2 個々の器官系用医薬品
22 呼吸器官用薬
225 気管支拡張剤
2252 イソプレナリン系製剤

改訂年月( 201501 )
商品分類番号( 872252 )
JPNコード( JPNC056438 )
YJコード( 2252003F1085 )
厚労省コード( 2252003F1085 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 6.60 )


■ブリカニール錠2mg 2mg1錠 (アストラゼネカ) 【内用】  
(般)テルブタリン硫酸塩錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】

  【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201501

【改訂種別】

「版数」
第6版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
結晶セルロース
添加物
ステアリン酸マグネシウム
識別コード
@211

【組成】

組成
販売名 ブリカニール錠2mg
成分・含量(1錠中) テルブタリン硫酸塩2mg
添加物 乳糖水和物、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム


【性状】

性状
販売名 ブリカニール錠2mg
剤形 白色の裸錠(割線入)
外形 表面 (図略)
外形 裏面 (図略)
外形 側面 (図略)
直径 約7.0mm
厚さ 約2.7mm
重量 約0.14g
識別コード (図略)211

【色】
白色
【剤形】
素錠/錠剤/内用
//割線

【効能効果】

効能・効果
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難等の諸症状の緩解
気管支喘息、慢性気管支炎、喘息性気管支炎、気管支拡張症及び肺気腫

【用法用量】

用法・用量
通常1回量として、下記用量を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
成人 2錠(4mg)
6歳以上の小児 1錠(2mg)
5歳以下の幼児 1/2錠(1mg)

[表脚注]


( )内:テルブタリン硫酸塩としての用量

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.甲状腺機能亢進症の患者[動悸、頻脈を助長させるおそれがある。]
2.高血圧のある患者[血圧を上昇させるおそれがある。]
3.心疾患のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
4.糖尿病の患者[血糖値を上昇させるおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。なお、小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
2.過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カテコールアミン製剤 アドレナリン、 イソプロテレノール等 不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。 併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。
キサンチン誘導体 テオフィリン、 アミノフィリン水和物、 ジプロフィリン等 低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。 血清カリウム値のモニターを行う。 キサンチン誘導体との併用によりc-AMP量が増加し、血清カリウム値の低下を増強することがある。
ステロイド剤 ベタメタゾン、 プレドニゾロン、 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等 カリウム排泄型利尿剤 フロセミド、 トリクロルメチアジド、 ヒドロクロロチアジド等 低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。 血清カリウム値のモニターを行う。 ステロイド剤及びカリウム排泄型利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる。
β遮断剤(β1選択性)注1) アテノロール、 塩酸セリプロロール、 ビソプロロールフマル酸塩等 本剤の作用を減弱させるおそれがある。 β遮断剤は、β2刺激剤である本剤の作用と拮抗することがある。

[後文]
注1)β遮断剤のうち非選択性の薬剤は、気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者へは投与禁忌である。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総症例5,022例中(錠、細粒を含む)204例(4.1%)に副作用が認められ、主な副作用は動悸80件(1.59%)、手指の振戦77件(1.53%)であった1)。(年次報告終了時:1978年12月)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.アナフィラキシー様症状(0.1%未満):アナフィラキシー様症状(呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.血清カリウム値の低下(頻度不明):β2刺激剤による重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また、この作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。更に、低酸素血症では血清カリウム値の低下により心リズムに及ぼす作用が増強されることがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
過敏症注1) 発疹
循環器 動悸、頻脈 血圧変動、胸部圧迫感 不整脈
精神神経系 手指の振戦・こわばり・しびれ感、頭痛 めまい・ふらつき、痙直、不眠、傾眠、激越、運動過多、情緒不安
消化器 悪心・嘔吐、食欲不振

[後文]
注1)発現した場合には投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、妊娠3ヵ月以内にはやむを得ない場合を除き、本剤の投与を差し控えること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。](「その他の注意」の項参照)
2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[喘息をもつ授乳婦2例にテルブタリン硫酸塩2.5mgを1日3回経口投与したとき、投与後8時間までの母乳中テルブタリン濃度は平均3.5ng/mLであった2)。]

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

【過量投与】

過量投与
徴候・症状:頭痛、不安感、振戦、強直性筋痙直、心悸亢進、不整脈、血圧低下、高血糖、乳酸アシドーシス、低カリウム血症があらわれることがある。
処置:本剤の大量投与が疑われた場合は、胃洗浄・活性炭による吸着を行う。また、酸塩基平衡・血糖値・電解質の測定を行い、心拍数・心リズム・血圧をモニターする。治療剤として心選択性β遮断剤があるが、気管支痙攣誘発の可能性があるため慎重に投与すること。血圧低下に対しては血漿増量剤を投与する。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【その他の注意】

その他の注意
1.SD系ラットに50mg/kg以上の量を2年間経口投与した試験で、卵巣間膜過形成、卵巣嚢胞が、また、用量依存的に卵巣間膜平滑筋腫が発現した3)。この腫瘍はラットに特異的なものであると考えられており、また、各種β刺激剤を長期間反復投与することにより発現することが報告されている。
2.適応外であるが、海外において切迫早産の治療に使用した際に、母体において重篤な循環器系の副作用や死亡が認められたとの報告がある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
湿気を避けて室温保存

【使用期限】

使用期限
ケース等に表示

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
コンボン錠2mg 2mg1錠 辰巳化学 5.60 20160331
テルブタリン硫酸塩錠2mg「TCK」 2mg1錠 辰巳化学 5.60  

※赤色は後発品

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