3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
399 他に分類されない代謝性医薬品
3999 他に分類されないその他の代謝性医薬品

改訂年月( 201403 )
商品分類番号( 873999 )
JPNコード( JPNC064935 )
YJコード( 3999019F3029 )
厚労省コード( 3999019F3029 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 2987.30 )


■アクトネル錠75mg 75mg1錠 (味の素製薬||エーザイ) 【内用】  
(般)リセドロン酸ナトリウム水和物錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】

  【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】

  【他副作用(国内)】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201403

【改訂種別】

「版数」
第4版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂(投薬期間制限医薬品に関する情報削除)

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.食道狭窄又はアカラシア(食道弛緩不能症)等の食道通過を遅延させる障害のある患者〔本剤の食道通過が遅延することにより、食道局所における副作用発現の危険性が高くなる。〕
2.本剤の成分あるいは他のビスフォスフォネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
3.低カルシウム血症の患者〔血清カルシウム値が低下し低カルシウム血症の症状が悪化するおそれがある。〕
4.服用時に立位あるいは坐位を30分以上保てない患者
5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
6.高度な腎障害のある患者〔クレアチニンクリアランス値が約30mL/分未満の患者では排泄が遅延するおそれがある。1)〕(【薬物動態】の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
乳糖水和物
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
ヒドロキシプロピルセルロース
添加物
クロスポビドン
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
ヒプロメロース
添加物
マクロゴール6000
添加物
酸化チタン
添加物
黄色三二酸化鉄
識別コード
アクトネル75

【組成】

組成
本剤は、1錠中リセドロン酸ナトリウム75mg(リセドロン酸ナトリウム水和物として86.1mg)を含有する。
添加物として、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、黄色三二酸化鉄を含有する。

【性状】

性状
本剤は、微黄色の楕円形のフィルムコーティング錠である。
販売名 剤形 外形 外形 外形 性状
販売名 識別コード 側面 性状
アクトネル錠75mg フィルムコーティング錠 (図略) (図略) (図略) 微黄色 楕円形
アクトネル錠75mg −注) 長径(mm)約10.2 短径(mm)約5.2 質量(g)約0.21 厚さ(mm)約4.0 長径(mm)約10.2 短径(mm)約5.2 質量(g)約0.21 厚さ(mm)約4.0 長径(mm)約10.2 短径(mm)約5.2 質量(g)約0.21 厚さ(mm)約4.0 微黄色 楕円形

[表脚注]


注)「アクトネル75」の印字あり
【色】
微黄色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能効果
骨粗鬆症

【効能効果使用上注意】

効能効果に関連する使用上の注意
本剤の適用にあたっては、日本骨代謝学会の原発性骨粗鬆症の診断基準等を参考に骨粗鬆症と確定診断された患者を対象とすること。

【用法用量】

用法用量
通常、成人にはリセドロン酸ナトリウムとして75mgを月1回、起床時に十分量(約180mL)の水とともに経口投与する。
なお、服用後少なくとも30分は横にならず、水以外の飲食並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

【用法用量使用上注意】

用法用量に関連する使用上の注意
投与にあたっては次の点を患者に指導すること。
(1).水以外の飲料(Ca、Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)や食物あるいは他の薬剤と同時に服用すると、本剤の吸収を妨げることがあるので、起床後、最初の飲食前に服用し、かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避ける。
(2).食道炎や食道潰瘍が報告されているので、立位あるいは坐位で、十分量(約180mL)の水とともに服用し、服用後30分は横たわらない。
(3).就寝時又は起床前に服用しない。
(4).口腔咽頭刺激の可能性があるので噛まずに、なめずに服用する。
(5).食道疾患の症状(嚥下困難又は嚥下痛、胸骨後部の痛み、高度の持続する胸やけ等)があらわれた場合には主治医に連絡する。
(6).本剤は月1回服用する薬剤であり、原則として毎月同じ日に服用すること。また、本剤の服用を忘れた場合は、翌日に1錠服用し、その後はあらかじめ定めた日に服用すること。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.嚥下困難がある患者又は食道、胃、十二指腸の潰瘍又は食道炎等の上部消化管障害がある患者〔食道通過の遅延又は上部消化管粘膜刺激による基礎疾患の悪化をきたすおそれがある。〕
2.腎障害のある患者〔排泄が遅延するおそれがある。〕

【重要注意】

重要な基本的注意
1.患者の食事によるカルシウム、ビタミンDの摂取が不十分な場合は、カルシウム又はビタミンDを補給すること。ただし、カルシウム補給剤及びカルシウム、アルミニウム、マグネシウム含有製剤は、本剤の吸収を妨げることがあるので、服用時刻を変えて服用させること。(「相互作用」の項参照)
2.骨粗鬆症の発症にエストロゲン欠乏、加齢以外の要因が関与していることもあるので、治療に際してはこのような要因を考慮する必要がある。
3.本剤を含むビスフォスフォネート系薬剤による治療を受けている患者において、顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがある。報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。
本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には本剤の休薬等を考慮すること。
また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。
4.ビスフォスフォネート系薬剤を長期使用している患者において、非外傷性の大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折が発現したとの報告がある。これらの報告では、完全骨折が起こる数週間から数カ月前に大腿部や鼠径部等において前駆痛が認められている報告もあることから、このような症状が認められた場合には、X線検査等を行い、適切な処置を行うこと。また、両側性の骨折が生じる可能性があることから、片側で非定型骨折が起きた場合には、反対側の大腿骨の症状等を確認し、X線検査を行うなど、慎重に観察すること。X線検査時には骨皮質の肥厚等、特徴的な画像所見がみられており、そのような場合には適切な処置を行うこと。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること:同時に摂取・服用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
水以外の飲料、食物 特に牛乳、乳製品などの高カルシウム含有飲食物 多価陽イオン(カルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウム等)含有製剤 制酸剤、ミネラル入りビタミン剤等 同時に服用すると本剤の吸収が妨げられることがあるので、起床後、最初の飲食前に本剤を服用し、かつ服用後少なくとも30分は左記の飲食物や薬剤を摂取・服用しないよう、患者を指導すること。 カルシウム等と錯体を形成する。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時までの国内の臨床試験では月1回リセドロン酸ナトリウムとして75mgが投与された422例中93例(22.0%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。主な副作用は下痢(5.0%)、胃不快感(3.1%)、発熱(2.8%)、上腹部痛(2.4%)、胃炎(2.1%)等であった。
なお、初回投与3日以内に発現し7日以内に回復するインフルエンザ様症状等の副作用を急性期反応と定義し、該当する副作用を集計すると422例中22例(5.2%)に認められ、その内訳は発熱(1.9%)、背部痛(1.2%)、頭痛(0.9%)、嘔吐(0.7%)、悪心、倦怠感(各0.5%)、関節痛、筋肉痛、四肢痛、無力症(各0.2%)であった。比較試験対照群である1日1回2.5mg投与群428例では急性期反応は認められなかった。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.上部消化管障害(いずれも頻度不明)注):食道穿孔、食道狭窄、食道潰瘍、胃潰瘍、食道炎、十二指腸潰瘍等の上部消化管障害が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(【禁忌】、「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
2.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)注):AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.顎骨壊死・顎骨骨髄炎(頻度不明)注):顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
4.大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(頻度不明)注):大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折を生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
注)1日1回投与製剤及び週1回投与製剤での報告あるいは外国からの報告

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
以下の副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 5%以上 1〜5%未満 1%未満 頻度不明注)
消化器 下痢 胃不快感、胃炎、上腹部痛 悪心※、嘔吐※、便秘、消化不良(胸やけ)、腹部膨満感 口内炎、口渇、食欲不振、軟便、おくび、舌炎、十二指腸炎、鼓腸、味覚異常、歯肉腫脹
過敏症 蕁麻疹 紅斑、そう痒症、発疹、皮膚炎(水疱性を含む)、血管浮腫
肝臓 γ-GTP増加 AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、LDH増加、血中アルカリホスファターゼ増加
眼痛、霧視、ぶどう膜炎
血液 白血球数減少 貧血、好中球数減少、リンパ球数増加
精神神経系 頭痛※ めまい、感覚減退(しびれ)、耳鳴、傾眠
筋・骨格系 筋・骨格痛※(関節痛、背部痛、骨痛、筋痛、頸部痛等) 血中カルシウム減少
その他 発熱※ 倦怠感※、BUN増加、無力症※(疲労、脱力等)、浮腫(顔面、四肢等) 尿潜血陽性、尿中β2ミクログロブリン増加、血中アルカリホスファターゼ減少、血中リン減少、ほてり、動悸、脱毛、血圧上昇

[後文]
注)1日1回投与製剤及び週1回投与製剤での報告あるいは外国からの報告
※急性期反応(初回投与3日以内に発現し7日以内に回復するインフルエンザ様症状等の副作用であり、高用量投与において発現している)に該当する副作用を含む。これらの副作用は2回目以降の投与時に発現することや、繰り返し発現することもある。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔他のビスフォスフォネート系薬剤と同様、生殖試験(ラット)において、低カルシウム血症による分娩障害の結果と考えられる母動物の死亡並びに胎児の骨化遅延等がみられている。〕
2.ビスフォスフォネート系薬剤は骨基質に取り込まれた後に全身循環へ徐々に放出されるので、妊娠する可能性のある婦人へは、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔全身循環への放出量はビスフォスフォネート系薬剤の投与量・期間に相関する。ビスフォスフォネート系薬剤の中止から妊娠までの期間と危険性との関連は明らかではない。〕
3.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。〔母動物(ラット)へ投与後授乳された乳児への移行がわずかに認められている。〕

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与
1.徴候・症状:
過量投与により血清カルシウムが低下し、低カルシウム血症の症状・徴候があらわれる可能性がある。
2.処置:
吸収を抑えるために、多価陽イオンを含有する制酸剤あるいは牛乳を投与する。また、未吸収薬剤を除去するために胃洗浄を考慮する。必要に応じ、カルシウムの静脈内投与等の処置を行う。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

【その他の注意】

その他の注意
男性患者に対する使用経験は少ない。(【臨床成績】の項参照)

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ベネット錠75mg 75mg1錠 武田薬品工業 2987.30  

※赤色は後発品

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