3 代謝性医薬品
39 その他の代謝性医薬品
399 他に分類されない代謝性医薬品
3999 他に分類されないその他の代謝性医薬品

改訂年月( 201308 )
商品分類番号( 873999 )
JPNコード( JPNC065958 )
YJコード( 3999438G1027 )
厚労省コード( 3999438G1027 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 5059.00 )


■ボンビバ静注1mgシリンジ 1mg1mL1筒 (中外製薬|大正富山医薬品) 【注射】  
(般)イバンドロン酸ナトリウム水和物注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】

  【重要注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【重大な副作用(類薬)】   【他副作用(国内)】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】

  【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201308

【改訂種別】

「版数」
第3版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分又は他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.低カルシウム血症の患者[血清カルシウム値が低下し、低カルシウム血症の症状が悪化するおそれがある(「重要な基本的注意」、「重大な副作用(類薬)」の項参照)。]
3.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
塩化ナトリウム
添加物
氷酢酸
添加物
酢酸ナトリウム水和物

【組成】

組成
販売名 販売名 ボンビバ静注1mgシリンジ
成分・含有量 [1シリンジ(1mL)中] 有効成分 イバンドロン酸ナトリウム水和物1.125mg (イバンドロン酸として1mg)
成分・含有量 [1シリンジ(1mL)中] 添加物 塩化ナトリウム8.600mg、氷酢酸0.510mg、酢酸ナトリウム水和物0.204mg


【性状】

性状
販売名 ボンビバ静注1mgシリンジ
性状 無色澄明の液
剤形 注射剤(シリンジ)
pH 3.8〜4.2
浸透圧比 約1(生理食塩液に対する比)

【色】
無色澄明
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能・効果
1.骨粗鬆症

【効能効果使用上注意】

効能・効果に関連する使用上の注意
本剤の適用にあたっては、日本骨代謝学会の診断基準等を参考に、骨粗鬆症との診断が確定している患者を対象とすること。

【用法用量】

用法・用量
通常、成人にはイバンドロン酸として1mgを1カ月に1回、静脈内投与する。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤はできるだけ緩徐に静脈内投与すること。
2.本剤は月1回投与する薬剤である。本剤の投与が予定から遅れた場合は可能な限り速やかに投与を行い、以後、その投与を基点とし、1カ月間隔で投与すること。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
高度の腎障害のある患者[使用経験がなく安全性が確立していない。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.骨粗鬆症の発症にエストロゲン欠乏、加齢以外の要因が関与していることもあるので、治療に際してはこのような要因を考慮する必要がある。
2.低カルシウム血症や骨・ミネラル代謝障害がある場合には、本剤投与前にあらかじめ治療すること。
3.本剤投与中は、必要に応じてカルシウム及びビタミンDを補給すること。また、本剤投与後は、一過性に血清カルシウム値が低下する可能性があるので、血清カルシウム値には注意すること。
4.本剤を含むビスホスホネート系薬剤による治療を受けている患者において、顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがある。報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。
本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には本剤の休薬等を考慮すること。
また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。
5.ビスホスホネート系薬剤を長期使用している患者において、非外傷性の大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折が発現したとの報告がある。これらの報告では、完全骨折が起こる数週間から数カ月前に大腿部や鼠径部等において前駆痛が認められている報告もあることから、このような症状が認められた場合には、X線検査等を行い、適切な処置を行うこと。また、両側性の骨折が生じる可能性があることから、片側で非定型骨折が起きた場合には、反対側の大腿骨の症状等を確認し、X線検査を行うなど、慎重に観察すること。X線検査時には骨皮質の肥厚等、特徴的な画像所見がみられており、そのような場合には適切な処置を行うこと。

【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
国内臨床試験における安全性評価対象979例中239例(24.4%)で353件の副作用が認められた。主な副作用は、背部痛25件(2.6%)、筋肉痛21件(2.1%)、関節痛20件(2.0%)等であった。(承認時)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.アナフィラキシーショック、アナフィラキシー反応(頻度不明注2)):このような症状があらわれることがあるので、投与に際しては、適切な処置のとれる準備をしておくこと。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、海外では死亡に至った例も報告されている。
2.顎骨壊死・顎骨骨髄炎(頻度不明注2)):顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
3.大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(頻度不明注2)):大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折を生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
注2)海外の自発報告にて報告された副作用については頻度不明とした。

【重大な副作用(類薬)】

重大な副作用
低カルシウム血症:他のビスホスホネート系薬剤において痙攣、テタニー、しびれ、失見当識、QT延長等を伴う低カルシウム血症があらわれるとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
次のような副作用が認められた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
発現部位等 頻度不明注2) 1〜5%未満 1%未満
消化器 胃炎 胃不快感、下痢、逆流性食道炎、便秘、食欲不振
精神神経系 頭痛 感覚異常、めまい
肝臓 肝機能異常[AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇等]
皮膚 発疹、蕁麻疹
ぶどう膜炎、強膜炎、上強膜炎 結膜炎
筋・骨格系 背部痛、筋肉痛、関節痛、骨痛 関節炎、筋骨格硬直、四肢痛
その他 喘息増悪 倦怠感、注射部位反応(腫脹、疼痛、紅斑等)、インフルエンザ様症状注3) 疼痛、ほてり(熱感等)、高血圧、発熱、胸痛、尿検査異常(尿中血陽性等)、浮腫(末梢、顔面等)、上気道感染(鼻咽頭炎等)、貧血

[後文]
注2)海外の自発報告にて報告された副作用については頻度不明とした。
注3)主に初回投与時に、投与3日以内に発現し7日以内に回復する一過性の急性期反応と呼ばれる症状(背部痛、筋肉痛、関節痛、骨痛、頭痛、倦怠感等)を発現することがある。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。妊娠が認められた場合には、本剤の投与を中止すること。[他のビスホスホネート系薬剤と同様、生殖試験(ラット)において、低カルシウム血症による分娩障害の結果と考えられる母動物の死亡等がみられている。]
2.ビスホスホネート系薬剤は骨基質に取り込まれた後に全身循環へ徐々に放出されるので、妊娠する可能性のある婦人へは、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤における使用経験はない。[全身循環への放出量はビスホスホネート系薬剤の投与量・期間に相関する。ビスホスホネート系薬剤の中止から妊娠までの期間と危険性との関連は明らかではない。]
3.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を中止させること。[母動物(ラット)へ投与した場合、乳汁中に移行することが示されている。]

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与
1.徴候・症状:低カルシウム血症、低リン酸血症、低マグネシウム血症が発現する可能性がある。
2.処置:必要に応じ、カルシウム、リン酸、マグネシウムを含有する製剤の静脈内投与を行う。

【適用上の注意】

適用上の注意
投与時:
(1).本剤は静脈内注射にのみ使用すること。[静脈内投与以外の経路から投与すると組織障害を起こすおそれがある。]
(2).カルシウム又はマグネシウムイオンと結合して錯体を形成することがあるので、カルシウム又はマグネシウムを含有する溶液と混合しないこと。
(3).注射筒先端のゴムキャップを外した後は速やかに使用し、使用後は廃棄すること。

【その他の注意】

その他の注意
1.男性患者に対する使用経験は少ない(【臨床成績】の項参照)。
2.若齢イヌ(6カ月間静脈内投与毒性試験及び1年間経口投与毒性試験)において、骨端成長帯に骨基質の壊死が認められた1)2)。イヌ6カ月間静脈内投与毒性試験ではイバンドロン酸として0.3mg/kg(月2回)の用量まで骨基質の壊死は認められず、当該用量(無毒性量)における曝露量(AUC0-24h)は、ヒトにイバンドロン酸として1mg(月1回)を静脈内投与した際の曝露量の約5.6倍に相当した。なお、骨基質の壊死は、骨端線閉鎖した成熟動物には認められなかった。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
3年(外箱、ラベルに表示の使用期限内に使用すること)

【同一成分一覧】

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