2 個々の器官系用医薬品
21 循環器官用薬
219 その他の循環器官用薬
2190 その他の循環器官用剤

改訂年月( 201410 )
商品分類番号( 87219 )
JPNコード( JPNC049712 )
YJコード( 2190016X1105 )
厚労省コード( 2190016X1105 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 16.20 )


■カリメート散 1g (興和||興和創薬) 【内用】  
(般)ポリスチレンスルホン酸カルシウム

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201410

【改訂種別】

「版数」
第12版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
腸閉塞の患者〔腸管穿孔を起こすおそれがある。〕

【組成性状】

規格単位毎の組成性状

【組成】

組成
成分・含量 1g中 日局ポリスチレンスルホン酸カルシウム1g


【性状】

性状
剤形 散剤
微黄白色〜淡黄色
におい ほとんどなし
ほとんどなし

【色】
微黄白色〜淡黄色
【剤形】
/散剤/内用
/散剤/外用

【効能効果】

効能・効果
急性および慢性腎不全に伴う高カリウム血症

【用法用量】

用法・用量
1.経口投与:
通常成人1日15〜30gを2〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mLに懸濁し、経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
2.注腸投与:
通常成人1回30gを水または2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。体温程度に加温した懸濁液を注腸し30分から1時間腸管内に放置する。液がもれてくるようであれば枕で臀部挙上するか、或いはしばらくの間膝胸位をとらせる。
水または2%メチルセルロース溶液にかえて5%ブドウ糖溶液を用いてもよい。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.便秘を起こしやすい患者〔腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
2.腸管狭窄のある患者〔腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
3.消化管潰瘍のある患者〔症状を増悪させるおそれがある。〕
4.副甲状腺機能亢進症の患者〔イオン交換で血中カルシウム濃度が上昇するおそれがある。〕
5.多発性骨髄腫の患者〔イオン交換で血中カルシウム濃度が上昇するおそれがある。〕

【重要注意】

重要な基本的注意
1.腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍があらわれることがあるので、高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.本剤を経口投与するにあたっては、患者に排便状況を確認させ、便秘に引き続き腹痛、腹部膨満感、嘔吐等の症状があらわれた場合には、医師等に相談するように患者を指導すること。
3.過量投与を防ぐため、規則的に血清カリウム値及び血清カルシウム値を測定しながら投与すること。また異常を認めた場合には、減量又は休薬などの適切な処置を行うこと。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジギタリス剤 ジゴキシン等 ジギタリス中毒作用が増強されることがある。 本剤の血清カリウム値低下作用による。
アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤 乾燥水酸化アルミニウムゲル 水酸化マグネシウム 沈降炭酸カルシウム等 本剤の効果が減弱するおそれがある。 非選択的に左記薬剤の陽イオンと交換する可能性がある。
アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤 乾燥水酸化アルミニウムゲル 水酸化マグネシウム 沈降炭酸カルシウム等 全身性アルカローシスなどの症状があらわれたとの報告がある1)2)3)。 腸管内に分泌された重炭酸塩の中和を妨げる1)。
甲状腺ホルモン製剤 レボチロキシン等 左記薬剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意すること。 本剤が消化管内で左記薬剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時の臨床試験及び市販後の副作用頻度調査において報告された症例1,182例(経口投与)中、151例(12.8%)に169件の副作用が認められている。主な副作用は便秘109件(9.2%)、食欲不振18件(1.5%)、悪心16件(1.4%)等であった。また、臨床検査値の変動は13件(1.1%)に認められている。その内容は低カリウム血症であったが、これは投与量の増減により調節できるものである(副作用頻度調査終了時)4)。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。これらの病態を疑わせる高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、聴診、触診、画像診断等を実施し、適切な処置を行うこと5)。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 5%以上 0.1〜5%未満 頻度不明
過敏症 発疹
消化器 便秘(経口)注) 悪心、嘔気、食欲不振、胃部不快感(経口) 便秘(注腸)
電解質 低カリウム血症(経口) 低カリウム血症(注腸)

[後文]
注)「重要な基本的注意」の(1)項参照

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.経口投与時:
(1).類薬(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)で、そのソルビトール懸濁液を経口投与し、小腸の穿孔、腸粘膜壊死、大腸潰瘍、結腸壊死等を起こした症例が報告されている。
(2).本剤の経口投与では、消化管への蓄積を避けるため、便秘を起こさせないように注意すること。
2.注腸投与時:
(1).動物実験(ラット)で、ソルビトールの注腸投与により腸壁壊死を起こすことが報告されている6)7)。
また、外国においてポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液を注腸し、結腸壊死を起こした症例が報告されているので、本剤を注腸する際にはソルビトール溶液を使用しないこと6)7)8)。
(2).本剤投与後は、腸管への残留を避けるため、必ず本剤を排泄させること。特に自然排泄が困難な患者においては、適切な方法を用いて本剤を腸管から取り除くこと。

【その他の注意】

その他の注意
1.本剤のソルビトール懸濁液を経口投与し、結腸狭窄、結腸潰瘍等を起こした症例が報告されている。
2.本剤とアルギン酸ナトリウムとの併用により、消化管内に不溶性のゲルを生じたとの報告がある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
気密容器、室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
カリエード散 1g 東洋製薬化成 16.20  
カリセラム末 1g 扶桑薬品工業 15.10  
ポスカール散 1g シオエ製薬 15.10  
ポリスチレンスルホン酸Ca「NP」原末 1g ニプロ 13.40  
ミタピラリン原末 1g キョーリンリメディオ 13.40  

※赤色は後発品

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