4 組織細胞機能用医薬品
44 アレルギー用薬
441 抗ヒスタミン剤
4419 その他の抗ヒスタミン剤

改訂年月( 200804 )
商品分類番号( 874419 )
JPNコード( JPNC052380 )
YJコード( 4419005Q1072 )
厚労省コード( 4419005Q1072 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 1.78 )


■ペリアクチンシロップ0.04% 0.04%10mL (日医工) 【内用】  
(般)シプロヘプタジン塩酸塩水和物シロップ

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】

  【妊産婦投与】   【小児投与】   【検査影響】   【過量投与】   【貯法】   【使用期限】

  【同一成分一覧】

【改訂年月】

200804

【改訂種別】

「版数」
第1版
「種別」
改訂
「改訂理由」
作成

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.緑内障のある患者[抗コリン作用により眼内圧が亢進し,症状を悪化させるおそれがある。]
2.狭窄性胃潰瘍のある患者[抗コリン作用により胃内容の停滞が起こり,その結果胃酸分泌亢進が起き,症状を悪化させるおそれがある。]
3.幽門十二指腸閉塞のある患者[抗コリン作用により胃内容の停滞,幽門十二指腸部の膨満が起こり,症状を悪化させるおそれがある。]
4.前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により尿閉を悪化させるおそれがある。]
5.気管支喘息の急性発作時の患者[抗コリン作用により,喀痰の粘稠化・去痰困難を起こすことがあり,喘息を悪化させるおそれがある。]
6.新生児・低出生体重児(「小児等への投与」の項参照)
7.老齢の衰弱した患者(「高齢者への投与」の項参照)
8.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
白糖
添加物
グリセリン
添加物
エタノール
添加物
サッカリンナトリウム
添加物
ソルビン酸
添加物
水酸化ナトリウム
添加物
香料

【組成】

組成
ペリアクチンシロップ0.04%は1mL中シプロヘプタジン塩酸塩水和物0.4mg(無水物として)を含有する。
添加物として白糖,グリセリン,エタノール,サッカリンナトリウム,ソルビン酸,水酸化ナトリウム,香料を含有する。

【性状】

性状
性状 無色〜微黄色澄明の液(シロップ剤)で,果実様のにおいを有し,強い甘味がある。
pH 3.5〜4.5

【色】
無色〜微黄色澄明
【剤形】
/シロップ剤/内用

【効能効果】

効能・効果
皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽

【用法用量】

用法・用量
シプロヘプタジン塩酸塩として,通常成人1回4mg(10mL)を1日1〜3回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
(参考)
Augsberger式による小児の1回投与量例:下記用量を1日1〜3回経口投与する。
年齢 1回投与量
2〜3歳 3mL
4〜6歳 4mL
7〜9歳 5mL
10〜12歳 6.5mL


【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.気管支喘息又はその既往歴のある患者[抗コリン作用により,喀痰の粘稠化・去痰困難を起こすことがあり,喘息の悪化又は再発を起こすおそれがある。]
2.眼内圧亢進のある患者[抗コリン作用により症状を悪化させるおそれがある。]
3.甲状腺機能亢進症のある患者[抗コリン作用により症状を悪化させるおそれがある。]
4.心血管障害のある患者[抗コリン作用により症状を悪化させるおそれがある。]
5.高血圧症のある患者[抗コリン作用により症状を悪化させるおそれがある。]
6.乳・幼児(「小児等への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
眠気を催すことがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように十分注意すること。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アルコール 相互に作用を増強することがある。 両薬剤とも中枢神経抑制作用を有するため,併用により鎮静作用が増強される。
中枢神経抑制剤 睡眠剤 鎮静剤 トランキライザー 抗不安剤等 相互に作用を増強することがある。 両薬剤とも中枢神経抑制作用を有するため,併用により鎮静作用が増強される。
モノアミン酸化酵素阻害剤 抗コリン作用が持続,増強されるおそれがある。 機序不明
抗コリン作働薬 抗コリン作用が増強されるおそれがある。 本剤は弱いながらも抗コリン作用を有するため,併用により抗コリン作用が増強する。
セロトニン系を介して効果を発揮する抗うつ薬 選択的セロトニン再取り込み阻害剤等 これらの薬剤の作用を減弱することがある。 本剤は抗セロトニン作用を有するため,これらの薬剤によるセロトニン神経伝達増強作用が減弱する可能性がある。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため,発現頻度については国内文献を参考に集計した。(再審査対象外)
総症例1,529例中,282例(18.44%)に副作用が認められた。その主なものは,眠気234件(15.30%),倦怠感25件(1.64%),口渇12件(0.78%),頻尿12件(0.78%)であった。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
(頻度不明)
次のような副作用があらわれることがあるので,症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
(1).錯乱,幻覚
(2).痙攣
(3).無顆粒球症:重篤な血液障害があらわれることがあるので,定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
次のような症状又は異常があらわれた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 5%以上#又は頻度不明 0.1〜5%未満
過敏症 発疹
精神神経系 眠気#,注意力低下,いらいら感,興奮,運動失調,意識レベルの低下 めまい,もうろう感,倦怠感,頭痛,不眠,しびれ感
消化器 口渇,悪心,食欲不振,下痢,腹痛
血液 白血球減少,血小板減少,紫斑
その他 食欲亢進,粘膜乾燥,浮腫,肝機能異常(AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,Al-P上昇,LDH上昇等),鼻出血 頻尿


【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,減量するなど慎重に投与すること。なお,安全性が確立されていないので老齢の衰弱した患者には投与しないこと。

【妊産婦投与】

妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ラット)において催奇形作用が報告されている。]
(参考):ラットに10〜50mg/kg/日を妊娠7〜15日の間に単回腹腔内投与あるいは2mg/kg/日を妊娠全期間にわたり連続腹腔内投与した試験及び15〜50mg/kg/日を妊娠6〜15日に連続経口投与した試験において,胎児及び産児の死亡率の上昇及び形態異常を認めたとの報告がある。1)2)
2.本剤投与中は授乳を中止させること。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]

【小児投与】

小児等への投与
1.新生児・低出生体重児に対する安全性は確立されていないので投与しないこと。[新生児へ投与し,無呼吸,チアノーゼ,呼吸困難を起こしたとの報告がある。]
2.乳・幼児において,過量投与により副作用が強くあらわれるおそれがあるので,年齢及び体重を十分考慮し,用量を調節するなど慎重に投与すること。[抗ヒスタミン剤の過量投与により,特に乳・幼児において,幻覚,中枢神経抑制,痙攣,呼吸停止,心停止を起こし,死に至ることがある。]

【検査影響】

臨床検査結果に及ぼす影響
薬物スクリーニング検査 (尿,血清等) で,三環系抗うつ剤に対する偽陽性を示すことがある。

【過量投与】

過量投与
中枢神経症状,アトロピン様症状,消化器症状があらわれるおそれがある。特に乳・幼児では中枢神経症状があらわれるおそれがあるので注意すること。なお処置として中枢興奮剤は使用しないこと。(「小児等への投与」の項参照)

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
密栓,遮光保存,室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示の使用期限内に使用すること

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
シプロヘプタジン塩酸塩シロップ0.04%「タイヨー」 0.04%10mL テバ製薬 0.99  

※赤色は後発品

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