3 代謝性医薬品
31 ビタミン剤
316 ビタミンK剤
3160 ビタミンK製剤

改訂年月( 200909 )
商品分類番号( 87316 )
JPNコード( JPNC059600 )
YJコード( 3160401A6041 )
厚労省コード( 3160401A6041 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 84.00 )


■ケイツーN静注10mg 10mg1管 (エーザイ) 【注射】  
(般)メナテトレノン(2)注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【他副作用(国内)】   【適用上の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

200909

【改訂種別】

「版数」
第8版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
ゴマ油
添加物
水酸化ナトリウム
添加物
精製ダイズレシチン
添加物
D-ソルビトール
添加物
タウリン
添加物
濃グリセリン

【組成】

組成
本剤は、下記成分を含有する。
1管(2mL)中の分量
有効成分 メナテトレノン 10mg
添加物 ゴマ油 4mg
添加物 水酸化ナトリウム 適量
添加物 精製ダイズレシチン 16mg
添加物 D-ソルビトール 100mg
添加物 タウリン 6mg
添加物 濃グリセリン 100mg


【性状】

性状
本剤は、淡黄色半透明な注射剤で、ワンポイントカットの褐色アンプルに充てんされている。
性状 本剤は、淡黄色半透明の液である。
pH 6.0〜8.0
浸透圧比 約3(生理食塩液に対する比)

【色】
淡黄色半透明
かっ色
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
ビタミンKの欠乏による次の疾患及び症状
(1).胆道閉塞・胆汁分泌不全による低プロトロンビン血症
(2).新生児低プロトロンビン血症
(3).分娩時出血
(4).クマリン系抗凝血薬投与中に起こる低プロトロンビン血症
(5).クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症

【効能効果使用上注意】

効能・効果に関連する使用上の注意
ビタミンK拮抗作用を有し、低プロトロンビン血症を生じる殺鼠剤として、ワルファリン、フマリン、クマテトラリル、ブロマジオロン、ダイファシノン、クロロファシノン等がある。投与にあたっては抗凝血作用を有する殺鼠剤の中毒であることを血液凝固能検査にて確認すること。

【用法用量】

用法・用量
1.胆道閉塞・胆汁分泌不全による低プロトロンビン血症、分娩時出血、クマリン系抗凝血薬投与中に起こる低プロトロンビン血症:
通常、成人には1日1回メナテトレノンとして10〜20mgを静注する。
2.新生児低プロトロンビン血症:
生後直ちに1回メナテトレノンとして1〜2mgを静注し、また症状に応じて2〜3回反復静注する。
3.クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症:
メナテトレノンとして1回20mgを静注し、症状、血液凝固能検査結果に応じて1日量40mgまで増量する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者
2.薬物過敏症の既往歴のある患者

【重要注意】

重要な基本的注意
1.ビタミンK依存性凝固因子の異常がある場合以外は投与しないこと。
2.経口ビタミンK製剤の効果が期待できない場合にだけ投与を考慮すること。
3.本剤の適用対象となる新生児低プロトロンビン血症は、例えばトロンボテスト値20%以下又はヘパプラスチンテスト値30%以下の症例をいう。
4.本剤は、ビタミンK欠乏の関与する出血傾向に対し、ビタミンKを補給することにより効果を発揮するものであるので、次の点に注意すること。
(1).ビタミンK欠乏の患者以外の止血には無効なので、投与しないこと。
(2).原則として、プロトロンビン時間、トロンボテスト、ヘパプラスチンテストの検査の実施、さらにPIVKA(protein induced by vitamin K absence or antagonist)の証明を行い、ビタミンK依存性凝固因子の異常を確認すること。
継続的に投与する場合には、定期的にこれらの検査を実施すること。
(3).肝硬変等の肝細胞障害を伴う凝固障害には、ビタミンKを補給しても止血には無効なので、投与しないこと。
(4).投与後約3時間を経て効果を発現するので、速効性が期待できないことに留意すること。
5.重篤な出血が見られる場合には、本剤の投与と共に新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置を行うこと。
6.投与に際してはアレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
7.投与に際しては少量注入後患者の症状をよく観察し、異常が認められた場合には速やかに投与を中止すること。
8.クマリン系殺鼠剤の中には長時間作用型のものもあるので、一時的に凝固能が戻った場合でも引き続き凝固能検査を実施し、完全に回復するまで投与を継続すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
クマリン系抗凝血薬 (ワルファリンカリウム) 併用に注意すること。 ワルファリンの作用を減弱する。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総症例424例中、3例(0.71%)の副作用が報告されている。(新生児低プロトロンビン血症に対する特別調査終了時)

【他副作用(国内)】

その他の副作用
1.過敏症:発疹(0.1〜5%未満)があらわれた場合には投与を中止すること。
2.その他:従来のメナテトレノン注射剤でショックを起こしたとの報告があるので、投与に際しては観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.投与速度:急速に投与するとショック症状があらわれることがあるので、点滴静注が望ましいが、静注する場合は、緩徐に注射すること。
2.投与時:点滴静注する場合は、本剤の光分解を防ぐため、遮光カバーを用いるなど十分に注意すること。
3.調製時
(1).点滴静注を行う場合には、日本薬局方生理食塩液又は5%ブドウ糖液で希釈し、単独の点滴ラインで持続投与すること。
(2).本剤は可溶化剤として精製ダイズレシチンを使用しており、他の薬剤との配合により可溶化力が低下し配合変化を起こすことがある。ファイナルフィルターを使用し点滴静注すると、通常より早くフィルターの目詰まりを起こす可能性がある。
(3).本剤は、血漿増量剤(デキストラン製剤等)、ヘパリン製剤と配合変化を起こすため、配合は避けること。
4.アンプルカット時:本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
5.その他:ポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、可塑剤であるDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕が製剤中に溶出するおそれがあるので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存。LPEパック(Light Protect Easy open pack)の状態で保存すること。(アンプルのままでは、光で分解し、含量が低下する)

【使用期限】

使用期限
外箱又はラベルに表示の使用期限内に使用すること。

【同一成分一覧】

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