3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
399 他に分類されない代謝性医薬品
3999 他に分類されないその他の代謝性医薬品

改訂年月( 201508 )
商品分類番号( 873999 )
JPNコード( JPNC047707 )
YJコード( 3999021F1023 )
厚労省コード( 3999021F1023 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 118.00 )


■エビスタ錠60mg 60mg1錠 (日本イーライリリー) 【内用】  
(般)ラロキシフェン塩酸塩錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【妊産婦投与】

  【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201508

【改訂種別】

「版数」
第7版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症のある患者又はその既往歴のある患者[副作用として静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症を含む)が報告されており、このような患者に投与するとこれらの症状が増悪することがある(「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)。]
2.長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)にある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
3.抗リン脂質抗体症候群の患者[本症候群の患者は静脈血栓塞栓症を起こしやすいとの報告がある。]
4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
5.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
無水乳糖
添加物
乳糖水和物
添加物
クロスポビドン
添加物
ポビドン
添加物
ポリソルベート80
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
ヒプロメロース
添加物
酸化チタン
添加物
マクロゴール400
添加物
カルナウバロウ
識別コード
4165

【組成】

組成
販売名 エビスタ錠60mg
成分・含量(1錠中) ラロキシフェン塩酸塩として60mg
添加物 無水乳糖、乳糖水和物、クロスポビドン、ポビドン、ポリソルベート80、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール400、カルナウバロウ


【性状】

性状
販売名 販売名 エビスタ錠60mg
性状・剤形 性状・剤形 白色楕円形のフィルムコート錠
外形 表面 (図略)
外形 裏面 (図略)
外形 側面 (図略)
寸法・重量 寸法・重量 長径;約12.1mm 短径;約6.6mm 厚さ;約4.3mm 重量;約0.25g
識別コード 識別コード 4165

【色】
白色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

【効能効果】

効能効果
閉経後骨粗鬆症

【用法用量】

用法用量
通常、ラロキシフェン塩酸塩として、1日1回60mgを経口投与する。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.肝障害のある患者[安全性は確立していない(「薬物動態」の項参照)。]
2.経口エストロゲン療法にて顕著な高トリグリセリド血症(>500mg/dL)の既往のある患者[本剤服用により血清トリグリセリド上昇がみられることがあるため、血清トリグリセリド値のモニターを行うこと。]
3.腎障害のある患者[安全性は確立していない(「薬物動態」の項参照)。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤の服用により、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症を含む)があらわれることがあるので、次のような症状があらわれた場合は投与を中止すること。
また、患者に対しては、次のような症状が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明すること。
症状:下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急性視力障害等
2.静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症を含む)のリスクが上昇するため、長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)に入る3日前には本剤の服用を中止し、完全に歩行可能になるまでは投与を再開しないこと。
3.患者のカルシウム及び/又はビタミンDの摂取量が十分でない場合は、カルシウム及び/又はビタミンDをそれぞれ補給すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
陰イオン交換樹脂 コレスチラミン 本剤の血中濃度が低下する。 本剤がコレスチラミンに吸着され、消化管内からの吸収量が低下することが知られている。その他の陰イオン交換樹脂についても同様の可能性が考えられる。
クマリン系抗凝血剤 ワルファリン プロトロンビン時間の減少が報告されている。本剤による治療の開始あるいは終了の際、プロトロンビン時間を注意深くモニターする必要がある。 機序不明
アンピシリン 本剤の血中濃度が低下するおそれがある。 アンピシリンにより腸内細菌叢が減少することにより本剤の腸肝循環が低下するためと考えられる。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
国内のプラセボを対照とした臨床試験において、本剤30〜120mg/日を服用した安全性評価対象311例中117例(37.6%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、ほてり9例(2.9%)、乳房緊満9例(2.9%)、嘔気5例(1.6%)、多汗5例(1.6%)、そう痒症5例(1.6%)、下肢痙攣4例(1.3%)であった。なお、プラセボを服用した160例中49例(30.6%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。(承認時)
長期使用に関する特定使用成績調査(観察期間3年間)において、閉経後骨粗鬆症患者6967例中776例(11.1%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、末梢性浮腫56例(0.8%)、ほてり47例(0.7%)、皮膚炎45例(0.6%)、そう痒症35例(0.5%)、嘔気31例(0.4%)であった。(長期使用に関する特定使用成績調査終了時)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.静脈血栓塞栓症(0.2%*):深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症があらわれることがあるので、下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急性視力障害等の症状が認められた場合には投与を中止すること。
*国内臨床試験(治験)311例及び長期使用に関する特定使用成績調査6967例における発現頻度。
2.肝機能障害(頻度不明):AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、投与中止等の適切な処置を行うこと。
発現部位等 0.1〜1%未満注1) 0.1%未満注1) 頻度不明注2)
血液 ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少 血小板数減少
内分泌・代謝系 血清総蛋白減少、血中アルブミン減少、血清リン減少、血中Al-P減少、血中カルシウム減少
消化器 腹部膨満、嘔気 おくび
肝臓 γ-GTP上昇
皮膚 皮膚炎、そう痒症
生殖器 膣分泌物 良性の子宮内腔液増加
乳房 乳房緊満
その他 下肢痙攣、感覚減退、末梢性浮腫、ほてり、多汗 表在性血栓性静脈炎、体重増加

[後文]
注1)国内臨床試験(治験)及び長期使用に関する特定使用成績調査における発現頻度。
注2)国内及び海外の自発報告等において認められている。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊婦に本剤を投与した場合、胎児に悪影響を及ぼすおそれがある。ウサギでは、流産及び低頻度で胎児心奇形(心室中隔欠損)が認められた。ラットでは、胎児の発達遅延及び発育異常(波状肋骨、腎盂拡張)あるいは分娩遅延又は分娩困難、出生児生存率の低下、身体発育分化の変化、発育分化抑制や下垂体ホルモンの変化、出生児におけるリンパ球組織の減少といった所見が認められ、また、高用量では、分娩困難による母動物及び産児の死亡の報告がある。]
2.授乳中の婦人には投与しないこと。[本剤がヒト乳汁中へ移行するかどうかは不明である。]

【過量投与】

過量投与
徴候、症状:1回120mg以上を服用した成人で下肢痙攣、浮動性めまいが報告されている。2歳未満の小児において180mgまで誤って服用したとの報告がある。失調、浮動性めまい、嘔吐、発疹、下痢、振戦、潮紅、Al-P上昇が報告されている。
処置:特異的解毒剤は知られていない。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

【その他の注意】

その他の注意
1.外国における骨粗鬆症治療(骨折)試験において、本剤投与群はプラセボ群に比べ子宮内膜厚のわずかな増加を示したとの報告がある。臨床的に意味のある子宮内膜増殖であるとはされていないが、本剤治療中に子宮内膜の異常(原因不明の子宮・性器出血、子宮内膜増殖等)が認められた場合には症状に応じて詳しい検査を行うこと。
2.外国において、本剤と経口エストロゲン製剤を併用した閉経後女性で子宮内膜厚が増加したとの報告がある。
3.本剤投与により、対照群に比べ乳癌のリスクの上昇は認められていないが、本剤治療中に乳房に原因不明の異常が認められた場合には症状に応じて詳しい検査を行うこと。
4.外国で実施された冠動脈疾患がある又はそのリスクが高い閉経後女性を対象注)とした試験1)において、本剤投与群において脳卒中による死亡率が高かったとの報告がある。脳卒中による死亡率はプラセボ投与群で1.5/1000人/年に対して本剤投与群で2.2/1000人/年であった。
注)本邦における本剤の効能・効果は「閉経後骨粗鬆症」である。
5.雌ラット及びマウスにおけるがん原性試験の結果、卵巣腫瘍の発生が認められたとの報告がある。これらの所見は卵胞機能及び性ホルモンバランスの不均衡に起因する変化である可能性が高いと考えられ、げっ歯類に特異的な変化であることが知られている2)。長期臨床試験において、卵巣機能が低下した閉経後女性における本剤の投与と腫瘍発生との間に明確な関係は示唆されていない。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示

【同一成分一覧】

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