用が減弱するおそれがある。 プロスタグランジンI2等の合成が阻害され、本剤の作用を減弱する可能性がある。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
副作用調査例数の累計4,870例中340例(7.0%)に411件の副作用が認められた。主な副作用は頭痛98例(2.0%)、そう痒82例(1.7%)、発赤44例(0.9%)、かぶれ40例(0.8%)等であった。(再審査終了時までの集計)

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 頻度不明 0.1%〜5%未満 0.1%未満
循環器 脳貧血、熱感、潮紅、頻脈、失神 めまい 血圧低下、動悸、浮腫
精神神経系 頭痛、頭重感
過敏症注1) アレルギー性接触皮膚炎、全身発疹
皮膚注2) 色素脱失斑 一次刺激性の接触皮膚炎(刺激症状、発赤、そう痒等)、かぶれ びらん
消化器 悪心・嘔吐、下痢
その他 尿失禁、便失禁 耳鳴、頸部硬直感、疲労感、けん怠感、発汗

[後文]
注1)このような場合には使用を中止すること。
注2)このような場合には貼付部位を変えるなど適切な処置を行うこと。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への使用
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。〔妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。〕
2.授乳中の婦人には使用することを避け、やむを得ず使用する場合には、授乳を中止させること。〔他のニトログリセリン外用剤の動物実験において乳汁中に移行することが報告されている。〕

【小児投与】

小児等への使用
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与
徴候・症状:高用量のニトログリセリンは血圧降下、反射性頻脈、虚脱、失神、メトヘモグロビン血症等を引き起こすことがある。しかし、本剤では放出制御膜により、過量投与発現の可能性は低い。
処置:本剤除去により、直ちに症状は消失する。高度の血圧降下及び虚脱には、患者を臥位にし、下肢を挙げさせる。

【適用上の注意】

適用上の注意
貼付部位:
(1).貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付すること。
(2).皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変えることが望ましい。
(3).創傷面に使用しないこと。
(4).自動体外式除細動器(AED)の妨げにならないように貼付部位を考慮するなど、患者、その家族等に指導することが望ましい。

【その他の注意】

その他の注意
1.以下の療法を行うときは、前もって本剤を除去すること。
(1).電気的除細動(DC細動除去等)〔除細動器と接触した場合、本剤の支持体(アルミニウム箔)が破裂することがある。〕
(2).ジアテルミー(高周波療法)〔本剤の温度が上昇するおそれがある。〕
(3).MRI(核磁気共鳴画像法)〔本剤の貼付部位に火傷を引き起こすおそれがある。〕
2.本剤使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがある。なお、労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告がある。
3.肺疾患、虚血性心疾患、脳虚血の患者で低酸素血症がある場合には、本剤の使用により低酸素状態が悪化することがある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
高温を避けて保存すること

【使用期限】

使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること
使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用すること

【同一成分一覧】

▲TOP