6 病原生物に対する医薬品
61 抗生物質製剤
616 主として抗酸菌に作用するもの
6164 リファンピシン製剤

改訂年月( 201504 )
商品分類番号( 876164 )
JPNコード( JPNC059947 )
YJコード( 6164001M1216 )
厚労省コード( 6164001M1216 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 30.60 )


■リファジンカプセル150mg 150mg1カプセル (第一三共) 【内用】  
(般)リファンピシンカプセル

  【改訂年月】   【改訂種別】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】   【性状】

  【効能効果】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】   【重要注意】

  【相互作用・その他】   【併用禁忌】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】

  【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【検査影響】   【過量投与】   【適用上の注意】

  【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201504

【改訂種別】

「版数」
第23版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.胆道閉塞症又は重篤な肝障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
2.HIV感染症治療薬(インジナビル硫酸塩エタノール付加物、サキナビルメシル酸塩、ネルフィナビルメシル酸塩、ホスアンプレナビルカルシウム水和物、アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩、エルビテグラビル又はコビシスタットを含有する製剤)、ボリコナゾール、プラジカンテル、タダラフィル(アドシルカ)、テラプレビル、シメプレビルナトリウム、ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル又はバニプレビルを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
結晶セルロース
添加物
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
添加物
ステアリン酸ポリオキシル40
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
ショ糖脂肪酸エステル
添加物
ゼラチン
添加物
ラウリル硫酸ナトリウム
添加物
赤色102号
添加物
黄色5号
添加物
青色1号
識別コード
D713
識別コード
@713

【組成】

組成
1カプセル中に次の成分を含有:
販売名 有効成分 添加物
リファジンカプセル150mg リファンピシン(日局) 150mg(力価) 結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸ポリオキシル40、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル
リファジンカプセル150mg リファンピシン(日局) 150mg(力価) カプセル;ゼラチン、ラウリル硫酸ナトリウム、赤色102号、黄色5号、青色1号


【性状】

性状
販売名 剤形 外形 外形 識別コード
販売名 剤形 キャップ ボディー 全長(mm) 重さ(mg) 識別コード
リファジンカプセル150mg カプセル(3号) 青色不透明 赤色不透明 (図略) (図略) (図略)713
リファジンカプセル150mg カプセル(3号) 青色不透明 赤色不透明 15.8 229 (図略)713

【色】
青色不透明
赤色不透明
【剤形】
/カプセル剤/内用

【効能効果】

効能・効果
<適応菌種>:
本剤に感性のマイコバクテリウム属
<適応症>:
肺結核及びその他の結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、ハンセン病

【用法用量】

用法・用量
[肺結核及びその他の結核症]:
通常成人には、リファンピシンとして1回450mg(力価)〔3カプセル〕を1日1回毎日経口投与する。ただし、感性併用剤のある場合は週2日投与でもよい。
原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状により適宜増減する。また、他の抗結核剤との併用が望ましい。
[MAC症を含む非結核性抗酸菌症]:
通常成人には、リファンピシンとして1回450mg(力価)〔3カプセル〕を1日1回毎日経口投与する。原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状、体重により適宜増減するが、1日最大量は600mg(力価)〔4カプセル〕を超えない。
[ハンセン病]:
通常成人には、リファンピシンとして1回600mg(力価)〔4カプセル〕を1か月に1〜2回又は1回450mg(力価)〔3カプセル〕を1日1回毎日経口投与する。
原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状により適宜増減する。また、他の抗ハンセン病剤と併用すること。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.肺結核及びその他の結核症に対する本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
2.本剤をMAC症を含む非結核性抗酸菌症に使用する際には、投与開始時期、投与期間、併用薬等について国内外の各種学会ガイドライン1)2)3)等、最新の情報を参考にし、投与すること。

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.過敏症の既往歴のある患者
2.間歇投与又は投与を一時中止し、再投与する場合[このような場合にはアレルギー性の副作用があらわれやすい。]
3.副腎皮質不全のある患者[副腎(急性)クリーゼを誘発することがある。]
4.慢性甲状腺炎のある患者[甲状腺機能低下症を増悪又は顕在化させることがある。]
5.肝障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発するおそれがある。]

【重要注意】

重要な基本的注意
1.他の抗結核薬との併用により、重篤な肝障害があらわれることがあるので、併用する場合は定期的に肝機能検査を行うこと(「相互作用」、「重大な副作用」の項参照)。
2.ハンセン病への使用にあたっては、「ハンセン病診断・治療指針」(厚生省・(財)藤楓協会発行)を参考に治療を行うことが望ましい。
3.ハンセン病の治療にあたっては、本剤による治療についての科学的データの蓄積が少ないことを含め、患者に十分な説明を行い、インフォームド・コンセントを得ること。

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤はチトクロームP450 3A4(CYP3A4)をはじめとする肝薬物代謝酵素、P糖蛋白を誘導する作用がある。本剤は多くの薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤と併用する場合には注意すること。

【併用禁忌】

併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
HIV感染症治療薬 インジナビル硫酸塩エタノール付加物 (クリキシバン) サキナビルメシル酸塩 (インビラーゼ) ネルフィナビルメシル酸塩 (ビラセプト) ホスアンプレナビルカルシウム水和物 (レクシヴァ) アタザナビル硫酸塩 (レイアタッツ) これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、これらの薬剤又は活性代謝物の代謝を促進し、血中濃度を1/5以下に低下させると考えられている。
HIV感染症治療薬 リルピビリン塩酸塩 (エジュラント) これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、リルピビリン塩酸塩の代謝を促進し、Cmin、Cmax及びAUC24をそれぞれ89%、69%及び80%低下させると考えられている。
HIV感染症治療薬 エルビテグラビル又はコビシスタットを含有する製剤 (スタリビルド) これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、エルビテグラビル及びコビシスタットの代謝を促進し、血中濃度を低下させると考えられている。
ボリコナゾール ブイフェンド ボリコナゾールの作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ボリコナゾールのCmax及びAUCをそれぞれ93%及び96%低下させると考えられている。
プラジカンテル ビルトリシド プラジカンテルの作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、プラジカンテルの代謝を促進し、血中濃度を約100%低下させると考えられている。
タダラフィル アドシルカ タダラフィルの作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、本剤(600mg/日)の併用で、タダラフィル(10mg)のCmax及びAUCをそれぞれ46%及び88%低下させると考えられている。
テラプレビル テラビック テラプレビルの作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、テラプレビルの代謝を促進し、AUCを92%低下させると考えられている。
シメプレビルナトリウム ソブリアード シメプレビルナトリウムの作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、シメプレビルナトリウムの代謝を促進し、Cmin及びAUCをそれぞれ92%及び48%低下させると考えられている。
ダクラタスビル塩酸塩 ダクルインザ ダクラタスビル塩酸塩の作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ダクラタスビル塩酸塩の代謝を促進し、血中濃度を低下させると考えられている。
アスナプレビル スンベプラ アスナプレビルの作用が減弱するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、アスナプレビルの代謝を促進し、血中濃度を低下させると考えられている。
バニプレビル バニヘップ バニプレビルとの併用初期に、バニプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある。また、併用継続により、併用初期よりもバニプレビルの血中濃度が低下するおそれがある。 有機アニオントランスポーター(OATP1B1及びOATP1B3)を介したバニプレビルの肝臓への取り込みを阻害すると考えられている。また、本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、バニプレビルの代謝が促進されると考えられている。


【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
エタンブトール塩酸塩 エタンブトール塩酸塩の視力障害を増強するおそれがある。 視力障害について観察を十分に行う。 機序は不明である。
抗結核薬 イソニアジド等 重篤な肝障害があらわれることがある。定期的に肝機能検査を行う。 本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、イソニアジドの代謝を促進し、肝毒性を有する代謝物の産生を増加させると考えられている。
アセトアミノフェン 本剤の長期投与により、肝薬物代謝酵素が誘導され、肝障害を生じやすくなるとの報告がある。 本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンの代謝を促進し、肝毒性を有する代謝物の産生を増加させると考えられている。
レフルノミド 外国人健康成人を対象に行った併用試験において、レフルノミドの活性代謝物のCmaxが上昇したとの報告がある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、レフルノミドから活性代謝物への代謝を促進すると考えられている。
ピタバスタチンカルシウム 外国人健康成人を対象に行った併用試験において、ピタバスタチンのCmax及びAUCが上昇したとの報告がある。 有機アニオントランスポーターを介したピタバスタチンの肝臓への取り込みを阻害すると考えられる。
リネゾリド 外国人健康成人を対象に行った併用試験において、リネゾリドのCmax及びAUCが低下したとの報告がある。 機序は不明である。
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 ダビガトランの血中濃度が低下することがある。 本剤のP糖蛋白誘導作用によるものと考えられている。
アトバコン アトバコンとの併用により、アトバコンの血中濃度が約53%低下し、t1/2は約33時間短縮したとの報告がある。 機序は不明である。
ドルテグラビルナトリウム ドルテグラビルの血漿中濃度が低下したとの報告がある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ドルテグラビルナトリウムの代謝を促進すると考えられている。
カスポファンギン酢酸塩 カスポファンギン酢酸塩との併用により、本剤単回投与ではカスポファンギンのAUCが上昇し、本剤の代謝誘導作用が定常状態下ではカスポファンギンのトラフ濃度が低下したとの報告がある。 有機アニオントランスポーター(OATP1B1)を介した輸送過程が影響すると考えられている。
クマリン系抗凝固薬 リバーロキサバン、アピキサバン 経口糖尿病薬 シクロスポリン、タクロリムス水和物、ミコフェノール酸モフェチル テオフィリン ジギタリス製剤 トルバプタン 抗不整脈薬 キニジン硫酸塩水和物、メキシレチン塩酸塩、ジソピラミド、プロパフェノン塩酸塩、ピルシカイニド塩酸塩水和物 カルシウム拮抗薬 ベラパミル塩酸塩、ニフェジピン、アゼルニジピン等 ブナゾシン塩酸塩 エプレレノン β遮断薬 メトプロロール酒石酸塩、プロプラノロール塩酸塩、カルベジロール等 エナラプリルマレイン酸塩 高脂血症用薬 クロフィブラート、フルバスタチンナトリウム、CYP3A4で代謝される薬剤(シンバスタチン等) セビメリン塩酸塩水和物 副腎皮質ホルモン剤 卵胞ホルモン剤・黄体ホルモン剤 ジアフェニルスルホン クロラムフェニコール ドキシサイクリン塩酸塩水和物 クラリスロマイシン アゾール系抗真菌薬 フルコナゾール等 テルビナフィン塩酸塩 HIV感染症治療薬 HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、ロピナビル等)、ジドブジン、ネビラピン、エファビレンツ、ラルテグラビルカリウム、マラビロク 抗てんかん剤 フェニトイン、カルバマゼピン、ラモトリギン エレトリプタン臭化水素酸塩 抗精神病薬 ハロペリドール、ブロムペリドール、オランザピン、クエチアピンフマル酸塩、クロザピン等 ベンゾジアゼピン系薬剤 ジアゼパム、ミダゾラム、トリアゾラム等 不眠症治療薬 ゾルピデム酒石酸塩、ゾピクロン、スボレキサント 三環系抗うつ薬 ノルトリプチリン塩酸塩等 ミルタザピン ドネペジル塩酸塩 5-HT3受容体拮抗型制吐薬 トロピセトロン塩酸塩等 NK1受容体拮抗型制吐薬 ホスアプレピタントメグルミン タモキシフェンクエン酸塩、トレミフェンクエン酸塩 抗悪性腫瘍薬 CYP3A4等で代謝される薬剤(イマチニブメシル酸塩、ゲフィチニブ、ラパチニブトシル酸塩水和物、イリノテカン塩酸塩水和物、レトロゾール、エンザルタミド等) ホスホジエステラーゼ5阻害剤 シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル(シアリス、ザルティア) ボセンタン水和物 過活動膀胱治療薬 コハク酸ソリフェナシン、ミラベグロン等 デフェラシロクス 鎮痛薬 メサドン塩酸塩、ブプレノルフィン塩酸塩 トファシチニブクエン酸塩 チザニジン塩酸塩 トレプロスチニル これらの薬剤の作用が減弱す
ることがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させると考えられている。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
<肺結核及びその他の結核症>:
承認前の調査843例中報告された主な副作用は胃腸障害5.7%(48件)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇4.0%(34件)、肝障害1.4%(12件)、頭痛0.9%(8件)であった。
承認後の調査9,950例中報告された主な副作用は胃腸障害8.6%(855件)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇4.2%(418件)、発疹1.9%(187件)、肝障害1.2%(119件)、発熱1.2%(118件)、血小板減少1.0%(96件)、頭痛1.0%(95件)であった。
<ハンセン病>:
ハンセン病患者を対象にした使用成績調査においてリファンピシンは本剤を含み5製剤使用された。118例中報告された副作用は22.9%(27例)で、主な副作用は胃不快感、嘔吐等の胃腸障害5.1%(6例)であった。〔再審査終了時〕

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
(頻度不明注1))
下記の重大な副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、(2)ショック、アナフィラキシー (3)腎不全、間質性腎炎 (4)溶血性貧血の副作用についてはアレルギー性と考えられており、特に間歇投与時又は投与を一時中止し再投与する場合に起こりやすいので注意すること。
(1).劇症肝炎等の重篤な肝障害:
定期的に肝機能検査を行うこと。
(2).ショック、アナフィラキシー:
(初期症状:悪寒、顔面潮紅、呼吸困難等)
(3).腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群
(4).溶血性貧血
(5).無顆粒球症、血小板減少
(6).偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎:
(症状:腹痛、頻回の下痢等)
(7).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、扁平苔癬型皮疹、天疱瘡様及び類天疱瘡様皮疹、紅皮症(剥脱性皮膚炎)
(8).間質性肺炎
注1)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
[前文]
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
発現部位等 5%以上 0.1〜5%未満 頻度不明注1)
肝臓 黄疸、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等
過敏症注2) 発疹等 発熱等のかぜ様症候群、蕁麻疹等
腎臓 尿蛋白等 血尿等
血液 顆粒球減少、出血傾向、好酸球増多等
消化器 胃腸障害(食欲不振、悪心、嘔吐、胃痛、下痢、胃不快感等) 出血性びらん性胃炎
精神神経系 不眠、頭痛、めまい いらいら感、傾眠、錯乱
内分泌 月経異常、甲状腺機能低下症、副腎機能不全
その他 全身倦怠感、しびれ感 筋脱力、手指のこわばり、浮腫、運動失調

[後文]
注1)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
注2)特に間歇投与時又は投与を一時中止し再投与する場合には、このような症状が起こりやすいので注意すること。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましい。[動物実験(ラット、マウス)で催奇形作用が報告されている。]
2.授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ヒト母乳中へ移行することが報告されている。]

【検査影響】

臨床検査結果に及ぼす影響
1.BSP又はICG排泄の遅延がみられることがある。
2.微生物学的検査法による血清中葉酸値、ビタミンB12値が異常を示すことがある。

【過量投与】

過量投与
1.徴候・症状:
(1).皮膚・唾液・涙液・汗・顔面の橙赤色化(red man syndrome)、嘔気・嘔吐、腹痛、肝肥大、黄疸、AST(GOT)・ALT(GPT)等の上昇、頭痛、顔面又は眼窩周囲浮腫
(2).急性肺水腫、嗜眠、意識障害、痙攣、低血圧、洞頻脈、心室性不整脈、心停止
2.処置:
胃洗浄、活性炭の投与、強制利尿、血液透析等、必要に応じて適切な処置を行うこと。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

【その他の注意】

その他の注意
1.尿、糞、唾液、痰、汗、涙液がリファンピシン及びその代謝物により橙赤色に着色する。なお、血清も同様の着色を示す。また、ソフトコンタクトレンズが変色することもある。
2.海外において、ポルフィリン症の患者に投与した場合、症状を誘発又は悪化させたとの報告がある。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存、吸湿注意

【使用期限】

使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
アプテシンカプセル150mg 150mg1カプセル 科研製薬 17.60  
リファンピシンカプセル150mg「サンド」 150mg1カプセル サンド 17.60  

※赤色は後発品

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