6 病原生物に対する医薬品
61 抗生物質製剤
611 主としてグラム陽性菌に作用するもの
6113 バンコマイシン製剤

改訂年月( 201410 )
商品分類番号( 876113 )
JPNコード( JPNC050694 )
YJコード( 6113001B1046 )
厚労省コード( 6113001B1046 )

薬価改訂日( 2014/04/01 ) 単位薬価( 1513.30 )

【後発品】


■塩酸バンコマイシン散0.5「MEEK」 500mg1瓶 (小林化工) 【内用】  
(般)バンコマイシン塩酸塩散

  【改訂年月】   【改訂種別】   【警告】   【禁忌】   【組成性状】   【組成】

  【性状】   【効能効果】   【用法用量】   【用法用量使用上注意】   【使用上注意】   【慎重投与】

  【重要注意】   【相互作用・その他】   【併用注意】   【副作用】   【発現状況】   【重大な副作用(国内)】

  【他副作用(国内)】   【高齢者投与】   【妊産婦投与】   【適用上の注意】   【貯法】   【使用期限】

  【同一成分一覧】

【改訂年月】

201410

【改訂種別】

「版数」
第6版
「種別」
改訂
「改訂理由」
改訂

【警告】

警告
本剤の耐性菌の発現を防ぐため、「用法・用量に関連する使用上の注意」の項を熟読の上、適正使用に努めること。

【禁忌】

禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分によるショックの既往歴のある患者

【組成性状】

規格単位毎の組成性状
添加物
D-マンニトール
添加物
マクロゴール400

【組成】

組成
品名 塩酸バンコマイシン散0.5「MEEK」
成分・含量 1バイアル中、日局バンコマイシン塩酸塩0.5g(力価)含有
添加物 D-マンニトール、マクロゴール400


【性状】

性状
品名 塩酸バンコマイシン散0.5「MEEK」
性状 白色の塊又は粉末である。(無菌の散剤)

【色】
白色
【剤形】
塊/散剤/内用
粉末/散剤/内用

【効能効果】

効能・効果
1.感染性腸炎:
<適応菌種>:バンコマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、クロストリジウム・ディフィシル
<適応症>:感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)
2.骨髄移植時の消化管内殺菌

【用法用量】

用法・用量
1.感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む):用時溶解し、通常、成人1回0.125〜0.5g(力価)を1日4回経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
2.骨髄移植時の消化管内殺菌:用時溶解し、通常、成人1回0.5g(力価)を非吸収性の抗菌剤及び抗真菌剤と併用して1日4〜6回経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

【用法用量使用上注意】

用法・用量に関連する使用上の注意
1.腎障害のある患者には、投与量・投与間隔の調節を行い、慎重に投与すること。[「慎重投与」の項参照]
2.本剤を感染性腸炎に投与するとき、7〜10日以内に下痢、腹痛、発熱等の症状改善の兆候が全くみられない場合は投与を中止すること。
3.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、次のことに注意すること。
(1).感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行うこと。
(2).原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性を確認すること。
(3).投与期間は、感染部位、重症度、患者の症状等を考慮し、適切な時期に、本剤の継続投与が必要か否か判定し、疾病の治療上必要な最低限の期間の投与にとどめること。

【使用上注意】

使用上注意

【慎重投与】

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1.本剤の成分又はペプチド系抗生物質、アミノグリコシド系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
2.ペプチド系抗生物質、アミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者[難聴が発現又は増悪するおそれがある。]
3.腎障害のある患者[重度の腸管炎症のある患者では、吸収され、蓄積するおそれがあり、バンコマイシン塩酸塩の静脈内投与で報告されているものと同様な副作用が発現する危険性があるので注意すること。(「副作用」の項参照)]
4.高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

【重要注意】

重要な基本的注意
偽膜性大腸炎等の腸管病変が重篤でかつ高度の腎障害患者(血液透析中等)では、本剤の経口投与により蓄積を起こす可能性があり、バンコマイシン塩酸塩の静脈内投与で報告されているものと同様な副作用が発現する危険性があるので注意すること。[「副作用」の項参照]

【相互作用・その他】

相互作用

【併用注意】

併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
コレスチラミン 同時に投与すると本剤の臨床効果が減弱するおそれがあるので、数時間間隔をあけて投与すること。 コレスチラミンは腸管内でバンコマイシンと結合する。


【副作用】

副作用

【発現状況】

副作用発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

【重大な副作用(国内)】

重大な副作用
(頻度不明)
1.ショック:ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、症状(血圧低下、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴り、発汗等)があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.注射用バンコマイシン塩酸塩製剤で、アナフィラキシー、急性腎不全、間質性腎炎、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎、薬剤性過敏症症候群、第8脳神経障害、偽膜性大腸炎、肝機能障害、黄疸があらわれることが報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

【他副作用(国内)】

その他の副作用
発現部位等 頻度不明
過敏症注) 発熱、発疹、潮紅、悪寒、蕁麻疹、そう痒
血液 好酸球増多、白血球減少、血小板減少、貧血
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
消化器 下痢、悪心・嘔吐、食欲不振
腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇
その他 口内炎、舌炎

[後文]
注)症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【高齢者投与】

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているが、特に腎機能障害が高度(血液透析中等)でかつ偽膜性大腸炎等の腸管病変が高度の患者では、吸収され、排泄が遅延して蓄積を起こす可能性があるので、腎機能等に注意して、慎重に投与すること。

【妊産婦投与】

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.授乳中の婦人には、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を中止すること。[静脈内投与により、ヒト母乳中への移行が認められている。]

【適用上の注意】

適用上の注意
1.調製方法:本剤はバイアル入りの散剤(無菌)である。骨髄移植時の消化管内殺菌を目的とする場合は、注射器を用い5〜10mLの溶解液(注射用水等)で溶解する。
2.調製時:薬剤溶液そのままで服用しにくい場合には、単シロップ等で矯味してもよい。
3.服用時(骨髄移植時の消化管内殺菌を目的とする場合):用時溶解液は無菌のものを用い、溶解後は直ちに服用すること。また、服用にあたっては口腔内殺菌のために薬剤溶液で十分含嗽した後飲用することが望ましい。

【貯法】

貯法及び期限等
貯法
室温保存

【使用期限】

使用期限
外箱及びバイアルに表示

【同一成分一覧】

商品名 規格単位 会社名 単位薬価 廃止日付
塩酸バンコマイシン散0.5g 500mg1瓶 塩野義製薬 2924.80  
バンコマイシン塩酸塩散0.5g「サワイ」 500mg1瓶 沢井製薬 1513.30  
バンコマイシン塩酸塩散0.5g「タイヨー」 500mg1瓶 テバ製薬 1261.70  
バンコマイシン塩酸塩散0.5g「ファイザー」 500mg1瓶 マイラン製薬 1261.70  

※赤色は後発品

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