3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
399 他に分類されない代謝性医薬品
3999 他に分類されないその他の代謝性医薬品

改訂年月( 201409 )
商品分類番号( 873999 )
JPNコード( JPNC063317 )
YJコード( 3999419G1024 )
厚労省コード( 3999419G1024 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 4627.00 )


■ボナロン点滴静注バッグ900μg 900μg100mL1袋 (帝人ファーマ) 【注射】  
(般)アレンドロン酸ナトリウム水和物注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【妊産婦投与】   【小児投与】

  【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201409

【改訂種別】

「版数」
第4版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂(処方箋医薬品表示変更に伴う改訂)

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分あるいは他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.低カルシウム血症の患者(「重要な基本的注意」の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
塩化ナトリウム
添加物
クエン酸ナトリウム
添加物
クエン酸

【組成】

組成
販売名 販売名 ボナロン点滴静注バッグ900μg
有効成分 名称 アレンドロン酸ナトリウム水和物
有効成分 含量 1175μg(アレンドロン酸として900μg)
容量 容量 100mL
添加物 添加物 塩化ナトリウム クエン酸ナトリウム クエン酸


【性状】

性状
販売名 ボナロン点滴静注バッグ900μg
剤形 注射剤(バッグ)
pH 5.5〜6.5
浸透圧比 0.9〜11
色調・性状 無色澄明、水性注射剤

【色】
無色澄明
【剤形】
水性注射剤/液剤/注射

【効能効果】

効能効果
骨粗鬆症

【効能効果使用上注意】

効能効果に関連する使用上の注意
本剤の適用にあたっては、日本骨代謝学会の診断基準等を参考に、骨粗鬆症との診断が確定している患者を対象とすること。

【用法用量】

用法用量
通常、成人には4週に1回アレンドロン酸として900μgを30分以上かけて点滴静脈内投与する。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
重篤な腎機能障害のある患者[使用経験がなく安全性が確立していない。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.骨粗鬆症の発症にエストロゲン欠乏、加齢以外の要因が関与していることもあるので、治療に際してはこのような要因を考慮する必要がある。
2.患者には、食事等から十分なカルシウムを摂取させること。
3.低カルシウム血症のある患者は、本剤投与前に低カルシウム血症を治療すること。また、ビタミンD欠乏症又はビタミンD代謝異常のようなミネラル代謝障害がある場合には、あらかじめ治療を行うこと。
4.本剤を含むビスホスホネート系薬剤による治療を受けている患者において、顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがある。報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。
本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には本剤の休薬等を考慮すること。
また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。(「重大な副作用」の項参照)
5.ビスホスホネート系薬剤を長期使用している患者において、非外傷性の大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折が発現したとの報告がある。これらの報告では、完全骨折が起こる数週間から数ヵ月前に大腿部や鼠径部等において前駆痛が認められている報告もあることから、このような症状が認められた場合には、X線検査等を行い、適切な処置を行うこと。また、両側性の骨折が生じる可能性があることから、片側で非定型骨折が起きた場合には、反対側の大腿骨の症状等を確認し、X線検査を行うなど、慎重に観察すること。X線検査時には骨皮質の肥厚等、特徴的な画像所見がみられており、そのような場合には適切な処置を行うこと。(「重大な副作用」の項参照)

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
臨床試験(治験):承認時の安全性評価対象331例中57例(17.2%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。内訳は自他覚的副作用が51例(15.4%)、臨床検査値異常が7例(2.1%)であった。主なものは背部痛8例(2.4%)、筋肉痛5例(1.5%)等であった。
(参考):
国内における35mg錠(35mg/週)と5mg錠(5mg/日)との52週間の二重盲検比較試験(治験):本試験における35mg錠(35mg/週)の安全性評価対象168例中22例(13.1%)に28件の副作用が認められた。主な症状は消化管障害であり、24件〔上腹部痛4件(2.4%)、胃不快感4件(2.4%)、胃潰瘍3件(1.8%)、胃炎3件(1.8%)等〕であった。また、臨床検査値異常変動は168例中6例(3.6%)に10件認められた。主なものはγ-GTP上昇4件(2.4%)、AST(GOT)上昇2件(1.2%)、ALT(GPT)上昇2件(1.2%)であった。なお、5%を超える頻度の副作用は認められなかった。〔35mg錠(35mg/週)の承認時〕
35mg錠(35mg/週)特定使用成績調査:
安全性評価対象3,162例中247例(7.8%)に300件(臨床検査値異常変動を含む)の副作用が認められた。副作用発現頻度は、安全性に関する調査(観察期間1年6ヵ月)7.7%(207例/2,702例)、有効性・安全性に関する調査(観察期間3年間)8.7%(40例/460例)であった。
安全性評価対象3,162例における主な副作用は腹部不快感34件(1.1%)、上腹部痛33件(1.0%)、悪心25件(0.8%)、消化不良16件(0.5%)、下痢16件(0.5%)であった。〔35mg錠(35mg/週)の再審査終了時〕
副作用の頻度は35mg錠(35mg/週)の臨床試験及び特定使用成績調査の合計より算出した。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)注1):AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.低カルシウム血症(0.09%):痙攣、テタニー、しびれ、失見当識、QT延長等を伴う低カルシウム血症があらわれることがあるので、異常が認められた場合にはカルシウム剤の点滴投与等を考慮すること。
3.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)注1):中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)等の重篤な皮膚症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.顎骨壊死・顎骨骨髄炎(0.03%):顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
5.大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(頻度不明)注1):大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折を生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
注1)自発報告、海外(経口剤)で認められている副作用、5mg錠(5mg/日)の臨床試験又は特定使用成績調査のみで認められた副作用については頻度不明とした。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
以下のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 頻度不明注1) 1〜5%未満 1%未満
消化器 鼓腸放屁、口内乾燥、嚥下困難、歯肉腫脹 胃痛・心窩部痛、胃不快感・胃重感・腹部不快感 腹痛、嘔吐、食欲不振、腹部膨満感、口内炎、胃酸逆流、咽喉頭痛、咽喉頭不快感、おくび、嘔気、便秘、下痢、胃炎、消化不良
皮膚・皮膚付属器 紅斑、湿疹 発疹、かゆみ、脱毛、蕁麻疹
血液 貧血(赤血球数減少、ヘモグロビン低下等)、白血球数減少、血小板数減少
肝臓 肝機能異常〔AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇等〕
腎臓 頻尿、排尿困難 BUN上昇
中枢・末梢神経系 回転性めまい、知覚減退 浮動性めまい、頭痛
筋・骨格系 関節痛注2)、背(部)痛注2)、筋肉痛注2)、骨痛注2)、筋痙攣
精神・神経系 不眠(症)
電解質代謝 血清リン低下、血清カリウム上昇
ぶどう膜炎、上強膜炎 眼症状(かすみ、異和感等)、強膜炎
その他 血管浮腫、LDH上昇、総コレステロール値上昇、血清アルブミン低下、下肢痛 胸痛、倦怠(感)、味覚倒錯、末梢性浮腫、顔面浮腫、動悸、脱力(感)、発熱、気分不良、ほてり(顔面紅潮、熱感等)、CK(CPK)上昇、血圧上昇

[後文]
注1)自発報告、海外(経口剤)で認められている副作用、5mg錠(5mg/日)の臨床試験又は特定使用成績調査のみで認められた副作用については頻度不明とした。
注2)投与初日から数ヵ月後に、まれに、日常生活に支障を来たすような激しい痛みを生じることが報告されている。なお、ほとんどが投与中止により軽快している。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[使用経験がない。]
2.ビスホスホネート系薬剤は骨基質に取り込まれた後に全身循環へ徐々に放出されるので、妊娠する可能性のある婦人へは、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[全身循環への放出量はビスホスホネート系薬剤の投与量・期間に相関する。ビスホスホネート系薬剤の中止から妊娠までの期間と危険性との関連は明らかではない。]
3.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)でアレンドロン酸が乳汁中に移行することが報告されている。]

【小児投与】

小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

【適用上の注意】

適用上の注意
投与方法:
(1).本剤は点滴静脈内投与にのみ使用し、30分以上かけてゆっくり投与すること。
(2).カルシウム又はマグネシウムイオンと結合して不溶性沈殿物を形成することがあるので、カルシウム又はマグネシウムを含有する点滴溶液とは混和しないこと。

【その他の注意】

その他の注意
男性患者に対する使用経験は少ない。(【臨床成績】の項参照)

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存(取扱い上の注意参照)

【使用期限】

使用期限
製造後3年(外箱に表示)

【同一成分一覧】

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