3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
399 他に分類されない代謝性医薬品
3999 他に分類されないその他の代謝性医薬品

改訂年月( 201504 )
商品分類番号( 873999 )
JPNコード( JPNC062640 )
YJコード( 3999433G1024 )
厚労省コード( 3999433G1024 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 126622.00 )


■シンポニー皮下注50mgシリンジ 50mg0.5mL1筒 (ヤンセンファーマ|田辺三菱製薬) 【注射】  
(般)ゴリムマブ(遺伝子組換え)注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【警告】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】

  【性状】   【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】

  【慎重投与】   【重要注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201504

【改訂種別】

「版数」
第7版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【警告】

警告
1.本剤投与により、結核、肺炎、敗血症を含む重篤な感染症及び脱髄疾患の新たな発現若しくは悪化等が報告されており、本剤との関連性は明らかではないが、悪性腫瘍の発現も報告されている。本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め、これらの情報を患者に十分説明し、患者が理解したことを確認した上で、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
また、本剤の投与において、重篤な副作用により、致命的な経過をたどることがあるので、緊急時の対応が十分可能な医療施設において医師の管理指導のもとで使用し、本剤投与後に副作用が発現した場合には、主治医に連絡するよう患者に注意を与えること。
2.感染症:
(1).重篤な感染症:敗血症、肺炎、真菌感染症を含む日和見感染症等の致死的な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意すること。
(2).結核:播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(胸膜、リンパ節等)を含む結核が発症し、致命的な例も報告されている。本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。結核の既往歴を有する患者及び結核の感染が疑われる患者には、結核等の感染症について診療経験を有する医師と連携の下、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬を投与すること。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている。
3.脱髄疾患(多発性硬化症等)の臨床症状・画像診断上の新たな発現若しくは悪化が、本剤を含む抗TNF製剤でみられたとの報告がある。脱髄疾患(多発性硬化症等)及びその既往歴のある患者には投与しないこととし、脱髄疾患を疑う患者に投与する場合には、適宜画像診断等の検査を実施するなど、十分な観察を行うこと。
4.関節リウマチ患者では、本剤の治療を行う前に、少なくとも1剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること。また、本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使用すること。

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.重篤な感染症(敗血症等)の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
2.活動性結核の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4.脱髄疾患(多発性硬化症等)及びその既往歴のある患者[症状の再燃及び悪化のおそれがある。]
5.うっ血性心不全の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
D-ソルビトール
添加物
L-ヒスチジン
添加物
ポリソルベート80

【組成】

組成
販売名 シンポニー皮下注50mgシリンジ
成分・分量 (1シリンジ0.5mL中) ゴリムマブ(遺伝子組換え)50mg含有
添加物 (1シリンジ0.5mL中) D-ソルビトール20.5mg、L-ヒスチジン0.44mg、ポリソルベート80 0.075mg

本剤はマウスミエローマ(Sp2/0)細胞株を用いて製造される。

【性状】

性状
販売名 シンポニー皮下注50mgシリンジ
色・性状 無色〜淡黄色の澄明又はわずかに混濁した液
pH 5.2〜5.8
浸透圧比 0.9〜1.1(生理食塩液に対する比)

【色】
無色〜淡黄色の澄明又は微混濁
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)

【効能効果使用上注意】

効能・効果に関連する使用上の注意
1.過去の治療において、少なくとも1剤の抗リウマチ薬(生物製剤を除く)等による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること。
2.本剤とアバタセプト(遺伝子組換え)の併用は行わないこと。(「重要な基本的注意」の項参照)

【用法用量】

用法・用量
メトトレキサートを併用する場合:
通常、成人にはゴリムマブ(遺伝子組換え)として50mgを4週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1回100mgを使用することができる。
メトトレキサートを併用しない場合:
通常、成人にはゴリムマブ(遺伝子組換え)として100mgを4週に1回、皮下注射する。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.100mg投与を行う際は、100mg投与は50mg投与に比較して、一部の重篤な副作用の発現頻度が高まる可能性があることを考慮すること。(「その他の注意」の項参照)
2.本剤3〜4回投与後に治療反応が得られない場合は、治療継続の可否も含め、治療計画を再考すること。
3.メトトレキサート併用下での100mg投与は、50mg投与に比べて関節の構造的損傷の進展防止効果が優ることが示唆されていることから、患者の症状、関節の画像検査所見、臨床検査値等を勘案して関節の構造的損傷の進展が早いと考えられる場合に慎重に考慮すること。(「臨床成績」の項参照)
4.本剤単独投与による有効性はメトトレキサート併用時に比べ低いことが示されているため、本剤の単独投与はメトトレキサートが使用できない場合等に考慮すること。(「臨床成績」の項参照)

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.感染症の患者又は感染症が疑われる患者[本剤は免疫反応を減弱する作用を有し、正常な免疫応答に影響を与える可能性があるので、適切な処置と十分な観察が必要である(「重要な基本的注意」の項参照)。]
2.結核の既往歴を有する患者[結核を活動化させるおそれがあるので、胸部レントゲン検査等を定期的に行うなど、結核症の発現に十分注意すること(「重要な基本的注意」の項参照)。]
3.脱髄疾患が疑われる徴候を有する患者及び家族歴のある患者[脱髄疾患発現のおそれがあるため、適宜画像診断等の検査を実施し、十分注意すること(「重要な基本的注意」の項参照)。]
4.重篤な血液疾患(汎血球減少症、白血球減少、好中球減少、血小板減少等)の患者又はその既往を有する患者[症状が悪化するおそれがある。]
5.間質性肺炎の既往歴のある患者[間質性肺炎が増悪又は再発することがある。](「重大な副作用」の項参照)
6.高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤は、細胞性免疫反応を調節するTNFα(腫瘍壊死因子α)の生理活性を抑制するので、感染症に対する宿主免疫能に影響を及ぼす可能性がある。そのため本剤の投与に際しては、十分な観察を行い、感染症の発現や増悪に注意すること。
また、他の生物製剤との切り替えの際も注意を継続すること。
患者には、感染症のリスクについて情報を提供し、感染源への接触を避けるようにすること。また、患者に対し、発熱、倦怠感等があらわれた場合には、速やかに主治医に相談するよう指導すること。さらに、真菌症が流行している地域に居住又は渡航した患者が、重篤な全身性疾患を発現した場合には、流行性、侵襲性真菌感染症を検討すること。
2.本剤を含む抗TNF製剤で、悪性リンパ腫、白血病等の発現が報告されている。本剤を含む抗TNF製剤の臨床試験において、抗TNF製剤投与群の悪性リンパ腫の発現頻度は、コントロール群に比較して高かった。
また、関節リウマチのような慢性炎症性疾患のある患者に免疫抑制剤を長期間投与した場合、感染症や悪性リンパ腫等のリスクが高まることが報告されている。さらに、抗TNF製剤を使用した小児や若年成人においても、悪性リンパ腫等の悪性腫瘍が報告されている。
本剤との因果関係は明確ではないが、悪性腫瘍等の発現には注意すること(「臨床成績」の項参照)。
3.本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。結核の既往歴を有する場合及び結核感染が疑われる場合には、結核の診療経験がある医師に相談すること。下記のいずれかの患者には、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬を投与すること。
(1).胸部画像検査で陳旧性結核に合致するか推定される陰影を有する患者
(2).結核の治療歴(肺外結核を含む)を有する患者
(3).インターフェロン-γ遊離試験やツベルクリン反応検査等の検査により、既感染が強く疑われる患者
(4).結核患者との濃厚接触歴を有する患者
また、本剤投与中も、胸部レントゲン検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核症の発現には十分に注意し、患者に対し、結核を疑う症状が発現した場合(持続する咳、発熱等)には速やかに担当医に連絡するよう説明すること。なお、結核の活動性が確認された場合は本剤を投与しないこと。(「禁忌」、「慎重投与」の項参照)
4.本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)において、B型肝炎ウイルスの再活性化が認められている。報告された症例の多くは、免疫抑制作用をもつ薬剤を併用していた症例である。本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること。B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。また、B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者においては、B型肝炎に関して専門知識を持つ医師に相談することが望ましい。
5.本剤投与中は、感染症発現のリスクを否定できないので、生ワクチン接種は行わないこと。
6.抗TNF療法において、中枢神経系(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎等)及び末梢神経系(ギラン・バレー症候群等)の脱髄疾患の発現や悪化が報告されている。そのため脱髄疾患及びその既往歴のある患者へは本剤を投与しないこと。脱髄疾患が疑われる患者については、各患者で神経学的評価や画像診断等の検査を行い、慎重に危険性と有益性を評価した上で本剤適用の妥当性を検討し、投与後は十分に観察を行うこと。
7.本剤を含む抗TNF療法において、新たな自己抗体(抗核抗体)の発現が報告されている。本剤投与後に抗核抗体陽性のループス様症候群を発現した場合は、投与を中止すること。
8.充填済み注射器の注射針部分のカバーは、乾燥天然ゴム(ラテックス類縁物質)を含むため、ラテックス過敏症の既往歴あるいは可能性のある場合はアレルギー反応を起こすことがあるので注意すること。
9.メトトレキサート製剤による治療に併用して用いる場合、メトトレキサート製剤の添付文書についても熟読し、リスク・ベネフィットを判断した上で本剤を投与すること。
10.本剤とアバタセプト(遺伝子組換え)の併用は行わないこと。海外で実施したプラセボを対照とした臨床試験において、抗TNF製剤とアバタセプト(遺伝子組換え)の併用療法を受けた患者では併用による効果の増強は示されておらず、感染症及び重篤な感染症の発現率が抗TNF製剤のみによる治療を受けた患者での発現率と比べて高かった。また、本剤と他の生物製剤の併用について安全性及び有効性は確立していないので併用を避けること。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
既存治療で効果不十分な関節リウマチ患者を対象に実施した国内臨床試験における安全性評価対象症例581例中449例(77.3%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主なものは、鼻咽頭炎131例(22.5%)、上気道感染66例(11.4%)、注射部位紅斑54例(9.3%)、注射部位反応32例(5.5%)、咽頭炎32例(5.5%)であった。(承認時)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.敗血症性ショック、敗血症(頻度不明)、肺炎(0.7%)等の重篤な感染症:重篤な感染症及び真菌感染症等の日和見感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行い、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。なお、感染症により死亡に至った症例が報告されている。
2.間質性肺炎(0.7%):間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部レントゲン検査、胸部CT検査及び血液ガス検査等を実施し、本剤の投与を中止するとともにニューモシスティス肺炎との鑑別診断(β-Dグルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行うこと。なお、間質性肺炎の既往歴のある患者には、定期的に問診を行うなど、注意すること。
3.結核(頻度不明):結核(播種性結核、肺外結核を含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
4.脱髄疾患(頻度不明):中枢神経系又は末梢神経系の脱髄疾患(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
5.重篤な血液障害(頻度不明):汎血球減少症、白血球減少、好中球減少、血小板減少等の重篤な血液障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
6.うっ血性心不全(頻度不明):うっ血性心不全の発現又は悪化があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
7.重篤なアレルギー反応(頻度不明):アナフィラキシー様症状等の重篤なアレルギー反応があらわれることがあり、本剤初回投与後に発現した症例もある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.ループス様症候群(頻度不明):ループス様症候群があらわれることがあるので、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 5%以上 1〜5%未満 1%未満 頻度不明注)
感染症および寄生虫症 鼻咽頭炎、上気道感染、咽頭炎 細菌感染、気管支炎、皮膚真菌感染、帯状疱疹、口腔ヘルペス、膀胱炎、副鼻腔炎、扁桃炎、爪囲炎 インフルエンザ、ウイルス感染、蜂巣炎、膿瘍、喉頭炎、髄膜炎、侵襲性真菌感染、鼻炎、腎盂腎炎、ニューモシスティス症 下気道感染、非定型マイコバクテリア感染、原虫感染、細菌性関節炎、感染性滑液包炎、ヒストプラスマ症、コクシジオイデス症
血液およびリンパ系障害 貧血
免疫系障害 アレルギー反応 自己抗体陽性
神経系障害 浮動性めまい 錯感覚
血管障害 高血圧 全身性血管炎
胃腸障害 便秘
肝胆道系障害 ALT(GPT)上昇 AST(GOT)上昇
皮膚および皮下組織障害 発疹 乾癬(手掌/足底乾癬、膿疱性乾癬)、皮膚血管炎、脱毛症 皮膚剥脱、水疱性皮膚炎
全身障害および投与局所様態 注射部位反応(紅斑、硬結、そう痒感、蕁麻疹等) 発熱

[後文]
注)外国で報告されており、国内でも発生が予測される副作用

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能(免疫機能等)が低下しているので、感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、使用上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[本剤はIgG1モノクローナル抗体であり、IgG抗体は胎盤通過性があることが知られている。従って、本剤の投与を受けた患者から産まれた乳児においては、感染のリスクが高まる可能性があるため、乳児に生ワクチンを投与する際には注意が必要である。]
2.本剤投与中は授乳を避けさせること。[本剤のヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、動物実験(サル)で乳汁中へ移行することが報告されている。]1)

【小児投与】

小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与
臨床試験において、10mg/kgまでの用量の単回静脈内投与で用量制限毒性は認められていない。過量投与時には、副作用の徴候や症状を注意深く観察し、症状が認められた場合には速やかに適切な対症療法を行うこと。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.投与経路:皮下のみに投与すること。
2.投与方法:皮下注射にあたっては、次の点に注意すること。
(1).投与は、上腕部、腹部又は大腿部を選ぶこと。同一箇所へ繰り返し注射することは避けること。
(2).投与前に冷蔵庫から取り出し室温に戻しておくことが望ましい。

【その他の注意】

その他の注意
1.本剤は、国内では52週間を超えた長期投与時の安全性は確立していない。
2.本剤のがん原性試験は実施されていない。
3.本剤はうっ血性心不全患者を対象とした臨床試験を実施していないが、本剤投与下でうっ血性心不全の発現又は悪化が報告されている。他の抗TNF製剤におけるうっ血性心不全を対象とした臨床試験では、心不全症状の悪化、死亡率の上昇が報告されている。
4.海外臨床試験における5年間の長期投与時の安全性データは以下の通りである。
(1).本剤の海外臨床試験のプラセボ対照期間及び非対照期間において、100人年あたりのリンパ腫の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.03(1例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5547人年で0.14(8例)と高かった。
(2).本剤の海外臨床試験のプラセボ対照期間及び非対照期間において、100人年あたりの重篤な感染症の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で2.54(64例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5549人年で4.40(159例)と高かった。
また、100人年あたりの結核の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.13(4例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5549人年で0.34(19例)と高かった。
さらに、100人年あたりの日和見感染症の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.09(3例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5549人年で0.31(17例)と高かった。
5.本剤の海外臨床試験のプラセボ対照期間及び非対照期間において、100人年あたりの脱髄疾患の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.00(0例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5545人年で0.13(7例)と高かった。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
遮光し、凍結を避け2〜8℃で保存すること

【使用期限】

使用期限
包装に表示

【同一成分一覧】

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