3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
396 糖尿病用剤
3969 その他の糖尿病用剤

改訂年月( 201503 )
商品分類番号( 873969 )
JPNコード( JPNC014178 )
YJコード( 3969004F2027 )
厚労省コード( 3969004F2027 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 51.90 )


■ベイスン錠0.3 0.3mg1錠 (武田薬品工業) 【内用】  
(般)ボグリボース錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【適用上の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201503

【改訂種別】

「版数」
第15版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
2.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
3.本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
ヒドロキシプロピルセルロース
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
乳糖水和物
識別コード
@352
識別コード
0.3

【組成】

組成
ベイスン錠0.3:
本剤は日本薬局方ボグリボース錠である。
ベイスン錠0.3
1錠中の有効成分 ボグリボース 0.3mg

添加物:トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物

【性状】

性状
ベイスン錠0.3:
ベイスン錠0.3 ベイスン錠0.3 ベイスン錠0.3
剤形 素錠 素錠 素錠
錠剤の色 白色〜帯黄白色 白色〜帯黄白色 白色〜帯黄白色
識別コード (図略)352 (図略)352 (図略)352
形状 上面 下面 側面
形状 (図略) (図略) (図略)
直径(mm) 8.1 8.1 8.1
厚さ(mm) 3.1 3.1 3.1

【色】
白色〜帯黄白色
【剤形】
素錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能効果
ベイスン錠0.3:
(1).糖尿病の食後過血糖の改善(ただし、食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合、又は食事療法・運動療法に加えて経口血糖降下剤若しくはインスリン製剤を使用している患者で十分な効果が得られない場合に限る)

【用法用量】

用法用量
ベイスン錠0.3:
(1).糖尿病の食後過血糖の改善の場合:通常、成人にはボグリボースとして1回0.2mgを1日3回毎食直前に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を0.3mgまで増量することができる。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.他の糖尿病用薬を投与中の患者[低血糖が起こることがある。](「重大な副作用」の項参照)
2.開腹手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者[腸内ガス等の増加により腸閉塞が発現しやすい。]
3.消化・吸収障害を伴った慢性腸疾患の患者[本剤の作用により病態が悪化することがある。]
4.ロエムヘルド症候群、重度のヘルニア、大腸の狭窄・潰瘍等の患者[腸内ガス等の増加により症状が悪化することがある。]
5.重篤な肝障害のある患者[代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化するおそれがある。また、重篤な肝硬変例で、高アンモニア血症が増悪し意識障害を伴うことがある。]
6.重篤な腎障害のある患者[代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化するおそれがある。]
7.高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
全効能共通:
(1).糖尿病の診断が確立した患者又は耐糖能異常を有する者に対してのみ適用を考慮すること。これら以外にも尿糖陽性等の類似症状を呈する疾患(腎性糖尿、老人性糖代謝異常、甲状腺機能異常、慢性膵炎等の膵臓疾患、薬剤起因性の耐糖能異常等)があることに留意すること。
(2).本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療及び糖尿病発症抑制の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
(3).本剤は低血糖症状を起こすことがあるので、糖尿病患者又は耐糖能異常を有する者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。また、高所作業、自動車の運転等に従事している糖尿病患者又は耐糖能異常を有する者に投与するときには注意すること。(「重大な副作用」の項参照)
糖尿病の食後過血糖の改善の場合:
(1).糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法のみを行っている患者では、投与の際の食後血糖2時間値は200mg/dL以上を示す場合に限る。
(2).食事療法、運動療法に加えて経口血糖降下剤又はインスリン製剤を使用している患者では、投与の際の空腹時血糖値は140mg/dL以上を目安とする。
(3).本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと。本剤を2〜3ヵ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロールできないなど)には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。
なお、食後血糖の十分なコントロール(静脈血漿で食後血糖2時間値が160mg/dL以下)が得られ、食事療法・運動療法又はこれらに加えて経口血糖降下剤若しくはインスリンを使用するのみで十分と判断される場合には、本剤の投与を中止して経過観察を行うこと。
耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制の場合:本剤の投与開始後は、1〜3ヵ月毎を目安に空腹時血糖、随時血糖、HbA1c等の糖代謝関連検査及び体重測定を実施するとともに、6〜12ヵ月毎を目安に75g経口ブドウ糖負荷試験を実施して十分に経過観察し、常に投与継続の必要性に留意すること。また、血糖高値(空腹時血糖、75g経口ブドウ糖負荷試験の血糖2時間値)や糖負荷後初期インスリン分泌低下等を有する場合には、糖尿病発症リスクが高くなるとの報告があるので、十分な観察を行うこと。
なお、2型糖尿病と診断された場合には、適切と考えられる治療への変更を考慮すること。また、本剤投与開始後に耐糖能異常が改善し、食事療法・運動療法のみで十分と判断される場合には、本剤の投与を中止して糖代謝関連検査等による経過観察を行うこと。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖尿病用薬 スルホニルアミド系及び スルホニルウレア系薬剤、 ビグアナイド系薬剤、 インスリン製剤、 インスリン抵抗性改善剤 インスリン及びスルホニルウレア系薬剤と併用した際に、低血糖発現の報告があるので、左記薬剤との併用時には、低血糖発現の可能性を考慮し、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。 インスリン及びスルホニルウレア系薬剤と併用した際に、低血糖発現の報告があるので、左記薬剤との併用時には、低血糖発現の可能性を考慮し、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。
糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強又は減弱する薬剤を併用している場合 糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤 β-遮断剤、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、フィブラート系の高脂血症治療剤、ワルファリン 等 糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン 等 左記の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わることによる影響に十分注意すること。 左記の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わることによる影響に十分注意すること。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
糖尿病の食後過血糖の改善の場合:承認時までの試験では1日0.6mg又は0.9mgを投与した965例中154例(16.0%)に、製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では4,446例中460例(10.3%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。主な副作用は下痢(4.0%)、放屁増加(4.0%)、腹部膨満(3.5%)等であった。
耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制の場合:承認時までの試験では1日0.6mgを投与した951例中452例(47.5%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。主な副作用は鼓腸(17.4%)、腹部膨満(13.1%)、下痢(12.0%)等であった。
以下の副作用は上記の試験、調査あるいは自発報告等で認められたものである。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.他の糖尿病用薬との併用で低血糖(0.1〜5%未満)があらわれることがある。また、他の糖尿病用薬を併用しない場合でも低血糖(0.1%未満)が報告されている。本剤は二糖類の消化・吸収を遅延するので、低血糖症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を投与するなど適切な処置を行うこと。
2.腹部膨満、鼓腸、放屁増加等があらわれ、腸内ガス等の増加により、腸閉塞(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、持続する腹痛、嘔吐等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸(いずれも0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.重篤な肝硬変例に投与した場合、便秘等を契機として高アンモニア血症が増悪し、意識障害(頻度不明)を伴うことがあるので、排便状況等を十分に観察し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 5%以上 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
消化器 下痢、放屁、腹部膨満 軟便、腹鳴、腹痛、便秘、食欲不振、悪心、嘔吐、胸やけ、口渇 口内炎、味覚異常、腸管嚢胞様気腫症
過敏症注2) 発疹、そう痒、光線過敏症
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、γ-GTP、AL-Pの上昇
精神神経系 めまい 頭痛、ふらつき、眠気
血液 貧血 血小板減少 顆粒球減少
その他 しびれ、顔面等の浮腫、眼のかすみ、ほてり、倦怠感、脱力感、高カリウム血症、血清アミラーゼ上昇、HDLコレステロール低下、発汗、脱毛

[後文]
注2)このような場合には投与を中止すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、低用量(例えば1回量0.1mg)から投与を開始するとともに、血糖値及び消化器症状の発現に留意するなど、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[動物試験(ラット)で、母動物の糖質吸収の抑制に起因する乳汁産生の抑制によると考えられる出生児の体重の増加抑制が認められている。1)2)]

【小児投与】

小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること。(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ベグリラート錠0.3mg 0.3mg1錠 大正薬品工業 23.50  
ボグリボース錠0.3「タツミ」 0.3mg1錠 辰巳化学 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「トーワ」 0.3mg1錠 東和薬品 28.80  
ボグリボース錠0.3mg「NP」 0.3mg1錠 ニプロ 23.50  
ボグリボース錠0.3「OME」 0.3mg1錠 大原薬品工業 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「MED」 0.3mg1錠 メディサ新薬 28.80  
ボグリボース錠0.3mg「MEEK」 0.3mg1錠 小林化工 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「タイヨー」 0.3mg1錠 テバ製薬 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「タカタ」 0.3mg1錠 高田製薬 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「日医工」 0.3mg1錠 日医工 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「サワイ」 0.3mg1錠 沢井製薬 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「ファイザー」 0.3mg1錠 ファイザー 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「NS」 0.3mg1錠 日新製薬 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「YD」 0.3mg1錠 陽進堂 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「杏林」 0.3mg1錠 キョーリンリメディオ 23.50  
ボグリボース錠0.3mg「ケミファ」 0.3mg1錠 日本薬品工業 28.80  
ボグリボース錠0.3mg「JG」 0.3mg1錠 長生堂製薬 23.50  

※赤色は後発品

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