2 個々の器官系用医薬品
21 循環器官用薬
218 高脂血症用剤
2189 その他の高脂血症剤

改訂年月( 201504 )
商品分類番号( 872189 )
JPNコード( JPNC046031 )
YJコード( 2189014D2024 )
厚労省コード( 2189014D2024 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 62.50 )


■コレバインミニ83% 83%1g (田辺三菱製薬) 【内用】  
(般)コレスチミド顆粒

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】

  【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201504

【改訂種別】

「版数」
第19版 D14
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.胆道の完全閉塞した患者〔本剤の血清コレステロール低下作用は,主に腸管内で胆汁酸と結合してその糞中排泄量を増大させることにより発現するため効果が期待できない.〕
2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
3.腸閉塞の患者〔本剤が腸管内で膨潤し,腸管穿孔を起こすおそれがある.〕

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
二酸化ケイ素
添加物
ヒドロキシプロピルセルロース
添加物
硬化油
添加物
ヒプロメロース
添加物
マクロゴール6000
添加物
酸化チタン
添加物
タルク
添加物
エチルセルロース
添加物
セタノール
添加物
ラウリル硫酸ナトリウム
添加物
トリアセチン

【組成】

組成
コレバインミニ83%:
ミニ83%(1g中)
有効成分 日局 コレスチミド830mg
添加物 二酸化ケイ素,ヒドロキシプロピルセルロース,硬化油,ヒプロメロース,マクロゴール6000,酸化チタン,タルク,エチルセルロース,セタノール,ラウリル硫酸ナトリウム,トリアセチン


【性状】

性状
コレバインミニ83%:
ミニ83%(1g中)
性状・剤形 白色・フィルムコーティング粒

【色】
白色
【剤形】
フィルムコーティング粒/散剤/内用

【効能効果】

効能・効果
高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症

【用法用量】

用法・用量
コレバインミニ83%:
通常,成人にはコレスチミドとして1回1.5g(ミニは1.81g)を1日2回,朝夕食前に水とともに経口投与する.
ただし,症状,服用状況を考慮して朝夕食後投与とすることもできる.なお,年齢,症状により適宜増減するが,最高用量は1日4gとする.

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
朝夕食後投与の成績は一般臨床試験によるものであり,原則として朝夕食前投与とする.

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.便秘の患者又は便秘を起こしやすい患者〔症状を悪化させ,腹痛,嘔吐等があらわれるおそれがある.なお,症状が悪化した場合,腸閉塞に至るおそれがある.〕
2.腸管狭窄のある患者〔本剤が腸管内で膨潤し,腸閉塞,腸管穿孔を起こすおそれがある.〕
3.腸管憩室のある患者〔腸管穿孔を起こした例が報告されている.〕
4.高齢者又は嚥下困難のある患者〔誤って気道に入った本剤が膨潤し,呼吸困難を起こした症例が報告されている.〕
5.痔疾患を有する患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
6.消化管潰瘍又はその既往歴のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
7.出血傾向を有する患者〔出血傾向を増強するおそれがある.〕
8.肝疾患・肝機能障害又はその既往歴のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕

【重要注意】

重要な基本的注意
本剤の適用にあたっては,次の点に十分留意すること.
(1).便秘又は便秘の増悪により腹痛,嘔吐等があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,緩下剤の併用あるいは本剤を減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
(2).腸管穿孔,腸閉塞に至った症例が報告されているので,投与中は腹痛,嘔吐等の症状に注意すること.(「重大な副作用」の項参照)
(3).誤って気道に入った本剤が膨潤し,呼吸困難を起こした症例が報告されているので,以下の事項に注意して服用させること.
[1].本剤は十分量(200mL程度)の水で服用させること.のどの奥に残った場合には,さらに水を飲み足させること.
[2].温水(湯,温かい茶等)にて服用すると膨らんで服用できない場合があるので常温の水又は冷水で服用させること.
[3].口中に長く留めていると膨らんで服用できない場合があるので速やかに嚥下させること.
[4].錠剤の場合は1錠ずつ服用させること.
(4).適用の前に十分な検査を実施し,高コレステロール血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること.その際,LDL-コレステロール値を確認することが望ましい.
LDL-コレステロール値は,トリグリセリド値が400mg/dL以下のときは次式より求めることができる.
LDL-コレステロール=総コレステロール−(トリグリセリド/5+HDL-コレステロール)
また,トリグリセリド値が400mg/dLを超える場合は超遠沈法等により測定する(トリグリセリドが極端な高値を示す例の中には,総コレステロールが高値を示してもLDL-コレステロールは正常値を示す場合がある).
なお,本剤は家族性高コレステロール血症ホモ接合体のLDL受容体完全欠損例では効果は期待できないと考えられる.
(5).あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い,肥満がある場合にはその是正につとめること.更に運動療法や,高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮すること.
(6).糖尿病,甲状腺機能低下症,ネフローゼ症候群等の疾患の合併,血清脂質に悪影響を与える薬剤の服用,アルコール多飲等の二次的要因により高脂血症を呈している場合は原疾患の治療,薬剤の切り替え,アルコール摂取の制限等を可能な限り実施した上で本剤での治療を考慮すること.
(7).投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること.
また,本剤の投与により血中トリグリセリド値が上昇することがあるので,血中トリグリセリド値を定期的に検査し,異常上昇例に対しては投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
(8).脂溶性ビタミン(A,D,E,K)あるいは葉酸塩の吸収阻害が起こる可能性があるので,長期間投与の際にはこれらの補給を考慮すること.
(9).類薬(コレスチラミン)で,長期間の大量投与により高クロール性アシドーシスがあらわれたとの報告があるので十分注意すること.

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
1)2)3)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
酸性薬物 (フェニルブタゾン,ワルファリン,クロロチアジド等) テトラサイクリン フェノバルビタール 甲状腺及びチロキシン製剤 ジギタリス 併用薬の作用減弱を起こすおそれがある.本剤投与前1時間若しくは投与後4〜6時間以上,又は可能な限り間隔を空けて投与し,併用薬の作用の変化についても慎重に観察すること. 同時に経口投与された場合に,併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある.
胆汁酸製剤 (ウルソデオキシコール酸,ケノデオキシコール酸) 胆汁酸製剤の作用減弱を起こすおそれがあるので,可能な限り間隔を空けて投与すること. 同時に経口投与された場合に,併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある.
エゼチミブ エゼチミブの血中濃度が低下するおそれがあるので,可能な限り間隔を空けて投与すること. 同時に経口投与された場合に,併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある.


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時までの臨床試験では676例中153例(22.6%)の副作用が報告された.主な副作用は便秘82件(12.1%),腹部膨満42件(6.2%),嘔気9件(1.3%),腹痛8件(1.2%)等であった.(錠500mg,顆粒70%の承認時及びミニ83%の剤形追加承認時)
市販後の使用成績調査及び特別調査(長期使用に関する調査)では3,960例中590例(14.9%)の副作用が報告された.主な副作用は便秘141件(3.6%),腹部膨満86件(2.2%),ALT(GPT)上昇51件(1.3%),肝機能異常44件(1.1%)等であった.(再審査終了時)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.腸管穿孔,腸閉塞(いずれも頻度不明):腸管穿孔,腸閉塞があらわれることがあるので,観察を十分に行い,高度の便秘,持続する腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
2.横紋筋融解症(頻度不明):横紋筋融解症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.

【他副作用(国内)】

その他の副作用
注1)
発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
消化器 便秘注2),腹部膨満,腹痛,嘔気,嘔吐,消化不良,下痢,鼓腸放屁,口内乾燥,食欲不振 舌荒れ,痔の悪化,血便,口内炎,排便痛
肝臓 肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,Al-P,LDH,ビリルビンの上昇等)
皮膚 そう痒,発疹 肌荒れ,丘疹
循環器 動悸 狭心症状,不整脈
筋骨格系 CK(CPK)上昇 関節痛,筋肉痛,背部痛(頸部痛,腰痛等)
血液 ヘモグロビン減少,白血球数減少 赤血球数減少,ヘマトクリット減少
その他 アミラーゼ上昇,頭痛,倦怠感,浮腫(顔面,四肢等),めまい 胸痛,頻尿,鼻出血,しびれ感,ピリピリ感,苦味 コリンエステラーゼ上昇,血糖低下

[後文]
注1)発現頻度は承認時までの臨床試験,使用成績調査及び特別調査(長期使用に関する調査)の結果を合わせて算出した.
注2)「重要な基本的注意」の(1)項参照

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では,便秘,腹部膨満感等の消化器症状が発現しやすいので注意すること.

【妊産婦投与】

妊婦,産婦,授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない.〕

【小児投与】

小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない.(使用経験がない.)

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時(錠剤):PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.〔PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.〕

【その他の注意】

その他の注意
類薬(コレスチラミン)で,動物実験(ラット)において既知発ガン物質によって誘発される腸腫瘍の発生頻度が上昇するとの報告がある.

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること

【同一成分一覧】

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