3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
392 解毒剤
3929 その他の解毒剤

改訂年月( 201104 )
商品分類番号( 873929 )
JPNコード( JPNC055833 )
YJコード( 3929400A3238 )
厚労省コード( 3929400A3238 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 94.00 )


■メイロン静注7% 7%20mL1管 (大塚製薬工場) 【注射】  
(般)炭酸水素ナトリウム注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【組成性状】   【組成】   【性状】   【効能効果】

  【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【副作用】   【発現状況】

  【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【小児投与】   【適用上の注意】   【貯法】   【使用期限】

  【同一成分一覧】

【改訂年月】

201104

【改訂種別】

「版数」
第10版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【組成性状】

規格単位毎の組成性状

【組成】

組成
20mL管:
本剤は1容器中に次の成分を含有する注射液である。
成分 20mL中
炭酸水素ナトリウム 1.4g(7%)

電解質濃度 mEq/L 電解質濃度 mEq/L
Na+ HCO3−
833 833


【性状】

性状
20mL管:
本剤は無色澄明の注射液である。
pH:
約7.9(製造直後の平均実測値)
7.0〜8.5(規格値)
浸透圧比:約5(生理食塩液に対する比)
【色】
無色澄明
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
アシドーシス
薬物中毒の際の排泄促進(ただし、pHの上昇により尿中排泄の促進される薬物に限る)
下記疾患又は状態に伴う悪心・嘔吐及びめまい
動揺病
メニエール症候群
その他の内耳障害
急性蕁麻疹

【用法用量】

用法・用量
アシドーシスには、一般に通常用量を次式により算出し、静脈内注射する。
必要量(mEq)=不足塩基量(Base Deficit mEq/L)×0.2×体重(kg)
メイロン静注7%の場合:必要量(mL)=不足塩基量(Base Deficit mEq/L)×1/4×体重(kg)
薬物中毒の際の排泄促進、動揺病等に伴う悪心・嘔吐及びめまい並びに急性蕁麻疹には、炭酸水素ナトリウムとして通常成人1回12〜60mEq(1〜5g:本剤14〜72mL)を静脈内注射する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.心停止のある患者1)[炭酸ガスが蓄積し、細胞内アシドーシス発現の誘因となるおそれがある。]
2.うっ血性心不全のある患者、重症高血圧症の患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
3.腎障害のある患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。]
4.末梢及び肺浮腫のある患者[浮腫が悪化するおそれがある。]
5.妊娠中毒症の患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、妊娠中毒症を悪化させるおそれがある。]
6.低カルシウム血症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
7.低カリウム血症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
8.新生児(「5.小児等への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
心肺蘇生時には、炭酸ガスを十分排除する必要があるので、本剤の投与にあたっては、換気を十分に行うこと1)。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 頻度不明
過剰投与(電解質) アルカローシス、高ナトリウム血症、低カリウム血症
過剰投与(血液) 血液凝固時間延長2)
過剰投与(骨格筋) テタニー
神経系 口唇しびれ感、知覚異常
投与部位 血管痛
その他 発熱、全身冷感、不快感、貧血、悪心、徐脈等

[後文]
第一次再評価結果その24、1985年

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。

【小児投与】

小児等への投与
新生児に高濃度液を投与すると、頭蓋内出血を起こすとの報告があるので、必要最少量を注射用水で2%以下の濃度に希釈して、できるだけ緩徐(1mEq/分以下)に投与することが望ましい3)4)。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.調製時:
(1).本剤はアルカリ性であり、他の注射剤と混合する場合は、配合変化を起こしやすいので注意すること。
(2).カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しないこと。
2.投与前:
(1).寒冷期に結晶が析出することがあるが、この場合には温めて結晶を溶解して使用すること。
(2).感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
(3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。
3.投与時:
(1).ゆっくり静脈内に投与すること。
(2).血管外へ漏れると組織の炎症・壊死を起こすことから5)、針先が確実に静脈内に挿入されていることを確認して、注入を開始すること。
また、できるだけ太い静脈を利用すること。
細い静脈しか得られないときは、適量の注射用水や5%ブドウ糖注射液で希釈し、緩徐に静脈内注射(点滴)すること。
(3).血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること。また、場合によっては投与を中止すること。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
容器に表示の使用期限内に使用すること。

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
重ソー注「トーワ」 7%20mL1管 東和薬品 92.00 20070331
重ソー注7%「CMX」 7%20mL1管 ケミックス 87.00  
重ソー注7%「トーワ」 7%20mL1管 東和薬品 87.00  
重ソー静注7%「NS」 7%20mL1管 日新製薬 87.00  
重ソー注7%PL「Hp」 7%20mL1管 原沢製薬工業 87.00  
炭酸水素ナトリウム注7%「イセイ」 7%20mL1管 コーアイセイ 87.00  
炭酸水素ナトリウム注射液T7% 7%20mL1管 原沢製薬工業 87.00  
炭酸水素Na静注7%PL「フソー」 7%20mL1管 扶桑薬品工業 94.00  
炭酸水素ナトリウム静注7%「NP」 7%20mL1管 ニプロ 87.00  
炭酸水素ナトリウム静注7%PL「イセイ」 7%20mL1管 コーアイセイ 87.00  
タンソニン注7% 7%20mL1管 陽進堂 87.00  
プレビネート注7% 7%20mL1管 共和薬品工業 87.00  

※赤色は後発品

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