4 組織細胞機能用医薬品
44 アレルギー用薬
442 刺激療法剤
4420 その他の刺激療法剤

改訂年月( 201506 )
商品分類番号( 87442 )
JPNコード( JPNC044276 )
YJコード( 4420402A2038 )
厚労省コード( 4420402A2038 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 384.00 )


■シオゾール注25mg 25mg1mL1管 (高田製薬) 【注射】  
(般)金チオリンゴ酸ナトリウム注射液

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】

  【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】

  【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】   【適用上の注意】   【その他の注意】

  【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201506

【改訂種別】

「版数」
第9版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.腎障害、肝障害、血液障害、心不全、潰瘍性大腸炎のある患者及び放射線療法後間もない患者[症状の悪化及び重篤な副作用があらわれることがある。]
2.金製剤による重篤な副作用の既往のある患者[再投与により重篤な副作用を起こすおそれがある。]
3.キレート剤(D-ペニシラミン)を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
ベンジルアルコール
添加物
イノシトール
添加物
塩酸
添加物
水酸化ナトリウム

【組成】

組成
シオゾール注25mg:
品名 シオゾール注25mg
成分・分量 1管(1mL)中 金チオリンゴ酸ナトリウム 25mg
添加物 ベンジルアルコール 9mg
添加物 イノシトール 30mg
添加物 塩酸、水酸化ナトリウム


【性状】

性状
シオゾール注25mg:
品名 シオゾール注25mg
性状 無色〜黄色の澄明の液である。
pH 6.0〜7.0
浸透圧比 (生理食塩液に対する比) 約1.2

【色】
無色〜黄色の澄明
【剤形】
/液剤/注射

【効能効果】

効能効果
関節リウマチ

【用法用量】

用法用量
下記の方法により、本剤を金チオリンゴ酸ナトリウムとして10mgから増量、毎週若しくは隔週に1回筋肉内注射するが、この間に効果発現をみた場合には適当な最低維持量の投与を継続する。
(1).徐々に増量する方式:
第1〜4週 1回10mg
第5〜8週 1回25mg
第9〜12週 1回50mg
第13週以降 1回50mg 場合によっては100mg
(2).比較的急速に増量する方式:
初期量 1回10mg
2週間目 1回25mg
3週間目以降 1回50mg 場合によっては100mg
ただし、上記の用法・用量は大体の基準を示すものであり、年齢、体重、体質及び症状に応じて適宜増減する。
参考:
毎週1回10mg又は25mg、あるいは2週に1回25mgの継続投与でも同様に有効であり、副作用も軽く有用であるとの報告がある。1)

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.金製剤による副作用の既往のある患者
2.蕁麻疹、乾癬等慢性皮疹のある患者[症状を増悪するおそれがある。]
3.薬物過敏症の既往のある患者[重篤な過敏症を起こすおそれがある。]
4.肝・腎疾患の既往のある患者[肝・腎症状を悪化させるおそれがある。]
5.高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
6.小児(「7.小児等への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
1.本剤投与中に重篤な間質性肺炎があらわれることがあるので、乾性咳嗽、呼吸困難等の症状がみられた場合は、速やかに胸部X線検査を実施し、間質性肺炎が疑われる場合には、直ちに本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモンを投与するなど適切な処置を行うこと。2)
2.活動性の関節リウマチに対してのみ投与を考慮すること。また、一定期間の非ステロイド性抗炎症剤による治療で十分効果が認められないか、治療にもかかわらず疾患が進行性である場合には、投与開始を考慮することが望ましい。
3.投与開始に先立ち主な副作用について患者に説明するとともに、皮膚症状(そう痒感、皮疹)、口腔粘膜症状(金属臭・味、口内炎、舌炎)、出血傾向(皮下出血、その他)、呼吸器症状(乾性咳嗽、労作時の息切れ)、視力障害、消化器症状等異常が認められた場合には、速やかに主治医に連絡するよう指示することが望ましい。
4.本剤投与中は、定期的に血液検査(赤血球数、白血球数、白血球分画及び血小板数等)、肝機能検査〔AST(GOT)・ALT(GPT)、Al-P等〕、腎機能検査及び尿検査(尿蛋白、尿沈渣等)を行うことが望ましい。

【相互作用・その他】

相互作用

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
D-ペニシラミン メタルカプターゼ 臨床症状;血液障害 機序は不明 両者に血液障害の作用があり、併用により、重篤な血液障害を起こすおそれがある。3)


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
免疫抑制剤 臨床症状;血液障害 機序は不明 両者に血液障害の作用があり、併用により、血液障害発生の可能性が高まる。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
再評価結果における安全性評価対象例304例中、臨床検査値の異常変動を含む副作用は194例(63.8%)に認められた。主なものは皮膚炎53例(17.4%)、蛋白尿42例(13.8%)、口内炎17例(5.6%)等であった。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
本剤の投与により次のような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には減量、休薬、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
(1).ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状(そう痒、発汗、血管浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。
(2).剥脱性皮膚炎(0.1〜5%未満)、Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)(0.1%未満):剥脱性皮膚炎(初期症状:そう痒感、皮疹等)、また、Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)があらわれることがある。
(3).再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少(0.1〜5%未満)、無顆粒球症(0.1%未満)、赤芽球癆(頻度不明):再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少、無顆粒球症、赤芽球癆があらわれることがある。
(4).ネフローゼ症候群(膜性腎症等)(頻度不明):ネフローゼ症候群(膜性腎症等)があらわれることがある。
(5).間質性肺炎、肺線維症(0.1%未満)、好酸球性肺炎(頻度不明):間質性肺炎、肺線維症、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、副腎皮質ホルモンの投与など適切な処置を行うこと。
(6).気管支炎、気管支喘息発作の増悪(0.1%未満):気管支炎、気管支喘息発作が増悪することがある。
(7).大腸炎(ときに劇症)(頻度不明):大腸炎(ときに劇症)があらわれることがある。
(8).角膜潰瘍、網膜出血(0.1%未満):角膜潰瘍、網膜出血があらわれることがある。
(9).脳症、末梢性神経障害(頻度不明)、ミオキミア(0.1%未満):脳症(錯乱、傾眠、痙攣等)、末梢性神経障害(多発性神経炎)、ミオキミアがあらわれることがある。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
本剤の投与により次のような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には減量、休薬、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 5%以上又は頻度不明 0.1〜5%未満 0.1%未満
皮膚・粘膜 そう痒感、皮疹、皮膚炎、脱毛、口内炎、舌炎 色素沈着、結節性紅斑
血液 好酸球増多
腎臓 蛋白尿、血尿等の腎障害、腎炎
肝臓 黄疸、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
消化器 食欲不振、悪心・嘔吐、上腹部痛、消化管出血、下痢
結膜炎、角膜金沈着症
亜硝酸塩様反応 注射直後の顔面潮紅、めまい、たちくらみ、霧視、発汗、悪心・嘔吐、衰弱感 重症の場合は失神、脈拍減少、舌の肥厚、呼吸困難
その他 浮腫、しびれ感、関節炎の増悪、発熱


【高齢者投与】

高齢者への投与
高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいので、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。本剤は胎盤を通過することが報告されている。4)また、動物実験(ウサギ)では催奇形作用が認められている。5)]
2.授乳中の婦人には授乳を中止させること。[母乳中へ移行し乳児の機能障害を引き起こす可能性がある。(【薬物動態】の項参照)]

【小児投与】

小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない。

【過量投与】

過量投与
金製剤による中毒症状があらわれた場合には、次の処置を考慮すること。
(1).直ちに投薬を中止する。
(2).軽〜中等度の皮膚粘膜症状にはステロイド外用剤の使用
(3).重症の場合ステロイド剤の全身投与(プレドニゾロン1日10〜40mgを分割投与)
(4).肺合併症やその他の合併症には、ステロイド剤の大量投与(プレドニゾロン1日40〜100mgを分割投与)を行うが、効果不十分の場合にはBAL等の投与も考える。

【適用上の注意】

適用上の注意
1.投与経路:筋肉内注射にのみ使用すること。
2.アンプルカット時:アンプルカット時に異物の混入を避けるため、アンプルの首部の周りをエタノール綿等で清拭しカットすること。
3.筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては組織、神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。
(1).神経走行部位を避けるよう注意すること。
(2).注射針を刺入したとき激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
4.投与時:本剤の投与後少なくとも10分間は安静に保ち、観察を十分に行うこと。

【その他の注意】

その他の注意
類似化合物(金チオグルコース)をマウスに400mg/kg1回腹腔内に投与したところ、対照群に比較して肥満及び肥満に引き続く乳腺腫瘍発生増加が認められたとの報告がある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
遮光し、室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱等に表示(3年)

【同一成分一覧】

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