2 個々の器官系用医薬品
24 ホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)
243 甲状腺 副甲状腺ホルモン剤
2439 その他の甲状腺、副甲状腺ホルモン剤

改訂年月( 201407 )
商品分類番号( 872439 )
JPNコード( JPNC061403 )
YJコード( 2439400G1020 )
厚労省コード( 2439400G1020 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 53353.00 )


■フォルテオ皮下注キット600μg 600μg1キット (日本イーライリリー) 【注射】  
(般)テリパラチド(遺伝子組換え)キット

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】

  【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】

  【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】

  【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201407

【改訂種別】

「版数」
第7版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を悪化させるおそれがある。「重要な基本的注意」の項参照]
2.次に掲げる骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる患者[「その他の注意」の項参照]
(1).骨ページェット病の患者
(2).原因不明のアルカリフォスファターゼ高値を示す患者
(3).小児等及び若年者で骨端線が閉じていない患者[「小児等への投与」の項参照]
(4).過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた患者
3.原発性の悪性骨腫瘍もしくは転移性骨腫瘍のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
4.骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患の患者(副甲状腺機能亢進症等)[症状を悪化させるおそれがある。]
5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
6.本剤の成分又はテリパラチド酢酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
氷酢酸
添加物
無水酢酸ナトリウム
添加物
D-マンニトール
添加物
m-クレゾール
添加物
pH調節剤

【組成】

組成
販売名 販売名 フォルテオ皮下注キット600μg
成分・含量 (1キット中) テリパラチド(遺伝子組換え) 600μg
成分・含量 (1キット中) 添加物 氷酢酸 0.984mg 無水酢酸ナトリウム 0.24mg D-マンニトール 108.96mg m-クレゾール 7.2mg pH調節剤 適量


【性状】

性状
販売名 フォルテオ皮下注キット600μg
性状・剤形 無色澄明の液(注射剤)
pH 3.8〜4.5
浸透圧比 (生理食塩液に対する比) 約1

【色】
無色澄明
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
骨折の危険性の高い骨粗鬆症

【効能効果使用上注意】

効能・効果に関連する使用上の注意
本剤の適用にあたっては、低骨密度、既存骨折、加齢、大腿骨頸部骨折の家族歴等の骨折の危険因子を有する患者を対象とすること。

【用法用量】

用法・用量
通常、成人には1日1回テリパラチド(遺伝子組換え)として20μgを皮下に注射する。
なお、本剤の投与は24ヵ月間までとすること。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤を投与期間の上限を超えて投与したときの安全性は確立していないので、本剤の適用にあたっては、投与期間の上限を守ること。[「その他の注意」及び「臨床成績」の項参照]
2.本剤の投与をやむを得ず一時中断したのちに再投与する場合であっても、投与日数の合計が24ヵ月を超えないこと。また、24ヵ月の投与終了後、再度24ヵ月の投与を繰り返さないこと。
3.他のテリパラチド製剤から本剤に切り替えた経験はなく、その安全性は確立していない。なお、他のテリパラチド製剤から本剤に切り替えたときにおける本剤の投与期間の上限は検討されていない。[「その他の注意」の項参照]

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.腎障害のある患者[外国の臨床薬理試験において、重度の腎障害患者では血中からのテリパラチドの消失に遅延が認められている。「薬物動態」の項参照]
2.重度の肝障害のある患者[本剤の重度の肝障害患者における使用経験が少なく安全性は確立していない。]
3.尿路結石のある患者及びその既往歴のある患者[本剤の投与により、症状を悪化させるおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤の薬理作用により、投与後約4から6時間を最大として一過性の血清カルシウム値上昇がみられる。また、血清カルシウム値は投与後16時間でほぼ基準値まで下降することが知られているため、本剤投与患者における血清カルシウム値を測定評価する場合は、本剤投与後16時間以降の測定値を評価基準とすること。本剤の投与にあたっては、患者に十分な説明を行い、特に、嘔気・嘔吐、便秘、嗜眠及び筋力低下等の持続性の血清カルシウム値上昇が疑われる症状が認められた場合は、速やかに診察を受けるように指導すること。持続性高カルシウム血症の診断は、血清カルシウム値と測定時点を考慮し、持続性高カルシウム血症と判断された場合は、本剤の投与を中止すること。なお、血清カルシウム値上昇によりジギタリスの作用が増強することがあるため、ジギタリス製剤と併用する時は注意をすること。[「相互作用」の項参照]
2.副甲状腺ホルモンは血管平滑筋の拡張作用や心筋への陽性変時・陽性変力作用を示すことが報告されている。心疾患のある患者には、患者の状態を観察し、病態の悪化がないか注意しながら本剤を投与すること。
3.腎障害のある患者においては、定期的に腎機能検査を行うこと。
4.閉経前の骨粗鬆症患者での安全性及び有効性は確立していない1)。
5.起立性低血圧、めまいがあらわれることがあるので、高所での作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。
6.本剤の自己注射にあたっては、患者に十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、器具の安全な廃棄方法について指導を徹底すること。添付されている取扱説明書を必ず読むよう指導すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
活性型ビタミンD製剤 カルシトリオール マキサカルシトール ファレカルシトリオール エルデカルシトール等 血清カルシウム値が上昇するおそれがあるため、併用は避けることが望ましい。 相加作用による。
アルファカルシドール 血清カルシウム値が上昇することがある2)。 相加作用による。
ジギタリス製剤 ジゴキシン等 高カルシウム血症に伴う不整脈があらわれることがある。 血清カルシウム値が上昇すると、ジギタリスの作用が増強される。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
国内のプラセボを対照とした臨床試験において、本剤10〜40μg/日を投与注)した安全性評価対象252例中50例(19.8%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、血中尿酸上昇9例(3.6%)、頭痛7例(2.8%)、悪心7例(2.8%)、ALP上昇5例(2.0%)、筋痙縮3例(1.2%)、高尿酸血症3例(1.2%)、食欲不振3例(1.2%)、血中尿素上昇3例(1.2%)であった。なお、プラセボを投与した105例中11例(10.5%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。
注)本剤の用法・用量はテリパラチド(遺伝子組換え)として1日1回20μg皮下投与である。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下、発疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、投与中止等の適切な処置を行うこと。
発現部位等 1〜5%未満 1%未満 頻度不明注)
消化器 悪心、食欲不振 上腹部痛、腹部不快感、嘔吐、胃炎、口渇
精神神経系 頭痛 浮動性めまい、体位性めまい、傾眠、神経過敏 意識消失
筋・骨格系 筋痙縮 関節痛、関節炎、筋肉痛、四肢痛
内分泌・代謝系 血中尿酸上昇、高尿酸血症、ALP上昇 血中カリウム上昇 高カルシウム血症
循環器 血圧低下、心電図ST部分下降、心電図T波振幅減少、動悸
皮膚 発疹 そう痒症、紅斑
腎臓 血中尿素上昇 腎結石症、頻尿、血中クレアチニン上昇
呼吸器 呼吸困難
結膜出血
肝臓 肝機能異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇)
血液 白血球数増加
注射部位 注射部位反応(紅斑、血腫、疼痛、硬結、そう痒感、変色、腫脹等)
過敏症 口腔粘膜浮腫、顔面浮腫、全身性蕁麻疹
その他 ほてり、倦怠感、脱力感、熱感 胸痛、背部痛、胸部不快感

[後文]
注)外国及び国内の自発報告等において認められている。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いため、患者の状態を観察し、十分に注意しながら本剤を投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。妊娠する可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、本剤投与期間中は有効な避妊を行うよう指導すること。妊娠が認められた場合には、本剤の投与を中止すること。[ウサギでは妊娠によって毒性が強く発現するとともに胎児毒性(胚死亡)がみられ、マウスでは胎児の骨格変異又は異常のわずかな増加、ラットでは出生児の体重増加抑制及び自発運動量の低下が認められている。]
2.授乳中の婦人には投与しないこと。[本剤がヒト乳汁中へ移行するかどうかは不明である。]

【小児投与】

小児等への投与
小児等及び若年者で骨端線が閉じていない患者には投与しないこと。[使用経験がない。これらの患者では、一般に骨肉腫発生のリスクが高いと考えられている。]

【過量投与】

過量投与
1.徴候・症状:過量投与により、遅延型の高カルシウム血症、起立性低血圧、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、脱力/嗜眠及び低血圧が起こる可能性がある。
2.処置:特異的解毒剤は知られていない。血清カルシウム値の測定、輸液等の適切な処置を行う。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.保存時:本剤は使用開始後も冷蔵庫に入れ、凍結を避け、2〜8℃で遮光保存すること。
2.皮下注射時:本剤は皮下注射のみに使用し、注射部位を腹部及び大腿部とし、広範に順序よく移動して注射すること。
3.使用日数:本剤は28日用である。使用開始日より28日を超えて使用しないこと。
4.その他:
(1).本剤はJIS T 3226-2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること。[本剤はA型専用注射針との適合性の確認をBDマイクロファインプラス及びナノパスニードルで行っている。]
(2).本剤とA型専用注射針との装着時に液漏れ等の不具合が認められた場合には、新しい注射針に取り替える等の処置方法を患者に十分指導すること。
(3).1本を複数の患者に使用しないこと。

【その他の注意】

その他の注意
1.男性患者に対する使用経験は少ない。[「臨床成績」の項参照]
2.雌雄のラットに皮下投与したがん原性試験において、テリパラチド(遺伝子組換え)の投与量及び投与期間に依存して骨肉腫を含む骨腫瘍性病変の発生頻度が増加した。この作用は、ヒトに本剤20μgを投与した場合の2.4〜48倍にあたる全身曝露量(AUC)において認められた。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
遮光、2〜8℃で保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示

【同一成分一覧】

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