6 病原生物に対する医薬品
62 化学療法剤
629 その他の化学療法剤
6290 その他の化学療法剤

改訂年月( 201503 )
商品分類番号( 87629 )
JPNコード( JPNC039467 )
YJコード( 6290005F1024 )
厚労省コード( 6290005F1024 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 202.90 )


■ラミシール錠125mg 125mg1錠 (ノバルティスファーマ) 【内用】  
(般)テルビナフィン塩酸塩錠

  【改訂年月】   【改訂種別】   【警告】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】

  【性状】   【効能効果】   【効能効果使用上注意】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】

  【慎重投与】   【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】

  【重大な副作用(国内)】   【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【小児投与】   【過量投与】

  【適用上の注意】   【その他の注意】   【貯法】   【使用期限】   【同一成分一覧】

【改訂年月】

201503

【改訂種別】

「版数」
第19版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【警告】

警告
重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)及び汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されている。本剤を使用する場合には、投与前に肝機能検査及び血液検査を行い、本剤の投与中は随伴症状に注意し、定期的に肝機能検査及び血液検査を行うなど観察を十分に行うこと。(【禁忌】、「2.重要な基本的注意」、「4.副作用」の項参照)
本剤の投与開始にあたっては、添付文書を熟読すること。

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
1.重篤な肝障害のある患者〔肝障害が増悪するおそれがある。〕(「4.副作用」の項参照)
2.汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少等の血液障害のある患者〔血液障害が増悪するおそれがある。〕(「4.副作用」の項参照)
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
セルロース
添加物
乳糖
添加物
デンプングリコール酸ナトリウム
添加物
ヒプロメロース
添加物
ステアリン酸マグネシウム
識別コード
LP

【組成】

組成
品名 ラミシール錠125mg
成分・含量 1錠中テルビナフィン塩酸塩(日局) 140.625mg (テルビナフィンとして125mg)
添加物 セルロース、乳糖、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム


【性状】

性状
品名 ラミシール錠125mg ラミシール錠125mg ラミシール錠125mg
性状 白色〜淡黄白色の片面割線入りの素錠 白色〜淡黄白色の片面割線入りの素錠 白色〜淡黄白色の片面割線入りの素錠
外形 (図略) (図略) (図略)
識別コード LP LP LP
大きさ(約) 直径;9.0mm 厚さ;3.7mm 質量;0.21g 直径;9.0mm 厚さ;3.7mm 質量;0.21g 直径;9.0mm 厚さ;3.7mm 質量;0.21g

【色】
白色〜淡黄白色
【剤形】
素錠/錠剤/内用
//割線

【効能効果】

効能又は効果
皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、スポロトリックス属、ホンセカエア属による下記感染症。
但し、外用抗真菌剤では治療困難な患者に限る。
(1).深在性皮膚真菌症:
白癬性肉芽腫、スポロトリコーシス、クロモミコーシス
(2).表在性皮膚真菌症:
白癬:爪白癬、手・足白癬、生毛部白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡、生毛部急性深在性白癬、硬毛部急性深在性白癬
1).手・足白癬は角質増殖型の患者及び趾間型で角化・浸軟の強い患者、生毛部白癬は感染の部位及び範囲より外用抗真菌剤を適用できない患者に限る。
カンジダ症:爪カンジダ症

【効能効果使用上注意】

効能又は効果に関連する使用上の注意
本剤の投与は、罹患部位、重症度及び感染の範囲より本剤の内服が適切と判断される患者にのみ使用し、外用抗真菌剤で治療可能な患者には使用しないこと。

【用法用量】

用法及び用量
通常、成人にはテルビナフィンとして125mgを1日1回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【用法用量使用上注意】

用法及び用量に関連する使用上の注意
本剤の投与中は随伴症状に注意し、定期的に肝機能検査及び血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行うこと。(「4.副作用」の項参照)

【使用上注意】

使用上の注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.肝障害のある患者〔慢性もしくは活動性等の肝疾患を有する患者は肝障害が増悪するおそれがあるので、本剤の投与中は頻回に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。〕(「4.副作用」の項参照)
2.腎障害のある患者〔高い血中濃度が持続するおそれがある。〕
3.高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)

【重要注意】

重要な基本的注意
1.重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されている。重篤な肝障害は主に投与開始後2ヵ月以内にあらわれるので、投与開始後2ヵ月間は月1回の肝機能検査を行うこと。また、その後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。(「4.副作用」の項参照)
2.汎血球減少、無顆粒球症及び血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行うこと。(「4.副作用」の項参照)
3.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあるので、本剤の投与中は観察を十分に行うこと。(「4.副作用」の項参照)
4.本剤の投与は、皮膚真菌症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ投与すること。
5.本剤の投与にあたっては、添付文書を熟読し、本剤の副作用について患者に十分説明するとともに、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するよう指示するなど注意を喚起すること。
6.眠気、めまい・ふらつき等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

【相互作用・その他】

相互作用
相互作用序文
本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450の分子種CYP2C9、CYP1A2、CYP3A4、CYP2C8、CYP2C19によって代謝され、また、CYP2D6を阻害する。

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シメチジン フルコナゾール 本剤の血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 これらの薬剤によるチトクロームP450の抑制により本剤の代謝が遅延する。
リファンピシン 本剤の血中濃度が低下するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 リファンピシンによる肝代謝酵素の誘導により、本剤の代謝が促進される。
三環系抗うつ剤 イミプラミン ノルトリプチリン アミトリプチリン マプロチリン デキストロメトルファン これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には用量に注意すること。 本剤のCYP2D6の阻害により、これらの薬剤又はその活性代謝物の代謝が遅延する。
黄体・卵胞ホルモン混合製剤 経口避妊薬等 月経異常があらわれたとの報告があるので注意すること。 機序不明。
シクロスポリン シクロスポリンの血中濃度が低下したとの報告があるので、併用する場合にはシクロスポリンの血中濃度を参考にシクロスポリンの投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。 機序不明。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
承認時までの調査767例中、何らかの副作用(自他覚症状又は臨床検査値異常)が報告されたのは81例(10.56%)であった。主な自他覚症状は、胃部不快感29件(3.78%)、下痢15件(1.96%)、悪心14件(1.83%)、腹痛13件(1.69%)、胃部膨満感10件(1.30%)、めまい8件(1.04%)、発疹7件(0.91%)、頭痛6件(0.78%)、食欲不振4件(0.52%)等であった。また、主な臨床検査値異常は、AST(GOT)上昇13件(1.69%)、ALT(GPT)上昇12件(1.56%)、γ-GTP上昇8件(1.04%)、LDH上昇5件(0.65%)等であった。
市販後の使用成績調査6,929例中、何らかの副作用(自他覚症状又は臨床検査値異常)が報告されたのは825例(11.91%)であった。主な自他覚症状は、胃部不快感114件(1.65%)、肝障害・肝機能異常等の肝胆道系障害106件(1.53%)、腹痛53件(0.76%)、悪心37件(0.53%)等であった。また、主な臨床検査値異常は、白血球減少90件(1.30%)、γ-GTP上昇72件(1.04%)、貧血62件(0.89%)、ALT(GPT)上昇51件(0.74%)、LDH上昇42件(0.61%)等であった。
(承認時まで及び再審査終了時までの集計)

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
1.重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)(0.01%):発疹、皮膚そう痒感、発熱、悪心・嘔吐、食欲不振、けん怠感等の随伴症状に注意するとともに、投与開始後2ヵ月間は月1回の肝機能検査を行うこと。また、その後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明):咽頭炎、発熱、リンパ節腫脹、紫斑、皮下出血等の随伴症状に注意し、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.横紋筋融解症(頻度不明):横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6.薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
7.亜急性皮膚エリテマトーデス(頻度不明):亜急性皮膚エリテマトーデスがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 頻度不明 1%〜5%未満 0.1%〜1%未満 0.1%未満
過敏症注) 乾癬様発疹、血清病様反応 発疹、蕁麻疹、そう痒感、紅斑 光線過敏性反応、顔面浮腫、リンパ節腫脹、多形紅斑、水疱性皮膚炎
筋・骨格系 関節痛 筋肉痛
肝臓 γ-GTP上昇 AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、ALPの上昇
血液 白血球減少 貧血
消化器 膵炎 胃部不快感 腹痛、悪心、下痢、胃部膨満感、食欲不振、口渇 嘔吐、舌炎
精神神経系 錯感覚、感覚鈍麻、不安、抑うつ めまい、ふらつき、頭痛、眠気 注意力低下、不眠、しびれ
泌尿器 BUN上昇 頻尿
感覚器 嗅覚異常、聴覚障害、聴力低下、霧視、視力低下 味覚異常・味覚消失 耳鳴
その他 乾癬、血管炎、インフルエンザ様疾患、体重減少 トリグリセライド上昇、総コレステロール上昇、疲労・けん怠感 動悸、浮腫、月経異常、脱毛、発熱、CK(CPK)上昇

[後文]
注)投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【高齢者投与】

高齢者への投与
本剤は主として肝臓で代謝され、胆汁中及び尿中に排泄されるが、高齢者では一般に肝・腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがあるので、副作用の発現に注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。ウサギの器官形成期の大量投与(200mg/kg)により母獣の摂餌量の減少、体重増加の抑制が観察されている。〕
2.授乳中の婦人には投与しないこと。やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。〕

【小児投与】

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与
徴候、症状:悪心、腹痛、めまいが報告されている。
処置:薬物除去には活性炭投与、症状により対症療法を行う。

【適用上の注意】

適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

【その他の注意】

その他の注意
サルへの長期大量(150mg/kg以上)経口投与により網膜上に黄白色点が発現したとの報告があるので、本剤を6ヵ月以上の長期にわたり投与する場合には眼科学的検査を実施することが望ましい。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存
開封後は光を避けて保存すること

【使用期限】

使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
ケルガー錠125mg 125mg1錠 前田薬品工業 86.20  
テビーナ錠125mg 125mg1錠 岩城製薬 129.80  
テビナシール錠125mg 125mg1錠 東亜薬品 86.20  
テルビー錠125mg 125mg1錠 ダイト 86.20  
テルビナフィン錠125mg「CH」 125mg1錠 長生堂製薬 86.20  
テルビナフィン錠125mg「F」 125mg1錠 富士製薬工業 86.20  
テルビナフィン錠125「MEEK」 125mg1錠 小林化工 86.20  
テルビナフィン錠125mg「NP」 125mg1錠 ニプロ 86.20  
テルビナフィン錠125「TCK」 125mg1錠 辰巳化学 129.80  
テルビナフィン錠125mg「YD」 125mg1錠 陽進堂 86.20  
テルビナフィン錠125mg「サンド」 125mg1錠 サンド 86.20  
テルビナフィン錠125mg「タイヨー」 125mg1錠 テバ製薬 86.20  
テルビナフィン錠125mg「MED」 125mg1錠 メディサ新薬 129.80  
テルビナフィン錠125mg「タナベ」 125mg1錠 田辺三菱製薬 86.20  
テルビナフィン錠125mg「ケミファ」 125mg1錠 日本薬品工業 86.20  
テルビナフィン錠125mg「日医工」 125mg1錠 日医工 129.80  
テルビナフィン錠125mg「ファイザー」 125mg1錠 ファイザー 86.20  
テルビナフィン錠125mg「サワイ」 125mg1錠 沢井製薬 86.20  
テルビナフィン錠125mg「トーワ」 125mg1錠 東和薬品 129.80  
テルミシール錠125mg 125mg1錠 大正薬品工業 86.20  
ネドリール錠125mg 125mg1錠 高田製薬 129.80  
ビラス錠125mg 125mg1錠 東和薬品 129.80 20160331
リプノール錠125mg 125mg1錠 東菱薬品工業 86.20  

※赤色は後発品

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