2 個々の器官系用医薬品
21 循環器官用薬
219 その他の循環器官用薬
2190 その他の循環器官用剤

改訂年月( 200608 )
商品分類番号( 873999 871319 )
JPNコード( JPNC048198 )
YJコード( 2190501A4084 )
厚労省コード( 2190501A4084 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 277.00 )


■グリセオール注 200mL1袋 (中外製薬) 【注射】  
(般)濃グリセリン・果糖注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【副作用】

  【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【適用上の注意】   【貯法】

  【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

200608

【改訂種別】

「版数」
第8版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.先天性のグリセリン、果糖代謝異常症の患者1)2)[重篤な低血糖症が発現することがある。](重要な基本的注意の項参照)
2.成人発症II型シトルリン血症の患者(重要な基本的注意の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
塩化ナトリウム

【組成】

組成
200mL:濃グリセリン、果糖の配合製剤
販売名 販売名 販売名 グリセオール注
成分・含有量(1袋中) 内容量 内容量 200mL
成分・含有量(1袋中) 有効成分 日局濃グリセリン 20g
成分・含有量(1袋中) 有効成分 日局果糖 10g
成分・含有量(1袋中) 添加物 塩化ナトリウム注2) 1.8g

[表脚注]


注2)塩化ナトリウム濃度0.9w/v%、使用上の注意参照

【性状】

性状
200mL:
販売名 グリセオール注
性状 無色澄明の液
剤形 注射剤(バッグ)
pH 3.0〜6.0
浸透圧比 約7(生理食塩液に対する比)

【色】
無色澄明
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
1.頭蓋内圧亢進、頭蓋内浮腫の治療
2.頭蓋内圧亢進、頭蓋内浮腫の改善による下記疾患に伴う意識障害、神経障害、自覚症状の改善
脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)、脳内出血、くも膜下出血、頭部外傷、脳腫瘍、脳髄膜炎
3.脳外科手術後の後療法
4.脳外科手術時の脳容積縮小
5.眼内圧下降を必要とする場合
6.眼科手術時の眼容積縮小

【用法用量】

用法・用量
通常、成人1回200〜500mLを1日1〜2回、500mLあたり2〜3時間かけて点滴静注する。
投与期間は通常1〜2週とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
脳外科手術時の脳容積縮小の目的には、1回500mLを30分かけて点滴静注する。
眼内圧下降及び眼科手術時の眼容積縮小の目的には、1回300〜500mLを45〜90分かけて点滴静注する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.心臓、循環器系機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
2.腎障害のある患者[水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。]
3.尿崩症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
4.糖尿病の患者[非ケトン性高浸透圧性昏睡があらわれることがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ(FBPase)欠損症の新生児、乳児、幼児に対して、脳浮腫あるいは代謝不全から誘発される脳浮腫予防のために本剤を投与して神経障害(痙攣、頻呼吸、嗜眠等)があらわれ、死亡したとの報告がある3)
新生児等の脳浮腫、原因不明の意識障害に対し、本剤を投与する際には、血糖値、血中乳酸値を測定し、糖新生系の異常、特にFBPase欠損症の可能性が疑われる場合には投与しないこと。さらに、本剤投与中、投与後においては、血糖低下傾向がないこと、及び意識障害に代表される神経症状、脳浮腫の悪化が生じないことを確認し、悪化がみられた場合は、このような患者への本剤の投与は中止すること。
2.成人発症II型シトルリン血症の患者に対して、脳浮腫治療のために本剤を投与して病態が悪化し、死亡したとの報告がある。成人発症II型シトルリン血症(血中シトルリンが増加する疾病で、繰り返す高アンモニア血症による異常行動、意識障害等を特徴とする)が疑われた場合には、本剤を投与しないこと。
3.急性の硬膜下・硬膜外血腫が疑われる患者には、出血源を処理し、再出血のおそれのないことを確認してから本剤を投与すること(血腫の存在を確認することなく本剤を投与すると、頭蓋内圧の下降により一時止血していたものが再び出血することがある)。
4.本剤には塩化ナトリウムが含まれているので、食塩摂取制限の必要な患者に投与する場合には注意すること。
5.乳酸アシドーシスがあらわれることがあるので注意すること。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総症例8,650例中、副作用が報告されたのは157例(1.82%)で、発現件数は184件であった。(再審査終了時、1988年)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
アシドーシス(頻度不明):乳酸アシドーシスがあらわれることがあるので、症状があらわれた場合には炭酸水素ナトリウム注射液等を投与するなど適切な処置を行うこと。(自主改訂、1995年)

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満
泌尿器 尿潜血反応陽性、血色素尿、血尿、尿意
消化器 悪心 嘔吐
代謝異常 低カリウム血症 高ナトリウム血症、非ケトン性高浸透圧性高血糖
その他 頭痛、口渇 腕痛、血圧上昇、けん怠感


【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、本剤投与に際しては水・電解質異常に留意し、慎重に投与すること。

【適用上の注意】

適用上の注意
投与前:
(1).眼科手術中に尿意を催すことがあるので、術前に排尿しておくことが望ましい。
(2).投与に際しては、感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
(3).寒冷期には体温程度に温めて使用すること。
(4).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
気密容器、室温保存

【使用期限】

使用期限
2年6ヵ月(外箱、バッグに表示の使用期限内に使用すること)

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
グリセノン注 200mL1袋 共和クリティケア 185.00  
グリセリン・果糖配合点滴静注「HK」 200mL1袋 光製薬 185.00  
グリセリンF注 200mL1袋 光製薬 185.00 20160331
グリセレブ点滴静注 200mL1袋 テルモ 185.00 20160331
グリセレブ配合点滴静注 200mL1袋 テルモ 185.00  
ヒシセオール液 200mL1袋 ニプロ 185.00  

※赤色は後発品

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