2 個々の器官系用医薬品
25 泌尿生殖器官及び肛門用薬
259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬
2590 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬

改訂年月( 201502 )
商品分類番号( 87259 )
JPNコード( JPNC066979 )
YJコード( 2590016F2027 )
厚労省コード( 2590016F2027 )

薬価改訂日( 2014/04/17 ) 単位薬価( 230.60 )


■ザルティア錠5mg 5mg1錠 (日本イーライリリー|日本新薬) 【内用】  
(般)タダラフィル錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【警告】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】

  【性状】   【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】

  【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】

  【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【過量投与】   【適用上の注意】

  【その他の注意】   【長期投与】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201502

【改訂種別】

「版数」
第2版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【警告】

警告
1.本剤と硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがあるので、本剤投与の前に、硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意すること。[「禁忌」の項参照]
2.死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること。[「禁忌」の項及び「副作用」の項参照]

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
3.可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
4.次に掲げる心血管系障害を有する患者[「その他の注意」の項参照。また、これらの患者に対する使用経験がない。]
(1).不安定狭心症のある患者
(2).心不全(NYHA分類III度以上)のある患者
(3).コントロール不良の不整脈、低血圧(血圧<90/50mmHg)又はコントロール不良の高血圧(安静時血圧>170/100mmHg)のある患者
(4).心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある患者
(5).脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
5.重度の腎障害のある患者[重度の腎障害のある患者では本剤の血漿中濃度が上昇すること及び使用経験が限られているため。(「薬物動態」の項参照)]
6.重度の肝障害のある患者[重度の肝障害のある患者における使用経験がないため。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
結晶セルロース
添加物
クロスカルメロースナトリウム
添加物
ヒドロキシプロピルセルロース
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
ラウリル硫酸ナトリウム
添加物
ヒプロメロース
添加物
酸化チタン
添加物
トリアセチン
添加物
タルク
識別コード
5Z
識別コード


【組成】

組成
ザルティア錠5mg:
販売名 ザルティア錠5mg
成分・含量 (1錠中) タダラフィルとして5mg
添加物 乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、トリアセチン、タルク


【性状】

性状
ザルティア錠5mg:
販売名 販売名 ザルティア錠5mg
性状・剤形 性状・剤形 白色のフィルムコート錠
外形 表面 (図略)
外形 裏面 (図略)
外形 側面 (図略)
寸法・重量 寸法・重量 長径;約9.7mm 短径;約6.0mm 厚さ;約4.0mm 重量;約0.18g
識別コード 識別コード (図略)

【色】
白色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能効果
前立腺肥大症に伴う排尿障害

【効能効果使用上注意】

効能効果に関連する使用上の注意
本剤の適用にあたっては、前立腺肥大症の診断・診療に関する国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、適切な検査により診断を確定すること。

【用法用量】

用法用量
通常、成人には1日1回タダラフィルとして5mgを経口投与する。

【用法用量使用上注意】

用法用量に関連する使用上の注意
1.中等度の腎障害のある患者では、本剤の血漿中濃度が上昇する可能性があること及び投与経験が限られていることから、患者の状態を観察しながら1日1回2.5mgから投与を開始するなども考慮すること。[「薬物動態」の項参照]
2.チトクロームP450 3A4(CYP3A4)を強く阻害する薬剤を投与中の患者では、本剤の血漿中濃度が上昇することが認められているので、1日1回2.5mgから投与を開始し、患者の状態を観察しながら適宜5mgへ増量すること。[「相互作用」の項参照]

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.α遮断剤を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
2.軽度・中等度の腎障害のある患者[「薬物動態」の項参照]
3.軽度・中等度の肝障害のある患者[投与経験が限られている。]
4.ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害剤を投与中の患者[PDE5阻害剤との併用使用の経験がない。]
5.高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
6.陰茎の構造上欠陥(屈曲、陰茎の線維化、Peyronie病等)のある患者[本剤の薬理作用により勃起が起こり、その結果陰茎に痛みを引き起こす可能性がある。]
7.持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある患者
8.出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者[in vitro試験でニトロプルシドナトリウム(NO供与剤)の血小板凝集抑制作用を増強することが認められている。出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者に対する安全性は確立していない。]
9.網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはPDEの遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.他のPDE5阻害剤と同様に、本剤は血管拡張作用を有するため一過性の軽度の血圧低下があらわれる場合がある。本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること。
2.α遮断剤と併用する場合は、降圧作用を増強するおそれがあるため、患者背景を考慮して治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ慎重に投与すること。[「相互作用」の項参照]
3.4時間以上の勃起の延長又は持続勃起(6時間以上持続する痛みを伴う勃起)が外国にてごくまれに報告されている。持続勃起に対する処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷又は勃起機能を永続的に損なうことがあるので、勃起が4時間以上持続する症状がみられた場合、直ちに医師の診断を受けるよう指導すること。
4.本剤投与後に急激な視力低下又は急激な視力喪失があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、速やかに眼科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること。[「その他の注意」の項参照]
5.臨床試験において、めまいや視覚障害が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
6.本剤投与後に急激な聴力低下又は突発性難聴(耳鳴り、めまいを伴うことがある)があらわれた場合には、速やかに耳鼻科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること。[「副作用」の項及び「その他の注意」の項参照]
7.国内において他の前立腺肥大症治療薬と併用した際の臨床効果は確認されていない。
8.本剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意し、本剤投与により期待する効果が得られない場合は、手術療法等、他の適切な処置を考慮すること。

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤は主にCYP3A4により代謝される。

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
硝酸剤及びNO供与剤 ニトログリセリン 亜硝酸アミル 硝酸イソソルビド等 併用により、降圧作用を増強するとの報告がある1)2)3)。 NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。
sGC刺激剤 リオシグアト(アデムパス) 併用により、血圧低下を起こすおそれがある。 併用により、細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
CYP3A4阻害剤 イトラコナゾール クラリスロマイシン テラプレビル グレープフルーツジュース等 強いCYP3A4阻害作用を有するケトコナゾール(経口剤、国内未発売)との併用により、本剤のAUC及びCmaxが312%及び22%増加するとの報告がある4)。[「薬物動態」の項参照] CYP3A4阻害によるクリアランスの減少。
HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル インジナビル サキナビル ダルナビル等 リトナビルとの併用により、本剤のAUCが124%増加するとの報告がある4)。[「薬物動態」の項参照] CYP3A4阻害によるクリアランスの減少。
CYP3A4誘導剤 リファンピシン フェニトイン フェノバルビタール等 リファンピシンとの併用により、本剤のAUC及びCmaxがそれぞれ88%及び46%低下するとの報告がある5)。 CYP3A4誘導によるクリアランスの増加により本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。
α遮断剤 ドキサゾシン テラゾシン等 ドキサゾシンとの併用により、立位収縮期血圧及び拡張期血圧は最大それぞれ9.81mmHg及び5.33mmHg下降するとの報告がある6)。[「薬物動態」の項参照]また、α遮断剤との併用で失神等の症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある。 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある。
降圧剤 アムロジピン メトプロロール エナラプリル カンデサルタン等 アンジオテンシンII受容体拮抗剤(単剤又は多剤)との併用により、自由行動下収縮期血圧及び拡張期血圧は最大それぞれ8mmHg及び4mmHg下降するとの報告がある7)。 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある。
カルペリチド 併用により降圧作用が増強するおそれがある。 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時までに、日本を含むアジアで実施されたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験(3試験)において、本剤を投与された総症例894例(日本人患者680例を含む)中98例(11.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、消化不良15例(1.7%)、頭痛12例(1.3%)、CK(CPK)上昇8例(0.9%)、筋肉痛8例(0.9%)、ほてり8例(0.9%)等であった。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
過敏症(発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群)(頻度不明):本剤の投与により(男性勃起不全治療剤及び肺動脈性肺高血圧症治療剤としての投与を含む)、発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群等の過敏症が、ごくまれに報告されている。このような症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 1%以上 1%未満 頻度不明注1)
循環器 動悸、ほてり、潮紅 心筋梗塞、胸痛、心突然死、失神、低血圧
感覚器 眼痛、霧視、結膜充血、網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、眼瞼腫脹、視野欠損、非動脈炎性前部虚血性視神経症、突発性難聴
消化器 消化不良 胃食道逆流性疾患、下痢、胃炎 腹痛
腎臓 腎クレアチニン・クリアランス減少
筋骨格 筋肉痛、背部痛 四肢痛
精神・神経系 頭痛 浮動性めまい 片頭痛、脳卒中
泌尿・生殖器 勃起増強、自発陰茎勃起 持続勃起症、勃起の延長
呼吸器 呼吸困難、鼻出血
皮膚 多汗症
その他 CK(CPK)上昇

[後文]
注1)自発報告等を含む情報であるため、頻度不明。

【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では一般に生理機能が低下しているため、患者の状態を十分に観察しながら投与すること。

【過量投与】

過量投与
1.徴候・症状:外国において、健康成人に本剤を500mgまで単回投与した場合及び勃起不全患者に本剤100mgを反復投与した場合の副作用は、低用量で認められたものと同様であった。
2.処置:過量投与の際の特異的な薬物療法はないが、適切な対症療法を行うこと。なお、腎透析によるクリアランスの促進は期待できない。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【その他の注意】

その他の注意
1.勃起不全治療剤として使用されたタダラフィルの市販後の自発報告において、心筋梗塞、心突然死、心室性不整脈、脳出血、一過性脳虚血発作等の重篤な心血管系障害がタダラフィル投与後に発現している。これらの多くが心血管系のリスクファクターを有している患者であった。多くの事象が、性行為中又は性行為後に認められ、少数例ではあるが、性行為なしにタダラフィル投与後に認められたものもあった。その他は、タダラフィルを投与し性行為後の数時間から数日後に報告されている。これらの症例について、タダラフィル、性行為、本来患者が有していた心血管系障害、これらの要因の組み合わせ又は他の要因に直接関連するかどうかを確定することはできない。なお、性行為を控える必要がある心血管系障害を有する患者には、タダラフィルを勃起不全治療剤として使用することは禁忌とされている。
2.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において男性勃起不全治療剤として使用されたタダラフィルを含むPDE5阻害剤投与後に、まれに視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現が報告されている8)9)。これらの患者の多くは、NAIONの危険因子[年齢(50歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等]を有していた10)。
3.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害剤投与後に、まれに、痙攣発作の発現が報告されている11)12)。
4.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害剤投与後に、まれに、急激な聴力低下又は突発性難聴が報告されている。これらの患者では、耳鳴りやめまいを伴うことがある。
5.アルコール飲用時に本剤を投与した外国の臨床薬理試験(本剤10mg、20mg)注)において、アルコール血中濃度、本剤の血漿中濃度のいずれも相互に影響を受けなかったが、アルコールを高用量(0.7g/kg)飲用した被験者において、めまいや起立性低血圧が報告された13)14)。
6.25mg/kg/day以上の用量でタダラフィルをイヌに3〜12ヵ月間連日経口投与した毒性試験において、精巣重量の低下、精細管上皮の変性、精巣上体の精子数の減少が認められたとの報告がある。ヒトにおける精子形成能に対する影響を検討した外国臨床試験の一部では平均精子濃度の減少が認められたが、精子運動率、精子形態及び生殖ホルモン値はいずれの試験においても変化が認められなかった15)16)。
注)本剤の承認された用法・用量は、1日1回タダラフィルとして5mgである。[「用法・用量」の項参照]

【長期投与】

長期投与医薬品に関する情報
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第75号(平成24年3月5日付)に基づき、平成27年4月末日までは、投薬期間は1回14日分を限度とされています。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示

【同一成分一覧】

▲TOP