3 代謝性医薬品
32 滋養強壮薬
322 無機質製剤
3222 鉄化合物製剤(有機酸鉄を含む)

改訂年月( 201410 )
商品分類番号( 873222 )
JPNコード( JPNC053494 )
YJコード( 3222400A1058 )
厚労省コード( 3222400A1058 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 62.00 )


■フェジン静注40mg 40mg2mL1管 (日医工) 【注射】  
(般)含糖酸化鉄注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【適用上の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201410

【改訂種別】

「版数」
第3版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症を来すおそれがある。]
2.重篤な肝障害のある患者[肝障害を増悪させるおそれがある。]
3.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状

【組成】

組成
フェジン静注40mgは1管(2mL)中鉄として40mgに相当する含糖酸化鉄を含有する。

【性状】

性状
本品は暗褐色,粘性の水溶液である。
pH 9.0〜10.0
浸透圧比 約5(生理食塩液に対する比)

【色】
暗かっ色
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
鉄欠乏性貧血

【用法用量】

用法・用量
本剤は経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限り使用すること。
必要鉄量を算出して投与するが,鉄として,通常成人1日40〜120mg(2〜6mL)を2分以上かけて徐々に静脈内注射する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
<参考:必要鉄量の算出法>:
あらかじめ総投与鉄量を算定して治療を行うことにより,鉄の過剰投与による障害が避けられるとともに,不足鉄量を補うことができる。なお,とくに鉄欠乏性貧血では利用可能な貯蔵鉄が零に近いので,鉄必要量の他に貯蔵鉄をも加算する必要がある。
(1).総投与鉄量(貯蔵鉄を加えた鉄量):
患者のヘモグロビン値Xg/dLと体重Wkgより算定する。(中尾式1)による。ただし,Hb値:16g/dLを100%とする)
総投与鉄量(mg)=〔2.72(16−X)+17〕W
[表題]

総投与鉄量[mg]一覧


体重kg\治療前Hb量g/dL 5 6 7 8 9 10 11 12 13
20 940 880 830 780 720 670 610 560 500
30 1,410 1,330 1,240 1,160 1,080 1,000 920 840 750
40 1,880 1,770 1,660 1,550 1,440 1,330 1,220 1,120 1,010
50 2,350 2,210 2,070 1,940 1,800 1,670 1,530 1,390 1,260
60 2,820 2,650 2,490 2,330 2,160 2,000 1,840 1,670 1,510
70 3,280 3,090 2,900 2,710 2,520 2,330 2,140 1,950 1,760

[表脚注]


1管2mL中鉄として40mg含有

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
本剤の投与に際しては,あらかじめ必要鉄量を算出し,投与中も定期的に血液検査を行い,フェリチン値等を確認するなど,過量投与にならないよう注意すること。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.発作性夜間血色素尿症の患者[溶血を誘発することがある。]
2.腎障害のある患者[腎障害が悪化するおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤は経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限り使用すること。
2.効果が得られない場合には投与を中止し,合併症などについて検索すること。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
総症例635例中44例(6.93%),63件の副作用が報告されている。主な副作用は頭痛12件(1.89%),悪心7件(1.10%),発熱7件(1.10%)等であった。(フェジンの再評価結果)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
(頻度不明)
1.ショック:ショック様症状(脈拍異常,血圧低下,呼吸困難等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,これらの症状及び不快感,胸内苦悶感,悪心・嘔吐等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
2.骨軟化症:長期投与により,骨痛,関節痛等を伴う骨軟化症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,症状があらわれた場合には投与を中止すること。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 頻度不明 0.1〜5%未満
過敏症 発疹
肝臓 AST(GOT),ALT(GPT)の上昇
消化器 悪心,嘔気
精神神経系 頭痛,頭重,めまい,倦怠感
その他 低リン血症2),四肢のしびれ感,疼痛(四肢痛,関節痛,背部痛,胸痛等),着色尿注) 発熱,熱感,悪寒,心悸亢進,顔面潮紅

[後文]
注):尿中に黒色の顆粒を認めることがある。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,用量に留意すること。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.投与経路・注射速度:静脈内にのみ使用すること。なお,注射速度に留意すること。(「用法・用量」の項参照)
2.注射時:注射に際しては血管外に漏出しないよう十分注意すること。血管外に漏出した場合には,漏出部位周辺に色素沈着を,また,疼痛,知覚異常,腫脹等の局所刺激を起こすことがある。このような場合には,温湿布を施し(疼痛,腫脹等の急性炎症症状が強い場合には冷湿布により急性症状がおさまった後),マッサージ等をして吸収を促進させる等適切な処置を行うこと。
3.希釈時:pH等の変化により配合変化が起こりやすいので,他の薬剤との配合に際しては注意すること。なお,本剤を希釈する必要がある場合には,通常,用時10〜20%のブドウ糖注射液で5〜10倍にすること。
4.アンプルカット時:本剤はワンポイントカットアンプルを使用しているので,アンプル枝部のマークを上にして反対方向に折ること。なお,アンプルカット時の異物の混入を避けるため,カット部をエタノール綿等で清拭し,カットすること。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示の使用期限内に使用すること

【同一成分一覧】

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